トップ 2分で読む 【全国】宮城,長野,千葉,和歌山,広島,沖縄で相次ぐ有感地震(2020/4/2〜4/3)

【全国】宮城,長野,千葉,和歌山,広島,沖縄で相次ぐ有感地震(2020/4/2〜4/3)

2020/4/2〜4/3にかけて宮城,長野,千葉,和歌山,広島,沖縄で有感地震が相次ぎました。長野・宮城・千葉は有感地震が頻発する領域、やや気になるのは和歌山県北部と広島県南東部。広島県で比較的大きな被害を出した近年の地震としては、2001/03/24 15:27頃に発生した「2001年芸予地震」があります。

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2020/4/2〜4/3:宮城,長野,千葉,和歌山,広島,沖縄で相次ぐ有感地震

2020/4/2〜4/3にかけて宮城,長野,千葉,和歌山,広島,沖縄で有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【和歌山県北部】
2020/04/03 20:40頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:34.1, 東経:135.2

【長野県南部】
2020/04/03 16:31頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:35.9, 東経:137.7

【広島県南東部】
2020/04/03 14:30頃, 震度3, M4.1, 深さ20km, 北緯:34.5, 東経:133.4

【和歌山県北部】
2020/04/03 03:40頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:34.2, 東経:135.2

【宮城県沖】
2020/04/03 01:02頃, 震度1, M3.7, 深さ50km, 北緯:38.3, 東経:141.7

【宮古島近海】
2020/04/02 19:08頃, 震度3, M4.5, 深さ50km, 北緯:24.8, 東経:125.4

【長野県北部】
2020/04/02 03:25頃, 震度1, M2.1, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:138.5

【千葉県東方沖】
2020/04/02 00:33頃, 震度3, M4.2, 深さ10km, 北緯:35.7, 東経:140.9

 

長野・宮城・千葉は有感地震が頻発する領域ですが、やや気になるのは和歌山県北部と広島県南東部。和歌山はご存知の通り南海トラフ巨大地震の想定震源域内です。今回は1日内に2度の小規模な地震となりましたが、3/16にも1日に2度の小規模地震が発生しています。

 

もっとも、南海トラフ周辺の活動に関しては「特段の変化は観測されず」という状況ですので心配は無用ですが、変化そのものはある日突然に発生するものです。継続的な注意と警戒が必要です。

そしてもう1つ、震源としてやや珍しいのは広島県南東部。広島県南東部における、過去10年程度内に発生した有感地震を見てみます。

広島県南東部における、過去10年程度内に発生した有感地震
2020/04/03 14:30頃 M4.1 最大震度3
2019/04/17 14:35頃 M3.5 最大震度2
2018/01/25 09:09頃 M3.1 最大震度1
2016/08/04 19:34頃 M3.1 最大震度2
2014/07/16 01:25頃 M2.8 最大震度1
2013/11/21 15:41頃 M3.1 最大震度1
2013/02/07 20:11頃 M2.6 最大震度1
2010/11/27 20:45頃 M2.8 最大震度1
2010/03/28 03:40頃 M3.3 最大震度2

前回発生した有感地震は、ほぼ1年前の2019/04/17。時間帯もほぼ同じです。また、地震の規模を示すマグニチュードと最大震度もこの10年では最大のものとなりました。

 

広島を含む中国地方は、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込む構造となっていますが、広島県直下においてはプレートどうしの境界面が概ね50km程度と、四国直下よりも深い状態です。

 

広島県で比較的大きな被害を出した近年の地震としては、2001/03/24 15:27頃に発生した「2001年芸予地震」があります。震源は上蒲刈島の南でM6.7、最大震度6弱を観測。この地震の翌々日には、M5.2・最大震度5強の余震も発生しています。

 

この地震による被害は、死者2人,負傷者287人,家屋損壊約5万棟となりました。国交省河川局が公開している資料では、『芸予地震後の調査では91.6%の人が「恐ろしかった」と答えているが、その一方で61.4%の人が「広島で大きな地震が発生すると思っていなかった」と答えており、心の隙を突かれた恰好だ。』とあります。それまで大きな地震が無かったために備えが十分でなかったことが伺えます。

熊本地震や北海道胆振東部地震、大阪府北部地震などでも共通しているのが「まさか大きな地震が起きるとは思っていなかった」という市民の意識です。今まで目立った地震が無かった地域でも、ある日突然大きな地震が発生するのはこれまでの事例が証明しています。

「もしかしたら、明日、自分の住む地域でも起きるかもしれない」と考えて、備えはあらかじめ進めておきましょう。何かが起きてからでは対応が後手に回ることになります。

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