2020/3/3〜3/4:北海道〜九州にかけて全国的に小規模な有感地震が多発
2020/3/3〜3/4は北海道〜九州にかけて全国的に小規模な有感地震が多発しています。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【千葉県東方沖】
2020/03/04 16:25頃, 震度2, M4.1, 深さ30km, 北緯:35.8, 東経:140.9
【鳥取県中部】
2020/03/04 16:24頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯:35.4, 東経:133.8
【徳島県南部】
2020/03/04 08:40頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:33.9, 東経:134.6
【宮城県沖】
2020/03/04 04:55頃, 震度1, M3.7, 深さ60km, 北緯:38.6, 東経:141.9
【種子島近海】
2020/03/03 18:44頃, 震度1, M3.7, 深さ30km, 北緯:30.4, 東経:131.1
【種子島近海】
2020/03/03 18:31頃, 震度2, M4.4, 深さ40km, 北緯:30.4, 東経:131.2
【千葉県北東部】
2020/03/03 17:54頃, 震度1, M2.9, 深さ20km, 北緯:35.5, 東経:140.4
【和歌山県北部】
2020/03/03 14:38頃, 震度1, M2.1, 深さ10km, 北緯:34.2, 東経:135.2
【新潟県下越沖】
2020/03/03 12:33頃, 震度2, M3.5, 深さ10km, 北緯:38.6, 東経:139.4
【浦河沖】
2020/03/03 12:20頃, 震度1, M3.9, 深さ70km, 北緯:42.0, 東経:142.6
【福島県沖】
2020/03/03 11:59頃, 震度2, M4.0, 深さ20km, 北緯:37.0, 東経:141.1
【福島県沖】
2020/03/03 11:59頃, 震度2, M4.0, 深さ20km, 北緯:37.0, 東経:141.1
【釧路地方中南部】
2020/03/03 07:43頃, 震度2, M4.0, 深さ10km, 北緯:43.3, 東経:143.9
【紀伊水道】
2020/03/03 03:57頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯:34.2, 東経:135.1
【紀伊水道】
2020/03/03 03:29頃, 震度2, M3.2, 深さ10km, 北緯:34.2, 東経:135.1
1〜2日間程度で特定の震源付近で群発的または連続的な有感地震が発生して収まっていく、という状況は過去にもありましたが、全国規模でここまでの箇所・回数が発生するのはなかなか目にしない印象があります。念のため今後の地震情報には注意してください。
もちろん日本列島周辺を含む環太平洋火山帯では、日々多数の地震が発生しています。その広大な範囲で見れば「通常運転」と見ることもできますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えだけはできるだけ進めておきましょう。
ここ最近、全国的に有感地震の発生頻度が上がっている印象があります。
また、今後30年内の発生が予測されている巨大地震として、
① 千島海溝沿いの北海道沖で起こる地震
② 東北〜関東の日本海溝沿いで起きるM7〜8の地震
③ 首都直下型地震
④ 南海トラフ巨大地震
という4つもの地震が挙げられるため、長期的かつ継続的な警戒と備えが必要です。
日本と周辺海域では毎日「数百回」の地震が起きる
画像出典:Hi-net自動処理震源マップ
日本列島は、4枚のプレートがぶつかり合う場所に存在します。プレート自体は地球上に16枚あるとされ、そのうちの1/4の境界が日本の下に集中していることになります。
また、世界で起きる地震の約10〜15%が日本周辺で発生しており、M6以上に限れば20%が日本で発生。
人体で感じる有感地震は年に1,100回以上発生し、人体で感じないものまで含めれば1日に数百回起きています。
日本列島は太平洋の周囲を取り巻く火山帯である「環太平洋火山帯」に含まれますが、この環太平洋火山帯に沿って、ほぼ毎日大きな地震は発生しています。
発生した場所がたまたま日本で地震の規模が大きかった場合に、大きな被害が発生することになります。
地震でだけではない、自然災害大国・日本
画像出典:Wikipedia:平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害
日本で生活する上では、大地震だけを考えるわけにはいきません。
・台風被害
・豪雨災害
・火山噴火
などの自然災害も多く、近年は特に台風や大雨による土砂災害なども頻発するようになってきました。
併せて、各地での火山活動も活発化する傾向にあるため、地震災害と同様に備えていく必要がます。
ネット上でもよく「○月○日までにどこそこで大地震が起きる」という噂話しが流れることがありますが、科学的にはそのような予測はほぼ不可能です。そのような話しに一喜一憂せず、日頃からの備えが何よりも重要です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。