2020/4/13〜4/15:北海道,青森,茨城,千葉,長野,京都,和歌山,沖縄で小規模な有感地震が相次ぐ
2020/4/13〜4/15にかけて、北海道,青森,茨城,千葉,長野,京都,和歌山,沖縄で小規模な有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【沖縄本島近海】
2020/04/15 16:28頃, 震度1, M4.5, 深さ10km, 北緯:26.3, 東経:129.0
【沖縄本島近海】
2020/04/15 16:19頃, 震度2, M5.0, 深さ10km, 北緯:26.3, 東経:129.0
【十勝地方中部】
2020/04/14 11:02頃, 震度1, M3.2, 深さ80km, 北緯:42.7, 東経:143.4
【千葉県東方沖】
2020/04/14 07:21頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:35.7, 東経:140.9
【茨城県北部】
2020/04/14 06:36頃, 震度2, M3.9, 深さ60km, 北緯:36.5, 東経:140.6
【京都府南部】
2020/04/14 03:49頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:35.2, 東経:135.8
【青森県東方沖】
2020/04/13 21:20頃, 震度1, M3.3, 深さ80km, 北緯:40.6, 東経:142.3
【長野県北部】
2020/04/13 19:16頃, 震度4, M3.8, 深さ10km, 北緯:36.8, 東経:137.9
【和歌山県北部】
2020/04/13 04:37頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:34.2, 東経:135.2
過去半年で全国的に有感地震が活発化している印象がありますが、2020年に入ってから目立った動きに感じているのは長野・京都周辺と沖縄周辺です。特に4/15には沖縄本島近海で最大震度は小さいもののM4.5および5.0の規模の地震が起きています。
沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
この地震による津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されています。
過去100年内あたりに沖縄周辺で発生した大規模な地震をピックアップすると、次のようなものとなります。
2011/11/08:沖縄本島北西沖, M7.0, 震度4
2010/02/27:沖縄本島近海 , M7.2, 震度5弱
2002/03/26:石垣島近海 , M7.0, 震度1
2001/12/18:与那国島近海 , M7.3, 震度4
2001/12/09:奄美大島近海 , M6.0, 震度5強
2000/10/02:トカラ列島近海, M5.9, 震度5強
1998/05/04:石垣島南方沖 , M7.7, 震度3
1966/03/13:与那国島近海 , M7.8, 震度5
1958/03/11:石垣島近海 , M7.2, 震度5
1947/09/27:与那国島近海 , M7.4, 震度5
1938/06/10:宮古島北西沖 , M7.7, 震度4
1926/08/07:宮古島近海 , M7.0, 震度4
1926/06/29:沖縄本島北西沖, M7.0, 震度4
1923/07/13:九州地方南東沖, M7.3, 震度4
1926/06/29:沖縄本島北西沖, M7.0, 震度4
1915/01/06:石垣島北西沖 , M7.4, 震度4
1911/06/15:奄美大島近海 , M8.0, 震度6
意外と多く、頻度としては数年〜30年くらいの間隔であることも判ります。
沖縄でも今後、大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えをしておきましょう。