2020/1/7〜1/8:北海道・東北・関東・九州・沖縄など全国で相次ぐ地震
2020/1/7〜1/8にかけて、北海道・東北・関東・九州・沖縄など全国で小〜中規模の有感地震が相次ぎました。
それぞれ最新からの発生順一覧となります。
【福島県沖】
2020/01/08 11:58頃, 震度2, M4.7, 深さ30km
【北海道東方沖】
2020/01/08 09:02頃, 震度1, M4.3, 深さ40km
【熊本県熊本地方】
2020/01/08 08:56頃, 震度1, M2.5, 深さ10km
【茨城県南部】
2020/01/08 04:22頃, 震度2, M3.9, 深さ60km
【栃木県北部】
2020/01/08 00:32頃, 震度2, M2.7, 深さ10km
【宮城県北部】
2020/01/07 17:18頃, 震度1, M3.4, 深さ80km
【沖縄本島近海】
2020/01/07 15:07頃, 震度2, M3.4, 深さ20km
いずれも最近地震が頻発している震源での有感地震であり、マグニチュードは2〜4クラス・最大震度は1〜2。規模としては小〜中規模です。
特に、栃木県北部は2019/11あたりから、茨城県南部は2019年後半あたりからの有感地震の発生頻度がやや上がってきているようです。
栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」があります。
関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。
2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。
また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。
この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。
このあたりは柏崎千葉構造線に沿っており、現在でも比較的活発な地震活動が続いています。
茨城県南部も地震の多いエリアで、南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多い状況となっています。
この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。
太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。
首都直下型地震や南海トラフ巨大地震、北海道根室沖地震・東北〜関東にかけての太平洋側で起きるM7クラス地震の発生も懸念される昨今、発災直後を乗り切れた後は「それまでの備え」がその後の被災生活を左右することになるでしょう。
近年の震災の例を見ても、直後には店頭から商品があっという間に売り切れ、買い占めなども必ず起きます。そうなる前に、事前に備えをしておきましょう。