固形燃料を使った湯沸かし、どこまでできる?
被災時には基本的に電気・ガスなどのエネルギーインフラがストップします。カセットコンロと専用ガスボンベを備蓄していれば加熱料理に関する心配は少ないですが、見直したいのが「固形燃料」。旅館の夕食の懐石料理などで一人鍋などを作るアレです。最近はどこの100円ショップでも置いてあり、火力調整も不要なので備蓄品としてもオススメです。
今回はこの固形燃料を中心に100円ショップで売っている道具だけで、「500mlのお湯」を沸かしてみます。お湯さえ沸かすことができれば、カップ麺やフリーズドライのスープ、アルファ米、温かい飲み物を作ることができます。
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「小型の片手鍋」 vs 「パウンドケーキ型」
試してみる道具は、100円ショップで販売されている片手鍋&固形燃料用コンロとアルミ製のパウンドケーキの型。どちらも手軽に入手できて日常的に使えるものです。
片手鍋はそもそも「鍋」ですが、100円ショップの良い意味でチープな作り(素材の薄さ的に)が固形燃料のような緩やかな火力の燃料での加熱にも適していることが判ります。
また、パウンドケーキ型も予想外に健闘、沸点の100℃には到達しなかったものの、安定して湯温90℃以上の状態を維持しました。沸点に達しなかったのは、やはり容器全体が薄いアルミニウム素材で熱伝導性が高く、放熱ぶんが大きかった為と推測できます。クッカー部を二重にしてコンロ部とのずらす角度を変えれば、また違う結果が出るかもしれません。
ということで、固形燃料を中心に100円ショップで売ってるもので、湯沸かしをはじめとした簡単な調理が十分に可能です。100円ショップ商品では実用性(実運用性)という点では微妙ですが、普段の生活ではなかなか使う機会のない「固形燃料」に慣れておくと、色々と楽しめますし専用グッズを備えておけばいざという時にも安心。
特にお子さんがいらっしゃるご家庭なら、親の目の届く範囲で「火に慣れる」という使い方もオススメです。子供と一緒にこうして沸かしたお湯で暖かい飲み物やオヤツとしてカップ麺などを作ってみると、お子さんにとっても興味深く新鮮な体験となるでしょう(火の扱いにはくれぐれもご注意を)。
なお、今回使用した100円ショップの固形燃料と片手鍋・パウンドケーキ型を使って、それぞれ「ご飯」を美味しく面倒なく炊くことができます。電気炊飯器以外での炊飯は火加減が難しいと思われがちですが、火加減要らずの自動炊飯。アウトドア派の皆さんにはお馴染みの炊き方ですが、詳しくは次回の記事でお送りします。
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