トップ 2分で読む 【愛媛/愛知】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震(2019/10/30〜10/31)

【愛媛/愛知】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震(2019/10/30〜10/31)

2019/10/30〜10/31にかけて、南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の有感地震がありました。直接的な想定震源域内の有感地震は次の3つ。また、三河湾を震源とする有感地震は比較的珍しく、年に1〜3回といった頻度ですが、今年は9/7にM3.3があり翌月10/30にM3.3が発生。

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2019/10/30〜10/31:南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震

2019/10/30〜10/31にかけて、南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の有感地震がありました。
直接的な想定震源域内の有感地震は次の3つ。

2019/10/30 22:22頃, 三河湾, 震度1, M3.3, 深さ40km
2019/10/31 09:27頃, 愛媛県南予, 震度2, M4.0, 深さ40km
2019/10/31 19:20頃, 紀伊水道, 震度1, M3.4, 深さ40km

気象庁が毎月上旬に発表している「最近の南海トラフ周辺の地殻活動」という情報がありますが、2019/10/07付の発表では通常通り、

「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」

というものです。
次の発表は11/07あたりになるはずです。

三河湾を震源とする有感地震は比較的珍しく、年に1〜3回といった頻度ですが、今年は9/7にM3.3があり翌月10/30にM3.3が発生。
2018年は有感地震は発生しておらず、同じような発生パターンがあったのは2015年の11/04と12/24のこと。
今後発生頻度が上がっていくかどうかは要チェックでしょう。

愛媛県南予を震源とする有感地震もさほど多くはありません。
とは言え、2015/07/24 17:53頃に最大震度4・M4.7という地震が起きています。

紀伊水道は比較的多めです。最大震度・マグニチュードともに「通常運転」と捉えていいかもしれません。

また、10月は京都府南部での地震も複数発生しました。

2019/10/30 04:32頃, 震度3, M3.8, ごく浅い
2019/10/26 22:10頃, 震度2, M2.9, 深さ10km
2019/10/26 21:32頃, 震度2, M3.6, 深さ10km

京都府南部での地震は2018年あたりから増えてきている印象があります。
近隣震源での目立った地震としては、2018/06/18に発生した「大阪府北部地震」。
この地震を起点に、地殻活動が活発化している可能性はあります。

また「南海トラフ巨大地震」の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。

南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

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