2020/01/21:宮城沖でM3.6、茨城県沖でM4.3の地震
2020/01/21は、宮城沖でM3.6(最大震度1)・茨城県沖でM4.3(最大震度4)の地震がありました。
それぞれ詳細は次のとおりです。
【宮城県沖】
2020/01/21 07:20頃, 震度1, M3.6, 深さ50km
【茨城県沖】
2020/01/21 19:18頃, 震度4, M4.3, 深さ50km
最大震度4を観測したのは茨城県の東海村。ご存知の通り、運転停止中の「東海第二原子力発電所」があり、今回の震源からは北西に約11kmの位置です。
東京電力によれば、この地震による当社の主要な電力設備への影響は確認されないとのこと。
気になる東海第二原発の状況としては、東京電力と茨城NHK WEBなどで確認できます。
■東京電力webサイトより
>1月21日午後7時18分頃、茨城県沖を震源とするマグニチュード4.3の地震が発生しました。
>現在のところ、この地震による当社の主要な電力設備への影響は確認されておりません。
■茨城 NEWS WEBより
>・茨城県東海村にある運転停止中の東海第二原子力発電所では、異常が起きたという連絡は入っていない
>・原発周辺で放射線量を測定しているモニタリングポストの値にも変化はない
政府の地震調査委員会から、今後30年以内に震度6弱以上の大地震の発生・遭遇確率を示す「全国地震動予測地図」が公開されています。
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起きる確率は、都道府県庁の所在地では
・千葉市:85%
・横浜市:82%
・水戸市:81%
となり、いずれも首都圏に集中して高い確率となっています。
茨城においては水戸市が81%という予測値です。
今回は影響が無い・確認できないとは言え、東海第二原発は中央構造線にも近接しており、今後30年内に想定される地震によっては影響を受ける可能性は否定できません。それは、全国各地の原発にも同じことが言えます。
東日本大震災における福島第一原発事故以降、日本においては原子力発電所に関する課題はとてもセンシティブな話題の1つとなってしまいました。
それまでは、かつてのソ連時代のチェルノブイリ原発事故や米国のスリーマイル島原発事故などは知識として知ってはいても、やはり遠い場所で起きた自分には関係のないもの、という意識の方が大半だったと思います。
しかし、それが日本でも起きてしまったことへのショックは計り知れません。
以降、太陽光発電などを中心とした再生可能エネルギーの普及が急務とされていますが、2019年の台風被害では各地のメガソーラー施設が壊滅的な被害を受け、また特に太陽光発電においては晴天時以外の発電効率の低さや家庭における「蓄電」の仕組みがほとんど整っていないという現状もあります。
現状、火力発電に頼っている日本の電力事情においては二酸化炭素排出に関する課題もあります。
原発は可能であれば早期にやめるべきという認識は、おそらく国民だけでなく政府も本音では同じことでしょう。
しかし国内における産業や経済活動への影響を考えると、国として早急に取り組めない状況もあるかと思います。
その点では、もはや国や政府には期待をせず、個人や家庭レベルで小さく太陽光発電に取り組むという方法があります。
まずは小型のソーラー発電グッズを利用して、スマホやモバイルバッテリーなどの充電からはじめてみてはいかがでしょうか。
編集部スタッフはすでに60w程度のソーラーチャージャーを活用して、主にスマホとモバイルバッテリーの充電を太陽光にしています。
レビュー記事も公開していますので、ぜひ参考にされてみてください。
本当にいざという時の初期段階においては、国にも自治体にも警察消防や自衛隊にも頼れない期間が必ず生じます。
命さえ無事であれば、その厳しい期間を乗り切るのは、何もない平時のみずからの備えです。
この日、他に発生した有感地震(記事執筆時まで)
【熊本県熊本地方】
2020/01/21 13:55頃, 震度1, M2.6, ごく浅い, 北緯:32.5, 東経:130.7