2020/07/22:アラスカでM7.8の大規模地震、日本でも宮城,千葉,大分で小規模な地震
2020/07/22はアラスカのアリューシャン列島でM7.8の大規模地震、日本でも宮城,千葉,大分で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【アラスカ・アリューシャン列島】
2020/07/22 15:13頃, M7.8, 深さ28km, 北緯 55.2度, 西経158.6度
【宮城県沖】
2020/07/22 14:49頃, 震度1, M3.5, 深さ50km, 北緯38.2度, 東経141.7度
【千葉県北東部】
2020/07/22 13:07頃, 震度1, M3.0, 深さ40km, 北緯35.9度, 東経140.4度
【大分県中部】
2020/07/22 12:40頃, 震度1, M2.8, ごく浅い, 北緯33.3度, 東経131.5度
アラスカ・アリューシャン列島でのM7.8の大規模な地震により、日本でも若干の海面変動を観測しているようです。震源はアンカレジから850kmほど南南西に離れた位置で、M7.8が発生した後も震源付近では小規模な連続〜群発地震が続いています。現地メディアによると、アラスカ湾内の島では津波発生の危険を知らせるサイレンが鳴り、多数の住民が避難したとのこと。
アラスカは米国になりますが、環太平洋火山帯の括りにおいては日本と繋がっています。アリューシャン海溝沿いでは過去にM8クラスのアリューシャン地震やM9.2のアラスカ地震が起きています。2019年4月にはアリューシャン海溝と接し、北海道の太平洋側にある千島海溝沿いでもM3〜M5クラスの地震が連続発生している時期がありました。
2017年12月の政府地震調査委の発表では、千島海溝沿いの北海道沿岸・根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。
北海道根室沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。行動した結果、何も起きなければそれでいいのです。行動しないことで命を落とすということだけは、なんとしても避けなければなりません。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ