トップ 2分で読む 【中部】長野・岐阜で再び連続地震, 福井でM2.5の地震(2020/07/05)

【中部】長野・岐阜で再び連続地震, 福井でM2.5の地震(2020/07/05)

2020/07/05は長野・岐阜で再び連続地震, 福井でM2.5の地震がありました。長野と岐阜の地震は5月の県境における群発地震と同じ震源域。本日以降で再び群発化していくのかたまたま連続して発生しただけなのか、今後の発生状況推移は継続注視していく形になります。

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2020/07/05:長野・岐阜で再び連続地震, 福井でM2.5の地震

2020/07/05は長野・岐阜で再び連続地震, 福井でM2.5の地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【長野県中部】
2020/07/05 23:30頃, 震度2, M3.3, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.6度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 22:59頃, 震度2, M3.2, ごく浅い, 北緯36.3度, 東経137.6度

【長野県中部】
2020/07/05 21:50頃, 震度1, M3.0, ごく浅い, 北緯36.2度, 東経137.7度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 18:21頃, 震度1, M2.8, 深さ10km, 北緯36.3度, 東経137.6度

【長野県中部】
2020/07/05 17:57頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【長野県中部】
2020/07/05 15:19頃, 震度1, M2.1, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.6度

【長野県中部】
2020/07/05 15:14頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【長野県中部】
2020/07/05 15:12頃, 震度1, M2.8, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 15:09頃, 震度3, M4.6, 深さ10km, 北緯36.3度, 東経137.6度

【福井県嶺南】
2020/07/05 14:41頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯35.4度, 東経135.8度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 08:26頃, 震度1, M3.1, ごく浅い, 北緯36.3度, 東経137.6度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 07:01頃, 震度3, M3.8, ごく浅い, 北緯36.3度, 東経137.6度

【岐阜県飛騨地方】
2020/07/05 04:10頃, 震度3, M4.4, ごく浅い, 北緯36.3度, 東経137.6度

 

長野と岐阜の地震は、5月に顕著に発生していた長野・岐阜の県境における群発地震と同じ震源域となっています。
本日以降で再び群発化していくのか、たまたま連続して発生しただけなのか、今後の発生状況推移は継続注視していく形になります。

今回着目したのは福井県嶺南を震源とする小規模な地震。
このあたりで発生する地震の頻度は高くなく、前回発生した有感地震は

 

【福井県嶺南】
2014/11/28 01:45頃, 震度1, M2.5, ごく浅い, 北緯:35.4, 東経:135.8

 

というものですので、およそ5年半ぶりの発生となります。
福井県嶺南では最大震度4以上の有感地震は過去10年程度の期間においては発生しておらず、大きくても最大震度3までとなっています。
参考までに、福井県嶺南を震源とする近年の最大震度2以上の有感地震を見てみます。

【福井県嶺南を震源とする近年の震度2以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2013/04/27 00:05頃22.7約10km35.6, 136.0
2013/04/07 11:00頃23.2ごく浅い35.6, 136.0
2011/08/10 02:46頃22.9ごく浅い35.6, 136.1
2010/01/09 11:12頃23.8約10km35.7, 136.0
2009/11/22 23:52頃33.9約10km35.5, 135.9
2009/11/22 23:49頃33.8約10km35.5, 135.9
2009/03/28 19:41頃22.9約10km35.5, 136.0
2009/01/12 19:39頃22.9約10km35.4, 135.7

地震の規模を表すマグニチュードで見ても、M3.9を超える地震は起きていないことが判ります。
福井を含めた日本海側は比較的地震が少ない印象がありますが、歴史を遡ると意外と大きな地震は起きています

 

福井で過去に起きた大きな地震としては、1948/06/28 16:13頃に発生した「福井地震」があります。被害地域は福井県北部および石川県南部にまで及び、このときのマグニチュードは7.1、最大震度は6を観測しました。当時の震度階級は「震度6」が最大であったため、まさに最大規模の烈震となりました。

画像出典:Wikipedia「福井地震」より地震で倒壊した大和百貨店

 

福井で過去に起きた大きな地震としては、1948/06/28 16:13頃に発生した「福井地震」があります。被害地域は福井県北部および石川県南部にまで及び、このときのマグニチュードは7.1、最大震度は6を観測しました。当時の震度階級は「震度6」が最大であったため、まさに最大規模の烈震となりました。

 

数年前の太平洋戦争末期であった1945年7月には「福井空襲」があり、同年8月に終戦を迎えて以降、戦災からの復興途上にあった福井を直撃した直下型の地震では、死者・行方不明者は3,769人・負傷者は22,203人という被害と出すこととなりました。

 

当時の福井市は戦災復興中でしたが財政難等によって行き詰まっている状況でしたが、震災により市街地のほとんどが失われることになり、皮肉にもその後の復興事業が一気に推し進められることとなります。この福井地震の経験を踏まえて1949年に地震観測法が改正され、中央気象台震度階に「震度7」が追加されています。

 

日本では日々あちこちで地震が発生しており、今後30年内の発生が予測されている巨大地震が4つほどあります。おりしも2020年2月は新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていますが、もしここに震災レベルの地震が発生した場合、被害はより大きくなるでしょう。

日頃からの備えが何よりも重要となりますが、万が一の場合は外出せずに自宅内などに長期留まる必要性も考えられます。備蓄品の拡充の際は、「1〜2週間、自宅内から外に出ずに生活を続けられるかどうか」という視点も重要になります。

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