オートミールと言えば、欧米では主食の1つで朝食用では一般的、アウトドアでも多用される食材。しかしながら日本国内ではまだまだメジャーとは言い難く、どちらかといえばお粥状のイメージかグラノーラなどを構成する副食材としての認識がまだまだ多いように感じます。
数分煮るだけですぐに食べられるため、粉砕前の粒の大きなオートミールなら直接スープで煮込むか最小限のお湯で煮た(茹でた)後に好みのソース類をかけて食べると、お米のご飯的な使い方ができます。以前の記事ではスープで煮込む簡単レシピをご紹介しましたが、今回はお湯で煮て焼鳥缶とフリーズドライの親子丼のもとを使った作り方をご紹介。
・メスティン(1人前調理用)
・お手持ちのシングルバーナー類
(ご家庭での日常食なら、普通にキッチンのコンロと鍋でOKです)
・オートミール(全粒(オールドファッション)タイプ:40〜50g)
・水(80〜100ml:オートミールの2倍量)
・焼鳥缶(タレ味:1缶)
・フリーズドライの親子丼のもと(1人前)
材料と道具。粒(オールドファッション)タイプのオートミールに、焼鳥缶とフリーズドライの親子丼のもと。クッカーやバーナーはお手持ちのものを。ご家庭で作るなら普通にキッチンの小鍋とコンロで。
オートミールの粒の大きなオールドファッションタイプ。「オールドオーツ」とも言います。これを粉砕したものだと煮ると粥状になりますが、こちらは粒の形状を維持します。
オートミール以外の材料はシンプルにこの2点。フリーズドライの親子丼のもとだけだとお肉の存在感があまり感じられないのを補うのが焼鳥缶。
調理スタート。オートミールの2倍量の水を沸かしつつ、焼鳥缶の中身を投入します。
煮立ってきたらオートミールを準備。
沸騰したら中弱火にしてオートミールを全量投下します。
弱火〜中弱火で2〜3分煮込んでいきます。煮込んでいくとオートミールからデンプン質が溶け出すので焦げ付きに注意しましょう。
煮込み中はクッカーが焦げ付かないようにときどき満遍無くかき混ぜて、水分がほとんど無くなる状態にしていきます。(完全に水分が無くなると焦げ始めるのでその手前までで十分です)
水分が概ねなくなったら火を止めていったんクッカーにフタをしてから(いわゆる蒸らし)、フリーズドライの親子丼のもとに熱湯を注いで準備しましょう。蒸らし時間はフリーズドライの準備中のみでOK。
ちゃんとトロミが付きます。近年のフリーズドライ食品の種類の豊富さ・クオリティの高さと手軽さには、目を見張るものがあります。
親子丼のもとが準備できたら、クッカーのフタをあけて注ぎ入れます。
そして、オートミールの親子丼の完成!お好みで別途ネギ類を追加してもいいでしょう。
一般的にはオートミールをこのような「食事タイプ」で食べるイメージはあまり薄いと思いますが、意外と美味しくいただけて尚且つとても簡単。冒頭の写真のように、インスタントの味噌汁やスープ類と合わせれば立派な食事になります。
以前の記事『オートミールを使った超簡単で美味しい「スープミール」』ではスープで煮込む方法でしたが、今回のように「かける」方法なら選択肢が一気に広がります。多くのレトルト商品との組み合わせなら、山めし・キャンプ・災害備蓄用・忙しい朝の食事用と、様々な場面で活用できます。
オートミールと言えばグラノーラを連想されるかもしれません。特に市販のグラノーラは甘いものが多いので「オートミール=甘いモノ」というイメージがあるかもしれませんが、燕麦(エンバク)を押しつぶしたりカットしたシンプルな穀物でビタミン・ミネラル類を始め栄養価が高い割に、繊維質を豊富に含み低カロリーなため体にも良くダイエットにも使えるオススメ食材。
オートミールの形状にはいくつか種類があります。原料となる燕麦(オーツ麦)から外皮を取り除いた「オートグローツ」がお米で言えば玄米に相当し、それを蒸して押しつぶしたものがロールドオーツ(オールドファッションオートミール)、ロールドオーツを砕いたものがクイックオーツ(クイックオートミール)。日本人的に馴染みやすいのは、この中のロールドオーツが最適かもしれません。