2020/01/16:釧路沖、長野県南部、沖縄本島近海でM2.8〜M4.2の地震
2020/01/16は釧路沖、長野県南部、沖縄本島近海でM2.8〜M4.2の有感地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。
【釧路沖】
2020/01/16 04:36頃, 震度1, M3.0, 深さ50km
【長野県南部】
2020/01/16 09:01頃, 震度2, M2.8, 深さ10km
【沖縄本島近海】
2020/01/16 18:36頃, 震度4, M4.2, 深さ10km
2020/01/16 18:42頃, 震度2, M3.9, 深さ10km
釧路沖では昨日2020/01/15にもM4.7の地震がありました。
長野県南部での有感地震は、昨2019/12/20のM2.7以来の小規模なもの。
沖縄本島近海では、2019/12あたりからやや規模が大きくなってきている印象があります。
沖縄本島近海における有感地震で最大震度4以上のものは、2016/09/26の最大震度5弱・M5.6が発生して以降、2019/12/18の最大震度4・M5.0が発生するまでは起きていませんでした。その間は、概ね最大震度1〜3の小規模なものばかりです。
最大震度4としては、2019/12/18に次いで約1ヶ月ぶりとなりました。
ここでは、沖縄本島近海におけるM5.0以上の有感地震を見てみます。
沖縄本島近海におけるM5.0以上の有感地震 | ||
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2019/04/08 13:13頃 | M5.5 | 最大震度2 |
2018/09/22 19:58頃 | M5.5 | 最大震度1 |
2018/09/16 01:24頃 | M5.8 | 最大震度2 |
2018/09/16 00:37頃 | M5.1 | 最大震度1 |
2018/09/15 17:05頃 | M5.8 | 最大震度1 |
2018/09/15 13:40頃 | M5.5 | 最大震度1 |
2018/09/15 09:08頃 | M5.4 | 最大震度2 |
2017/03/25 01:43頃 | M5.1 | 最大震度3 |
2016/09/26 14:19頃 | M5.6 | 最大震度5弱 |
今後もやや規模の大きなものが発生する可能性がありますので、地震情報には注意してください。
また、2020/01/16は南海トラフに関する重要なニュースが出ています。
東京大学と海上保安庁による調査で、南海トラフ沿いの沖合の海底で「スロースリップ」が起きていることが初めて確認されたというものです。
南海トラフの2019/01時点での状況に関しては、気象庁から定例発表が出ています。
『現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない』
という状況ですので、現時点においては安心して良いでしょう。
ただし、南海トラフ巨大地震に関しては今後30年内の発生確率が70〜80%と予測されています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。
行動した結果、何も起きなければそれでいいのです。行動しないことで命を落とすということだけは、なんとしても避けなければなりません。