2018/10/29:鳥島近海(青ヶ島近海)でM5.4の地震
2018年10月29日は、鳥島近海(青ヶ島近海)でも地震がありました。伊豆・小笠原海溝近くです。この場所を震源とする地震は、2018年に入ってからは最初となります。前回は約1年前の9月23日。2017年は2回、2016年は5回、2015年は3回、2014年は1回と、発震頻度としては少ない場所です。
そこから北上した房総沖、日本海溝との接続地点あたりには近年発見された300kmと160km以上の2つの長大活断層があり、それぞれの断層が一度に動くとM8〜9の巨大地震が発生すると想定されていることと、首都直下地震の想定震源にも近い場所です。
また、伊豆・小笠原海溝と日本海溝の接続地点から西は南海トラフであり、もし房総沖で巨大地震が発生した場合、それが首都直下地震や南海トラフ巨大地震に連動する可能性も考えられます。
何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられており、事は日本列島だけの範囲には収まりません。いずれかの巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。
その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助です。
房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、阪神淡路大震災が証明しています。