2023/11/26:与那国近海でM5.2、沖縄沖でM5.0、宮城沖でM4.6、伊豆大島でも小規模
2023/11/26は与那国近海でM5.2、沖縄沖でM5.0、宮城沖でM4.6、伊豆大島でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2023/11/26 18:40頃 | 沖縄本島北西沖 | 2 | M5.0 | 約110km | 27.0, 127.0 |
2023/11/26 13:31頃 | 与那国島近海 | 2 | M5.2 | 約20km | 23.9, 122.4 |
2023/11/26 10:47頃 | 宮城県沖 | 2 | M4.6 | 約50km | 37.8, 142.5 |
2023/11/26 09:02頃 | 伊豆大島近海 | 1 | M3.1 | 約10km | 34.8, 139.3 |
注目は与那国島近海および沖縄本島北西沖。特に与那国島は八重山列島(八重山諸島)に含まれますが隣国である台湾とも近く、このあたりではしばしば大きめの規模の地震が発生します。
歴史を遡ると1771年(明和8年)に「八重山地震」と名付けられた、推定マグニチュード7.4〜8.7の巨大地震が発生しています。
八重山地震の地震そのものによる被害よりは「明和の大津波」と呼ばれる津波によって周辺の各島が大きな被害を受けました。発災直後の3月10日の午前8時頃にはこの津波が押し寄せ、約12,000名が死亡したとされます。
各島の海岸には海底から剥がれて打ち上げられたサンゴ礁の巨大な塊が石化した「津波石」が残されています。
この八重山地震の震源は八重山列島近海で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことによって発生する歪みによって発生した海溝型地震と考えられています。
このあたりでは、過去2400年間の間に150〜400年程度の周期で大規模な津波が襲来したことが調査によって判明しています。また、先島諸島では過去2000年の間に約600年間隔で1771年の八重山地震と同じような規模の地震が4回発生しています。
沖縄周辺は大きな地震の少ないイメージがあると思われますが、実際にはそうではありません。M4〜5クラスの有感地震が頻発する場合もあり、前述のとおり過去には大きな被害の出る地震も発生しています。今後も大津波を伴う巨大地震の発生も想定されているため、継続的な警戒と備えが必要です。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ