今回は「普段メシ」、便利な「カット野菜」と焼き鳥の缶詰を使った肉野菜炒め。カット野菜を冷蔵庫に常備してあるご家庭も多いかと思います。焼き鳥缶も「長期保存可能な肉類」として見ると実に優秀な食材です。
この2つを組み合わせると、あっという間に美味しい肉野菜炒めに大変身。野菜も肉も含めて材料を切る必要は無く、必要なものをすべてラージメスティンにぶっ込んで「振り炒め」をするだけの超カンタン備災メシ。冷蔵庫にストックがある場合の被災時なら、初日の冷蔵庫整理としてもピッタリ。
・「ラージメスティン」
・「レギュレータストーブ・SOTO ST-310」
・カット野菜ミックス(大1袋)
・おろしショウガ(桃屋のきざみしょうが:好みの量)
・焼鳥の缶詰め(2缶)
・炒め油少々、塩コショウ少々
材料です。カット野菜ミックスを使います。「備災メシ」的にはあまり生鮮食品は使いませんが、例えば震災発生時、冷蔵庫にあるなら真っ先に消費すべき食材。
そして「桃屋のきざみしょうが」に焼鳥の缶詰め。この組み合わせはオススメです。いわゆる「焼き鳥缶の香り」が消えてしまうベストコンビ。
使うクッカーは「ラージメスティン」。普通サイズのメスティンでもいいですが、こちらは大きいぶん、振る・煽るなどの余裕を持った柔軟な調理が可能です。
使うバーナーは、SOTOの「ST-310」。定番です。屋内では注意して使いましょう。
ラージメスティンに炒め油を投入します。今回はオリーブオイル。アウトドアでオイル類を使うときも、この手のタレビンやナルゲンボトルなどに小分けすると扱いやすいです。
メインの食材、カット野菜。いろいろ言われるカット野菜ですが、実際には安心で安全なものですよ。便利ですから日々の食事にも活用しましょう。
焼き鳥の缶詰めです。2缶使います。生姜と合わせるので塩味がオススメ。
焼き鳥缶は、調味料となる汁ごと余さず使います。汁を捨てる必要はありませんよ。
次に「桃屋のきざみしょうが」を好きなだけ。これは本当に便利で美味しい瓶詰め、特に缶詰め類の独特の香りを消し、美味しさを引き出してくれるので常備しておきたい一品。
塩コショウもここで入れてしまいます。軽めに振り入れておきましょう。足りなければ仕上がり時に調整できます。
材料をすべてラージメスティン内に投入完了したところ。実作業としては、ここまでものの2〜3分です。
では炒めていきましょう。ラージメスティンにフタをしてしまいますよ。アルミクッカーの高い熱伝導性を活用して一気に炒めます。バーナー点火。
中から「素材の炒め始まる音」が聞こえてきたら、ラージメスティンを少し持ち上げ火力を強めにして、左右にシャカシャカと振ります!時々前後にも振ってあげましょう。
強火で1〜2分程度、振り炒めしたら一度火から降ろしてフタを開け、加熱具合を確認します。野菜に火が通ってしんなりしていれば完成。気になるようならもう少々。
ご飯のおかずにも良し、そのままツマむにも良し。おかずとして味が薄ければ、塩コショウを追加で振ってください。肉野菜炒めですが、肉はすでに加熱処理済の焼き鳥缶ですから野菜に火が通りさえすれば出来上がり、しかも美味しさ抜群です。酒の肴にも合いますし、もちろんアウトドア料理や山メシにもオススメ。
ネット上ではよく「カット野菜は消毒殺菌のための薬品漬けになっていて危険」という話を目にしますが、衛生管理された工場で作られるカット野菜は、すでに多くのレストランチェーンやファストフードなどの外食産業やスーパーやデパ地下のお惣菜にも活用され、明確な安全性基準もあり衛生面や健康面での影響についても十分安全性が保証された実績のある素材です。
特にサラダ用などは生食が前提ですので、その安全性については十分担保されているものです。それこそ畑で採れたての野菜を十分に洗浄せず、土が多少残ったまま食べてしまうほうがよほど危険というもの。
水道水を直接飲むことができるこの日本の食品衛生に関する安全性については、世界でもトップクラスの基準と実績があります。カット野菜も安心して使ってみましょう。それでも「どうしても気になる」というのであれば、日々の食事には通常の生鮮野菜を使用し、カット野菜は忙しい時などに使うなど工夫すればいいでしょう。
焼き鳥缶については「いわゆる缶詰の焼き鳥の風味」という点が気になるかたもいるかもしれませんが、おろしショウガと併せることでその風味を和らげることができるのでオススメです。