2011年3月11日 14時46分。M9を観測した超巨大地震「東北地方太平洋沖地震」が発生、東北地方を中心に巨大津波が襲った東日本大震災。死者19,747人、行方不明者2,556人、負傷者6,242人。数多くの人命と財産を奪い丸ごと壊滅した地域も発生するなど、現代の日本では他に類を見ない激甚災害となりました。被害総額は震災被害のみで16〜25兆円。
「あの日」からちょうど10年目。1つの節目とはなりますが、あの日のまま心の時計が止まったままの方もいれば、新たな歩みを進められている方もいるでしょう。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言われますが、多くの皆さんの記憶に強烈に焼き付いているあの日の光景。今後の備災・減災につなげるためにも、あの日の気持をいま一度、記録映像で振り返ってみます。
あの日から「もう10年」と捉えるか「まだ10年」と感じるかは、あの瞬間から今日までの10年間を皆さんがどのように生きてこられたかで様々な受け止め方があるかと思います。
しかしその10年間にも日本では多くの大震災規模の地震が幾度も発生しており、今後も南海トラフ巨大地震や首都直下地震、北海道根室沖巨大地震など、新たな震災の脅威にさらされています。
次の巨大地震がいつ・どこで・どのくらいの規模で発生するのかに関しては、現代の最先端の科学力をもってしても確度の高い予測は不可能という結論が出ている以上、「いつ起きるのか?」を問うても回答はありません。重要なことは「次が起きた時、命が無事ならその後を乗り切るための備えがあるか?」ということです。
この10年間で防災用品や非常食なども充実し、災害時に使える様々なノウハウや道具や仕組みの整備も進んできましたが、特に南海トラフ巨大地震や首都直下地震に関しては想定被害規模が巨大であるため、政府や行政による「公助」だけを頼るわけにはいかない現実があります。
まずは自分自身や家族単位で乗り切るための「自助」、次にご近所や地域単位で助け合う「互助・共助」が機能するようにあらかじめ備えておくことが重要です。まずは備えましょう。次の「Xデー」は必ずやってきます。