2019/1〜2019/3/31:阿蘇山の火山性地震と孤立型微動の回数推移
2019/03/30に種子島近海でM5.0・最大震度3と、4/1に宮城県沖でM4.0・最大震度2があった以外、有感地震は概ね静穏に見えます。
今回は、気象庁が公開している阿蘇山の観測データから、過去3ヶ月間(2019/01/03〜2019/03/31)のものでグラフ化してみましたが、グラフのトレンドライン的に火山性微動は概ね減少傾向であるものの、孤立型微動は緩やかに増加している結果となりました。
この期間のデータを対象としたグラフ上のトレンドラインで見た場合、3/28でラインが逆転していますが、対象としている範囲のデータとしてはサンプル数が少ないためと言え、3/28を起点としてこの先に特別な何かがあるというわけではないでしょう。
「孤立型微動」は阿蘇山特有の突発的に発生する短い微動で、火口直下のごく浅い場所で発生します。この増減が阿蘇山の火山活動を評価する指標の1つとなっています。
発生のメカニズムとしては、火山ガスや地下水に起因していると考えられていますが、気象庁の説明によれば詳細は不明とのこと。
とは言え、熊本地震以降の九州地方の地面下の活動はとても活発です。備えと警戒は怠らずに日々の生活の中に組み入れ、気象庁や民間情報サイトなどの出す情報は適宜チェックされてみてください。
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