みんな大好き「インスタントラーメン」。日本で生まれた世界的食文化の1つです。今や世界各国で様々にその国の食生活に合わせた味わいの製品が販売され、とりわけ発祥の地である日本国内でのバラエティ豊かな商品ラインナップには目を見張るものがあります。
長期保存が効き、お湯さえあればいつでも温かい食事を取ることが出来るインスタントラーメン。ただ、そのままでは炭水化物のみの食事に偏ってしまいます。そこで活用したいのが同じく長期保存が可能な「乾燥野菜」と「乾燥カットわかめ」の2つ。被災時の食事でインスタントラーメンが続いてしまうような状況になっても、この2点があればその分の栄養バランスと食物繊維を補うことができます。
・「山クッカー角形3の大鍋」
・「レギュレータストーブ・SOTO ST-310」
・乾燥野菜を戻すための器
・インスタントラーメン(1袋)
・水(ラーメン規定量か、気持ち少なめ)
・乾燥野菜
・乾燥カットわかめ
・乾燥野菜類を戻す水またはお湯(お湯推奨)
材料です。インスタントラーメンと乾燥カットわかめは好みのものを。乾燥野菜はミックスになっているものがいいでしょう。「昔なつかしの野菜みそ汁の具」は熊本県産乾燥野菜100%でオススメです。
今回は「出前一丁」のしょうゆ味、ごまラー油の小袋付き。生麺仕様のインスタントラーメンが増えた昨今ですが、こうした昔ながらの商品にも根強いファンが居ます。出前一丁に関しては、かつて味噌味の「みそ味一丁」といった姉妹品もあったようです。
乾燥野菜ミックス。「昔なつかしの野菜みそ汁の具」は熊本県産野菜100%、運営も愛用しています。
熊本地震で被災した地域でもあります。「買って応援、食べて応援」も兼ねたいところ。
1人前のみそ汁に使う量は乾燥品で4gですが、ラーメンの具材としては1人前10gは欲しいところ。1袋40g入りで300円程度ですので、野菜摂取と考えてもコスパは高いです。
原材料名に燦然と輝く「熊本県産」の文字。添加物としてブドウ糖が使われていますが、これは湯戻りを早くし乾燥野菜を崩れにくくするために使われています。何よりブドウ糖は「脳に直接効く栄養」でもありますね。
乾燥カットわかめも国内産原料の商品が多数出回っています。東日本大震災で壊滅的だった宮城県産も今は復活していますので、こちらも食べて応援。北海道産や九州産もあります。
では、乾燥野菜とカットわかめを戻していきます。乾燥野菜は10g、カットわかめは3〜4g程度。特にカットわかめは戻すとかなりの量になるので使いすぎに注意です。
お湯を沸かして注ぎ入れ、戻します。結構な量になりますよ。
ラーメンを作るためのお湯を沸かします。もどした乾燥野菜類に含まれる水分を考慮して、味が薄まらないように気持ち少なめです。(健康等のため薄味が良ければ、適量を調整してください)
「山クッカー角型」の大鍋なら、インスタントラーメンが丸ごと入ります。小鍋だと割る必要があります。同様にメスティンもノーマルサイズでは割る必要がありますが、ラージメスティンなら丸ごと入ります。
麺が茹で上がったら、火を止めて小袋の調味料を入れましょう。作り方はインスタントラーメンの説明に従ってください。
まずはスープを投入。
「出前一丁の魂」、ごまラー油。
仕上げに、戻しておいた乾燥野菜とカットわかめを盛り付けます。戻し終わった際の余分な水分は除いておきましょう。
乾燥野菜を活用した「備災タンメン」の完成です。使う乾燥野菜を増やして「マシマシ」にしてもいいでしょうし、タンパク質が欲しければ、ここに焼き鳥の缶詰めなどを追加するのもいいでしょう。
被災時用の備蓄品としてインスタントラーメンを準備しているご家庭も多いと思いますが、被災状況によっては不便な生活が長期化する可能性が十分あります。食事の質はなるべく下げないようにしたいものです。東日本大震災や熊本地震などの例を見ても、食事がインスタントラーメンやカップラーメン、オニギリや菓子パンなどの炭水化物を中心としたものになりがちなので、備蓄品にこうした「乾燥野菜」や「乾燥カットわかめ」等を準備しておくと、野菜や食物繊維を補うことができます。
乾燥野菜や乾燥カットわかめは小分けすれば嵩張らず携行性も高いので、アウトドア料理や山メシ用の食材としてもオススメです。また、一人暮らしのサラリーマンのかたなどは、忙しい日々の中でつい食事もおろそかになりがち、ついつい食事もコンビニ弁当やインスタントラーメンが続いたりすることもあるでしょう。そんな普段の食事としてインスタントラーメンを利用する際にもこうした乾燥食材を準備しておけば、栄養バランスが補えるというもの。ぜひ活用してみてください。