トップ 2分で読む 能登で連続、宮崎で2回、網走・青森沖でM4.1、福島・茨城でも小規模な地震(2024/03/14)

能登で連続、宮崎で2回、網走・青森沖でM4.1、福島・茨城でも小規模な地震(2024/03/14)

2024/03/14は能登で連続、宮崎で2回、網走・青森沖でM4.1、福島・茨城でも小規模な地震が発生。注目は最近有感地震が微増傾向と見られる宮崎県周辺。宮崎県は建物の耐震化率を90%に向上させ早期避難率を70%に向上させるといった対策や、地域防災計画の策定を進めています。

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2024/03/14:能登で連続、宮崎で2回、網走・青森沖でM4.1、福島・茨城でも小規模な地震

2024/03/14は能登で連続、宮崎で2回、網走・青森沖でM4.1、福島・茨城でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2024/03/14 21:05頃能登半島沖1M2.0約10km37.1, 136.7
2024/03/14 18:38頃青森県東方沖2M4.1約60km41.5, 142.0
2024/03/14 16:34頃網走地方2M4.1約10km43.6, 143.8
2024/03/14 16:05頃石川県能登地方1M2.8ごく浅い37.2, 136.7
2024/03/14 14:56頃石川県能登地方1M3.3約10km37.4, 137.1
2024/03/14 12:49頃能登半島沖2M2.4約10km37.1, 136.6
2024/03/14 11:07頃能登半島沖2M2.4約10km37.1, 136.6
2024/03/14 10:18頃石川県能登地方1M2.5ごく浅い37.3, 136.8
2024/03/14 05:57頃福島県会津1M2.0約10km37.1, 139.4
2024/03/14 04:54頃茨城県南部1M2.8約50km36.1, 139.9
2024/03/14 03:05頃宮崎県南部山沿い1M2.3約10km31.9, 131.0
2024/03/14 01:43頃宮崎県南部山沿い1M2.6約10km31.9, 131.0

注目は最近有感地震が微増傾向と見られる宮崎県周辺。宮崎県周辺の地震活動は、主に以下の3つのタイプの地震によって特徴付けられます。

 

■日向灘などの県東方の海域で発生する地震:
日向灘では、ほぼ十数年から数十年に一度の割合でM7クラスの地震が発生し、多くの場合津波を伴います。例えば、1662年の地震(M7.6)、1941年の地震(M7.2)や1968年の地震(M7.5)では、地震の揺れによる被害とともに津波被害も生じました。

 

■陸域や沿岸部の浅い場所で発生する地震:
宮崎県には主な活断層はありませんが、火山活動によって陸域の浅いところで発生する地震によって、局所的に大きな被害を受ける場合があります。被害が大きかったのは、1968年の「えびの地震」(M6.1)であり、この地震では、えびの町(旧名、現在のえびの市)を中心に多くの住家が全半壊し、多数の山(崖)崩れが発生しました。

 

■南海トラフ沿いの巨大地震:
南海トラフ沿いの巨大地震の中で、四国沖から紀伊半島沖が震源域となった場合、強い揺れや津波による被害を受けることもあります。例えば、1707年の宝永地震(M8.6)では延岡や宮崎などで十数名の死者を出し、1946年の南海地震(M8.0)では2m近い高さの津波が押し寄せて、家屋半壊、船舶の流出損壊、浸水家屋などの被害が生じました。

宮崎県としては、建物の耐震化率を90%に向上させ早期避難率を70%に向上させるといった対策や、地域防災計画の策定を進めています。
津波対策として防潮堤・防波堤の嵩上げ・延伸・新設などへの取り組みも強化されます。

 

これらは地震や津波による被害を最小限に抑えるためのものです。地震が発生した場合でも、適切な対策を講じていれば、被害を大幅に減らすことが可能です。
ただし津波から身を守るには、唯一「逃げる」しかありません。津波の危険がある場合には、とにかく高い場所に避難しましょう。

 

何よりも地震は科学的な研究が進んでいても予測不可能な自然現象であるため、常に地震に備える意識を持ち、備蓄や事前の避難経路を決めておくなど、個人やご家庭での備えも重要です。

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