トップ 2分で読む 鳥島近海でM5.8、宮城沖で2回、新島神津島・長野・栃木でも小規模な地震(2024/09/24)

鳥島近海でM5.8、宮城沖で2回、新島神津島・長野・栃木でも小規模な地震(2024/09/24)

2024/09/24は鳥島近海でM5.8、宮城沖で2回、新島神津島・長野・栃木でも小規模な地震が発生。注目は鳥島近海でこのあたりで発生する地震は震度を観測できない場合もありますが、基本的に深発地震が多い傾向にあります(今回は深さ20kmと浅めです)

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2024/09/24:鳥島近海でM5.8、宮城沖で2回、新島神津島・長野・栃木でも小規模な地震

2024/09/24は鳥島近海でM5.8、宮城沖で2回、新島神津島・長野・栃木でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2024/09/24 19:32頃栃木県北部1M2.8約10km36.6, 139.4
2024/09/24 19:03頃長野県南部1M2.3約10km35.9, 137.6
2024/09/24 16:06頃宮城県沖1M3.9約50km37.9, 141.8
2024/09/24 12:07頃長野県北部1M2.0約10km36.7, 138.4
2024/09/24 12:07頃宮城県沖1M3.8約50km38.3, 141.9
2024/09/24 08:30頃新島・神津島近海1M2.9約10km34.3, 139.1
2024/09/24 08:14頃鳥島近海
(八丈島の南180km付近)
---M5.8約20km31.5, 140.1

注目は鳥島近海。これまでに付近で発生している最大震度2以上の地震を見てみると次のようになります。なお震度5弱以上は近年だと観測されていません。

【鳥島近海を震源とする最大震度2以上の地震の地震】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2021/11/29 21:41頃鳥島近海26.6約10km31.1, 142.8
2019/06/04 13:40頃鳥島近海46.1約440km29.1, 139.8
2019/04/05 18:57頃鳥島近海25.9約420km30.5, 139.5
2018/10/29 10:28頃鳥島近海25.4約110km31.8, 140.5
2016/11/24 09:35頃鳥島近海25.3約360km31.8, 138.4
2016/08/26 02:04頃鳥島近海26.1約490km30.5, 138.3
2016/02/15 03:09頃鳥島近海26.2約430km30.4, 139.3
2014/03/22 23:18頃鳥島近海25.3約430km29.4, 139.9
2013/09/04 09:18頃鳥島近海46.9約400km29.8, 139.0
2013/04/21 12:22頃鳥島近海26.7約450km29.9, 139.6
2012/10/23 17:53頃鳥島近海25.8約450km29.1, 140.0
2012/01/01 14:28頃鳥島近海47.0約370km31.4, 138.6
2010/05/03 19:28頃鳥島近海26.1約50km29.8, 141.6

震度を観測できない場合もありますが、基本的に深発地震が多い傾向にあります。
このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ沈み込んでおり、太平洋プレートはおおむね年間で4cmほどの速さで移動しています。

 

伊豆・小笠原海溝は、接合するマリアナ海溝と合わせて伊豆・小笠原・マリアナ海溝(IBM海溝:Izu-Bonin-Mariana trench)とも呼ばれており、最深部は海面下9,780m。すぐ近くにある母島の南東に、やや浅い部分「母島海山」が存在しますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界と位置づけられています。

 

そして伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレートは伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を形成する動きを持っています。

 

このように「環太平洋火山帯」に属する日本列島周辺では常に活発なプレートの活動が続いており、何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられています。いずれ発生するであろう巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。

その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助・公助です。

 

房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震・大阪府北部地震・阪神淡路大震災などが証明しています。

 

平時からの備えが、イザという時に命さえ無事なら役に立ちます。備災・防災用品や備蓄品の準備は日常生活の中に組み込んでおきましょう。

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