2020/6/9〜6/10:土佐湾で約10年ぶりの震度4、全国各地でも小規模な地震が相次ぐ
2020/6/9〜6/10は、土佐湾で約10年ぶりの震度4・ほか全国各地でも小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【宮古島近海】
2020/06/10 07:07頃, 震度1, M3.5, 深さ50km, 北緯:24.7, 東経:125.4
【土佐湾】
2020/06/10 00:22頃, 震度4, M4.6, 深さ20km, 北緯:33.3, 東経:133.4
【沖縄本島近海】
2020/06/10 00:15頃, 震度1, M3.2, 深さ40km, 北緯:27.5, 東経:128.7
【釧路沖】
2020/06/09 23:44頃, 震度1, M3.8, 深さ80km, 北緯:42.8, 東経:145.3
【静岡県中部】
2020/06/09 19:30頃, 震度1, M2.5, 深さ30km, 北緯:35.0, 東経:138.3
【鳥取県中部】
2020/06/09 13:43頃, 震度2, M3.4, 深さ10km, 北緯:35.4, 東経:133.8
【日向灘】
2020/06/09 07:54頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:32.2, 東経:132.1
やはり注目したのは高知・土佐湾での震度4, M4.6の地震です。
同程度の規模と揺れの地震が起きたのは、10年前の2010/10/06 13:51頃と、11年前の2009/12/16 14:12頃。
2010/10/06 13:51頃, 震度4, M4.5, 深さ10km, 北緯:33.5, 東経:133.7
2009/12/16 14:12頃, 震度4, M4.7, 深さ30km, 北緯:33.1, 東経:133.4
となっています。併せて今回は静岡県中部や日向灘などの南海トラフ地震の想定震源域内を震源とする他の小規模な地震も起きています。
また、南海トラフ地震の想定震源域のうち高知県沖〜日向灘にかけて、まだ観測網が設置していない海域があります。
画像出典:文部科学省:南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)の構築
現在、ちょうどその整備が開始されていますので、今後の観測体制の強化が期待されるところです。
「南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)整備事業」に伴う工事着手のお知らせ
https://www.bosai.go.jp/info/news/2020/20200507.html
南海トラフ地震に関する情報としては、直近6/5に気象庁から「南海トラフ周辺の地震活動や地殻変動等に関する定期情報」が公開されています。https://www.jma.go.jp/jma/press/2006/05a/nt20200605.html
状況は
『南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない』
となっていますので当面の心配は不要ですが、いつ発生するかわからないのが大規模自然災害であり、発生したときに備えがあるかどうかがその後の生活の質を左右します。こうした情報をキッカケとして、備災・防災用品や備蓄品の確認などをおこなっておきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ