2019/03/29:南海トラフ沿いでの有感地震の過去10年の規模推移
2019/03/27の日向灘の地震が南海トラフ地震の前兆では?との話題を目にしますが、試しに近年頻発している南海トラフ沿いの3つの震源の過去10年程度の有感地震の規模(マグニチュードと最大震度)の推移をグラフ化してみました。
着目点は、マグニチュードおよび最大震度の増減傾向に関してグラフの傾向を示す、横方向の「トレンドライン」の傾きです。
■紀伊水道:
マグニチュードは一定、最大震度のみ微増傾向です。
■豊後水道:
マグニチュードと最大震度の両方とも増加傾向です。
■日向灘:
意外とほぼ安定しています。マグニチュードと最大震度の両方とも、逆にごく僅かな微減傾向が見られます。
もっとも、このグラフはマグニチュードと最大震度の経年推移をシンプルに可視化しただけのものですので、ここから南海トラフ巨大地震の発生予測などができるわけではありません。
ただ、各震源における地震の発生頻度の日々の増減は、長期的な視点で見るとさほど気にするほどのことではないと考えられるでしょう。
いつ発生しても命さえ無事ならその後の生活を乗り切れるように、日々の備えをしっかりとしておくことが何よりも重要です。
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