トップ 2分で読む 【全国】岩手、徳島、福島、茨城、西表島付近で小規模な地震が相次ぐ(2020/01/22)

【全国】岩手、徳島、福島、茨城、西表島付近で小規模な地震が相次ぐ(2020/01/22)

2020/01/22は岩手・徳島・福島・茨城・西表島付近で小規模な地震が相次ぎました。福島県沖と岩手県沿岸部は東日本大震災以降、活発な地震活動が続いている震源域。台湾に近い西表島付近も比較的活発に地震が発生。そして今回注目したのは、徳島県南部で起きたM3.1・最大震度3の地震です。

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2020/01/22:岩手、徳島、福島、茨城、西表島付近で小規模な地震が相次ぐ

2020/01/22、茨城・岩手・徳島・福島・西表島付近で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。

【茨城県南部】
2020/01/22 22:40頃, 震度1, M3.4, 深さ40km
2020/01/22 22:43頃, 震度1, M3.3, 深さ40km

【福島県沖】
2020/01/22 19:38頃, 震度2, M4.1, 深さ50km

【徳島県南部】
2020/01/22 18:52頃, 震度3, M3.1, ごく浅い

【西表島付近】
2020/01/22 12:21頃, 震度1, M3.9, 深さ20km

【岩手県沿岸北部】
2020/01/22 04:34頃, 震度1, M3.7, 深さ60km

茨城県南部および北部、福島県沖と岩手県沿岸部は東日本大震災以降、活発な地震活動が続いている震源域です。
特に東北地方の太平洋沿岸では継続的な地殻の隆起沈降なども続いていることと、今後30年内に再度M7.9クラス程度の大規模地震が発生する懸念があります。

台湾に近い西表島付近も、比較的活発に地震が発生している領域で、特に近年では2018年に地震が頻発していました。
しかし2019年の6月中旬〜11月中旬あたりは特に目立った有感地震が無く、概ね静穏な状況が続いていましたが、2019/11あたりから再び活発化の兆候が見られます。

そして今回注目したのは、徳島県南部で起きたM3.1・最大震度3の地震。
規模としては小さなものですが、2018/11/25以来です。この時の地震は

2018/11/25 18:19頃, 震度3, M4.1, 深さ40km, 北緯:33.9, 東経:134.6

というものでした。
ここで、徳島県南部で近年に発生したM3.0以上の地震を見てみます。

徳島県南部で近年に発生したM3.0以上の地震
2020/01/22 18:52頃 M3.1 最大震度3
2018/11/25 18:19頃 M4.1 最大震度3
2018/09/14 17:06頃 M3.3 最大震度1
2018/05/30 06:10頃 M3.8 最大震度2
2018/04/26 23:09頃 M3.1 最大震度1
2017/10/06 10:55頃 M3.5 最大震度2
2017/10/02 12:24頃 M3.3 最大震度2
2016/11/03 13:01頃 M3.4 最大震度2
2016/08/21 21:29頃 M3.2 最大震度1
2015/06/09 16:06頃 M3.1 最大震度2
2015/02/06 10:25頃 M5.0 最大震度5強
2014/04/03 00:38頃 M3.6 最大震度2
2014/02/28 22:35頃 M3.3 最大震度1
2013/10/12 07:36頃 M3.7 最大震度2
2013/03/12 23:39頃 M3.2 最大震度2
2013/02/13 02:59頃 M3.5 最大震度2
2012/10/19 03:33頃 M3.4 最大震度1
2010/09/02 17:42頃 M3.8 最大震度2
2010/03/14 00:15頃 M3.3 最大震度2
2009/07/08 23:02頃 M3.0 最大震度1
2009/04/10 17:24頃 M3.2 最大震度1
2008/08/31 18:58頃 M3.2 最大震度1

2015/02/06 10:25頃, 震度5強, M5.0, 深さ10km(北緯:33.7, 東経:134.4)

という大きめの地震が起きており、四国のみならず中国・近畿地方など広い範囲で揺れが観測されています。
このときの気象庁の会見がFNNのyoutubeチャンネルで公開されています。

このあたりは、ご存知のとおり南海トラフ巨大地震の想定震源域内にあり、最近では南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」も初観測されています。

地震研究の最前線において、南海トラフ巨大地震が起きる危険性がもっとも高まってくる時期については、一部の研究者の間の認識として「2030年代後半から」と言われています。
ちょうど、2019/01/16放送分のBS日テレの「深層NEWS 阪神・淡路大震災25年 大地震に備える」という番組内でも「2030〜2040年」というキーワードがさらっと語られているので必見です。

「深層NEWS 阪神・淡路大震災25年 大地震に備える」

(民法公式テレビポータルサイト「TVer」で2019/01/24まで視聴可能です)

東日本大震災の後、「正しく恐れる」という言葉をメディアなどで目にするようになりました。この言葉は、明治中期〜昭和初期の物理学・地震学の権威で随筆家でもあった寺田寅彦(1878年~1935年)の言葉に基づいた「戒めの言葉」として使われています。

客観的で検証可能な情報に基いて、発生しうる危険性を理解した上で、正しく恐れ、できるかぎり適切と思われる備えをすることが肝要です。備え方は人それぞれにはなりますが、最後に頼れるのは自分自身と家族やパートナーなどの親しい存在、そして地域コミュニティなどの人との繋がりです。

現代は人間関係が希薄で孤独な社会であるという見方もありますが、災害時には人と人とが助け合わなければ厳しい状況を乗り越えにくいものです。そのときのために、今から準備をしておいて損はありません。

まずは備えましょう。

次の「X-DAY」は100年後かもしれませんが、もしかしたら明日かもしれません。

この日、他に発生した有感地震(記事執筆時まで)

【与那国島近海】
2020/01/22 23:32頃, 震度1, M4.5, 深さ40km, 北緯:24.0, 東経:122.6

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