トップ 2分で読む 【全国】三陸沖,福島,和歌山,熊本,鹿児島で相次ぐ小規模な地震(2020/3/1〜3/2)

【全国】三陸沖,福島,和歌山,熊本,鹿児島で相次ぐ小規模な地震(2020/3/1〜3/2)

2020/3/1〜3/2は三陸沖,福島,和歌山,熊本,鹿児島で小規模な有感地震が相次ぎました。いずれも最大震度は1、マグニチュードは2.2〜4.6。小規模地震と見ていいでしょう。M4以上のものはいずれも東北地方の太平洋側、三陸沖と福島県沖です。

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2020/3/1〜3/2:三陸沖,福島,和歌山,熊本,鹿児島で相次ぐ小規模な地震

2020/3/1〜3/2は、三陸沖,福島,和歌山,熊本,鹿児島で小規模な有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【奄美大島近海】
2020/03/02 16:41頃, 震度1, M3.1, 深さ10km, 北緯:28.1, 東経:130.2

【三陸沖】
2020/03/02 09:48頃, 震度1, M4.6, 深さ10km, 北緯:39.6, 東経:143.7

【福島県浜通り】
2020/03/02 01:56頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:37.1, 東経:140.7

【熊本県熊本地方】
2020/03/01 20:13頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:32.7, 東経:130.8

【福島県沖】
2020/03/01 09:08頃, 震度1, M4.4, 深さ30km, 北緯:37.2, 東経:141.9

【和歌山県南部】
2020/03/01 08:46頃, 震度1, M2.6, 深さ30km, 北緯:33.9, 東経:135.5

 

いずれも最大震度は1、マグニチュードは2.2〜4.6。小規模地震と見ていいでしょう。
M4以上のものはいずれも東北地方の太平洋側、三陸沖と福島県沖です。

 

東北地方の巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。

 

その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高い予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)

 

東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。

南海トラフ巨大地震の想定震源域内にある和歌山県南部では、2/27にもM3.3・最大震度3の地震があったばかりです。
ただ近年の有感地震の記録を遡ると、意外と最大震度4を超える地震は発生していません。
そこで、最大震度3以上で見てると、次のようになります。

和歌山県南部における近年の最大震度3以上
2018/12/03 17:08頃 M4.1 最大震度3
2017/04/13 02:15頃 M3.8 最大震度3
2016/11/19 11:48頃 M5.4 最大震度4
2011/07/04 11:07頃 M4.1 最大震度3
2011/02/21 15:46頃 M4.9 最大震度4
2010/11/29 15:52頃 M4.1 最大震度3

過去10年でもそう多くはないようです。

地震予測に関しては、内陸直下の断層型の予測は困難ですが、海溝型はある程度の予測が可能と言われます。東日本大震災が起きた際も、震源の周辺海域では前兆となる小規模な群発地震が発生していました。

 

ただ現代科学の力では残念ながら、巨大地震がいつ頃・どの程度の規模で発生するのかという点については確度の高い予測ができない現実があります。

 

首都直下型地震や南海トラフ巨大地震がいつ起きるのか、という点を気にするよりも、次の大きな自然災害が起きた時に、命さえ無事ならその後を乗り切っていくための備えがあるかどうかが重要です。

 

そうした観点からも、もし明日にお住まいの地域が巨大地震や大規模災害の被災地となった際に、孤立した・生活インフラが止まった状態でも最低1週間は支援無しで生活していく備えがあるかどうか、と考えて備えをしておきましょう。

 

いざというときの初動の段階では、政府や自治体に頼れないことはこれまでの各種震災や豪雨災害、感染症拡大事例などでも明らかなことです。

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