2020/08/23:鳥取で2回および長野・福島で小規模な地震
2020/08/23は鳥取で2回および長野・福島で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/08/23 14:05頃 | 鳥取県中部 | 1 | M2.4 | 約10km | 35.4, 133.8 |
2020/08/23 04:37頃 | 福島県浜通り | 1 | M3.1 | 約20km | 37.2, 140.8 |
2020/08/23 03:57頃 | 長野県北部 | 1 | M2.5 | 約10km | 36.9, 138.6 |
2020/08/23 03:31頃 | 鳥取県東部 | 1 | M2.7 | 約20km | 35.5, 134.3 |
今回注目したのは、鳥取県中部と鳥取県東部で発生した有感地震です。
鳥取県で発生した近年の大型地震としては、2000年に発生した鳥取県西部地震や2016年に起きた鳥取県中部地震があります。
【鳥取県西部地震】
2000/10/06:最大震度6強・M7.3、負傷者182人
1996年に「震度階級」が改正された以降で初めての震度6強を記録した地震となり、地震の規模を示すマグニチュードが7.3という大地震でしたが、奇跡的に死者は出ませんでした。
発震機構としては横ずれ断層型ですが、それまでに知られていた断層の活動によるものではなく未確認の断層の活動によるものだったと考えられています。本震の震源断層に沿い、島根県安来市〜鳥取県日野郡にかけて長さ30km・深さ15kmの余震域が分布しています。
【鳥取県中部地震】
2016/10/21:最大震度6弱・M6.6、負傷者32名
大陸プレート内で発生した横ずれ断層型の地震、断層長は約10kmと見られていますが、この地震の前までに震源付近における活断層は発見されていません。これについて政府の地震調査委員会は「従来知られていない断層が動いた」との見解を示し、気象庁も「このような地震は活断層が無い場所でも発生する」としています。
この地震が発生する1年前の2015年10月から鳥取県中部では活発な地震活動が続いており、本震直前までの期間に有感地震は50回以上発生していました。山陰地方では地盤が年間3〜4cm程度の大きさで東方向へ動いているため、島根県東部〜兵庫県北部にかけて「ひずみ」が蓄積しやすい地域が帯状に連なっており、地震の起きやすい領域となっています。
いずれも既知ではない断層の動きによる大きな地震が発生したことがわかります。
また既知の断層帯も復数存在しますが、ほとんどが30年内における地震発生確率が「ほぼ0%」かそれに近い確率となっています。つまり、断層に対する地震発生確率が低いかゼロに近い場合でも、大きな地震が発生する可能性は十分にあるということです。
そして備えが無い状態で大地震が発生した場合、発災後の復旧復興時期の生活はかなり厳しいものになることは過去の震災例でも明らかです。飲料水・食料・トイレットペーパーや防災用品などの備蓄や在庫状況と消費期限のチェック、お住いの地域のハザードマップや有事の際の避難経路・大切な人との緊急連絡手段の確認などは、何も無い平時に必ずやっておきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ