(※写真のクッカー(鍋)部分は別売りの「山クッカー角型」)
各ご家庭に1台はあるであろう「カセットコンロ(カートリッジガスこんろ)」。SOTO ST-310は、このカセットコンロに使えるカセットボンベ缶(CB缶)をそのまま利用できるスグレモノ。いわば「超小型カセットコンロ」とも言える定番品。備災用途や冬の鍋料理だけではもったいない、休日にはコレとお手持ちのクッカーを持ちだして、自宅のベランダやアウトドアでコーヒーや食事調理を。
2009年に発売された「SOTO ST-310」は、アウトドア用ガスボンベ缶(OD缶)ではなく百円ショップやコンビニでも売っているカセットボンベ缶(CB缶)が利用できるため、手軽に使えるガス・ストーブとしては定番的な地位を築いているグッズの1つ。寒冷条件下でも安定した火力と燃焼効率を維持するための「マイクロレギュレーター構造」を搭載しています。
・一般的な家庭用カセットコンロに比べて圧倒的な小ささと軽さ
・燃料となるカセットボンベ缶が安価で入手しやすい
・寒冷状況下でも安定した火力を維持しやすい「マイクロレギュレーター」搭載
・無段階火力調節ツマミ付きで弱火から強火まで調整自在
・コンパクトサイズのため、多人数向けの大鍋調理には不向き。小鍋〜中鍋向き(対応最大直径19cmまで)。
折りたたんであった状態から、CB缶をつなぐ手前まで開いた状態。ゴトクを兼ねた4本脚構造で安定感があります。手前の台形状のツマミは火力調整用、そのすぐ下のちょっと奥側にある黒い小さな部品が点火スイッチ。火力調整ツマミを開いてガスを出し、点火スイッチを押し込むことで着火します。
本格的な登山やアウトドア・アクティビティにはOD缶を利用するガス・ストーブ(シングル・バーナー)が一般的ですが、備災用途としてオススメしたいのはこの「SOTO ST-310」を始めとしたCB缶を燃料とするレギュレーター・ストーブやガス・ストーブ。同じCB缶を利用する一般的な家庭用カセットコンロは比較的大型でかさばりますが、こちらはとてもコンパクト。それゆえ大鍋調理こそ不向きですが、家族3〜4人分程度までの料理を作る程度なら幅広いレシピに対応できる熱源です。
特にこのST-310は低重心でゴトク一体型の4本脚構造で安定性も使い勝手は抜群。過去、1月に発生した阪神大震災や3月に発生した東日本大震災など寒い冬の時期に被災するケースもあるため、備災用のガス・ストーブとしても必携しておきたいグッズの1つ。弱火〜強火と火力調整も自在、収納時は手のひらサイズとコンパクトでかさばらない点も一般的なカセットコンロとは一線を画す点です。
CB缶1本で概ね1時間の連続調理ができるので、一食分の調理時間を20分と見た場合は1日1本を消費します。CB缶を百円ショップで調達すれば1日あたり100円(税抜き)で済む計算ですが、アルミクッカーを使い調理内容を工夫すれば、CB缶1本で数日程度は十分に使うことも可能です。
別記事でご紹介している「esbit ポケットストーブ」と併せて常備しておけば、被災時でも充実した食事を摂ることができるでしょう。もちろん休日にアウトドアへ持ち出すもよし、キャンプで活用するもよし、手軽に自宅で「ベランダメシ」や「ベランダ呑み」の際に一品料理を作る際にもとても便利です。
屋外利用が基本ではありますが、被災時などの屋内利用時には万が一の場合への対策として、すぐ傍に消火用の水などを準備しておきましょう。「なにごとも備えあれば憂いなし」が備災の基本精神です。