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【検証】空き缶で「固形燃料コンロ」を作ってみる!

備災メシやキャンプめしの炊飯や湯沸かしに便利な「固形燃料」の活用検証第3弾は、空き缶を使って固形燃料コンロを自作してみましょう。例によって、固形燃料そのものは100円ショップで入手できます。

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空き缶で固形燃料用のコンロを簡単に自作する!

固形燃料コンロといえば、アウトドア・グッズとしては定番の「esbitポケットストーブ(レビュー記事)」があり、100円ショップでも一人鍋用のしっかりしたコンロが300円程度で入手可能です。しかし今回は、「空き缶」を使った廃品利用で固形燃料用のちょっとしたコンロを自作してみることにします。

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【材料と道具】
・空き缶1個(アルミ缶の350mlサイズ)
・アルミホイル(少々)
・工作用カッターナイフ
・キッチンバサミ

備災FUN!』では、次の震災・災害に備える「備災」をテーマに、被災時にも大活躍のアウトドアグッズを日常で活用して「楽しみながら備える」情報をメインに発信しています。

「空き缶固形燃料コンロ」の作り方

まず、目指す完成形はコレです。空き缶のボディを使って「ゴトク」部分を3つ作り、缶底が固形燃料の燃焼皿となります。この形をよく覚えてくださいね。

では、おもむろに作り出します。まずは空き缶の上部、飲みくち直下にカッターの刃を差し込んで輪切りにしていきます。(スチール缶では硬すぎるので、必ずアルミ缶で)

飲みくち直下を輪切りにして外しました。外した部分は不要ですので、怪我をしないように注意しながら燃やさないゴミとして廃棄対象です。

続いて、アルミ缶のボディを使って「ゴトク」部分を3本作ります。缶のボディをカットした飲みくち側から底面に向けて、缶の直径に沿ってまずは3等分する形でハサミを入れます。

「3等分」とはこういうことです。なるべく均等に切っていきます。次は、この3等分したそれぞれの中央を同様に切っていきます。

最終的に、缶のボディはこのように縦方向に6等分の切れ込みが入ります。6枚のパーツに分かれるイメージですね。このうち3枚がゴトク部分になり、別の3枚は除去して吸排気部になります。

吸排気部を作るため、不要な3枚をこんな感じで切除します。缶の底ギリギリではない部分をカットしてある程度の部分を残し、そこを内側に折り込むことで底面の強度を出します。

切除完了したところ。写真ではすでにゴトク部分を折っていますが、ゴトク部分折りは後からでいいです。

切除して残った部分を内側に折り込み、併せてゴトクとなる部分も半分から内側へ向かって折り曲げます。ゴトク部分はさらに、縦方向中央で折り曲げてクッカー類を載せた際に潰れにくい構造にします。

やや直上から見るとこのような形状になります。これで固形燃料用の空き缶コンロの基本はほぼ完成です。

固形燃料の燃焼皿をアルミホイルで作ります。適当にカットしたアルミホイルを折り畳んで、固形燃料に当てて「型」を取るような形で整形していくと作りやすいです。

燃焼皿をセット。ここに固形燃料を載せて着火する形になります。

固形燃料を実際にセットするとこんな感じです。
さて、着火すると当然燃えるわけですが、空き缶のゴトク部分の塗装コーティング部分が加熱されて不要な気体が出るのを少しでも抑えたいので、ゴトク部分をアルミホイルで覆ってしまいます。

というわけで、このようになりました。空き缶で作る固形燃料コンロの完成です。
この状態で、以前の記事で検証したような100円ショップで売っている片手鍋やパウンドケーキ型を載せて使うことができます。

まとめ

固形燃料用のコンロは、空き缶(アルミ缶)とアルミホイル、そしてカッターナイフとキッチンバサミさえあれば簡単に作れてしまいます。無骨な仕上りにはなりますがそこそこ強度もあって繰り返し使え、廃品利用なので壊れてもすぐに作り直せます。

アウトドア用の固形燃料用コンロ(ストーブ)も手軽に手に入りますが、いざという時の「サバイバル・ノウハウ」を身につけるという点ではこうしたプチDIYもありではないでしょうか。週末にお子さんと一緒に休日の工作として作ってみるのもオススメです。(刃物で金属を切るので、ケガだけにはくれぐれもご注意を)

次回は、この空き缶で作った固形燃料コンロを実際に使って炊飯にチャレンジします。なんと「アルミホイル」で簡易的なクッカーを作ってご飯を炊いてみる予定ですよ。

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