新型コロナウイルス感染者の「肺」の立体動画を米病院が公開

米国ジョージ・ワシントン大学病院により、新型コロナウイルスに感染した患者の肺の損傷状態を360度の立体動画にしたものが公開されています。「ウイルスに感染した異常な肺組織と、より健康な隣接した肺組織との間のコントラストを示している」という内容となっています。

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米国ジョージ・ワシントン大学病院により、新型コロナウイルスに感染した患者の肺の損傷状態を360度の立体動画にしたものが公開されています。

詳細な動画は「Surgical Theater」を通じたもの。「ウイルスに感染した異常な肺組織と、より健康な隣接した肺組織との間のコントラストを示している」という内容です。
現在ジョージ・ワシントン大学病院では、新型コロナウイルス患者の治療をおこなっています。

また、同病院の公式youtube動画では、医師によるポッドキャストを取り扱う「RadioMD」のマーケティングディレクターであるビル・クラプロス氏による、同病院の胸部外科主任准教授のキース・モートマン博士への電話インタビューも公開されています。

 

インタビューによれば、患者は50代後半の男性で高血圧気味の基礎疾患がありました。初期症状として咳と発熱があり、次に他の患者同様に息切れなどを経て重症化、すぐに気道挿管が必要と判断され外部の病院へ転院が必要ということで、ジョージ・ワシントン大学病院へ。現在はECMO(体外式膜型人工肺)による治療を受けているとのこと。

ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation, エクモ)とは、 重症呼吸不全患者または重症心不全患者(時に心肺停止状態の蘇生手段として)に対しておこなわれる生命維持法で、心臓と肺が、生命を維持するのに十分な量のガス交換または灌流を提供できない者に対し、長期間、心臓と呼吸の支援を提供する体外技術 です。
(出典: Wikipedia – 体外式膜型人工肺

 

同病院ではこの患者における新型コロナウイルスによる肺へのダメージをCGと360度のバーチャルリアリティ動画を用いて再現しました。動画中の肺組織の黄色がかった緑色部分がウイルスに感染している部分です。健康な肺組織とウイルスに感染し炎症を起こした肺組織の間には明確な差があり、人工呼吸器を必要とするほどに機能不全に陥っています。

 

日本国内でも3/28(土)・3/28(日)にかけて、東京都を中心とした近隣自治体で不要不急の外出を自粛する要請が出ておりますが、それでも早朝からドラッグストアなどの店頭に並ぶかたがたなども見受けます。

特に欧米では各国ともにで戦時下と同様の状況と認識した対応が進んでいますが、日本国内ではまだどこか他人事と捉えている人々が多いように感じます。

 

もし自分自身が感染して重症化した場合、自分の肺組織はこうなっていくのだ、という実際の例をリアルに見ることができますので、今後しばらくは緊張感を持って自分や家族の健康と生活を守る必要があることを考えましょう。

 

現状は「電気・ガス・水道が止まっていないだけの大規模災害時と同様の状況」と捉えて差し支えないと考えられます。そしてあまり想像はしたくありませんが、もしここで「首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生したら、対応できる備えはあるか?」とも考えてみましょう。

 

そして、頭の中を「備災モード」に切り替えましょう。第一に自分や家族の健康と命を守れるのは、私たち一人ひとりの考え方と行動です。

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