トップ 2分で読む 【全国】宮城、和歌山、熊本、トカラ列島などで相次ぐ小規模地震(2020/01/17)

【全国】宮城、和歌山、熊本、トカラ列島などで相次ぐ小規模地震(2020/01/17)

2020/01/17は、宮城・和歌山・熊本・トカラ列島などでM2.7〜M3.3程度の小規模な地震が相次ぎました。気になるのは和歌山県南部で、南海トラフ巨大地震の震源域内。ちょうど南海トラフの海底におけるプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されたというニュースがあったばかりです。

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2020/01/17:宮城、和歌山、熊本、トカラ列島などで相次ぐ小規模地震

阪神淡路大震災から四半世紀、25年めとなった2020/01/17は、宮城・和歌山・熊本・トカラ列島などでM2.7〜M3.3程度の小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。

【宮城県沖】
2020/01/17 12:50頃, 震度1, M2.8, 深さ50km

【トカラ列島近海】
2020/01/17 07:11頃, 震度3, M3.0, ごく浅い

【和歌山県南部】
2020/01/17 02:39頃, 震度2, M3.3, 深さ30km

【天草灘】
2020/01/17 02:16頃, 震度1, M2.7, 深さ10km

宮城沖には東日本大震災以降、福島沖や岩手沖などの周辺領域と併せて活発な動きが続いている震源があります。
天草灘を含む熊本県内の震源域は、2016年の熊本地震以降かなり活発な動きを見せています。ほぼ中央構造線沿いとなります。
トカラ列島近海はも地震多発域ではありますが、近年でもっとも活発だったのは2016年あたり。ただ、有感地震としては過去10年においては最大震度4まで。

気になるのは和歌山県南部で、南海トラフ巨大地震の震源域内となります。
ちょうど、南海トラフの海底におけるプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されたというニュースがあったばかりですが、その領域と重なる可能性のある震源です。

和歌山県南部における近年の地震で最大震度3以上のものをチェックしてみると次のようになります。

和歌山県南部における近年の最大震度3以上の地震
2018/12/03 17:08頃 M4.1 最大震度3
2017/04/13 02:15頃 M3.8 最大震度3
2016/11/19 11:48頃 M5.4 最大震度4
2011/07/04 11:07頃 M4.1 最大震度3
2011/02/21 15:46頃 M4.9 最大震度4
2010/11/29 15:52頃 M4.1 最大震度3

意外と少ないですね。
もっとも大きかったものでも

2016/11/19 11:48頃, 震度4, M5.4, 深さ60km

というもの。
このときの地震は、四国から東海地方にかけて広い範囲で揺れが観測されました。

また「南海トラフ巨大地震」の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。

南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

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