トップ 2分で読む 【全国】北海道・東北・千葉・熊本で相次ぐ地震(2020/01/28)

【全国】北海道・東北・千葉・熊本で相次ぐ地震(2020/01/28)

2020/01/28は北海道・東北・千葉・熊本でM2.5〜M5.4規模の地震が相次ぎました。この日、ここまでで最大の有感地震は根室半島南東沖における最大震度4・M5.4のもの。他の震源も近年活発に地震が発生している領域となります。

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2020/01/28:北海道・東北・千葉・熊本で相次ぐ地震

2020/01/28は、北海道・東北・千葉・熊本でM2.5〜M5.4規模の地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。

【千葉県北西部】
2020/01/28 02:19頃, 震度1, M3.0, 深さ70km

【熊本県熊本地方】
2020/01/28 10:15頃, 震度1, M2.8, 深さ10km

【根室半島南東沖】
2020/01/28 10:36頃, 震度4, M5.4, 深さ100km

【岩手県沖】
2020/01/28 12:24頃, 震度2, M4.2, 深さ20km

【熊本県熊本地方】
2020/01/28 16:21頃, 震度2, M2.5, 深さ10km

【青森県東方沖】
2020/01/28 19:13頃, 震度3, M4.2, 深さ60km

この日、ここまでで最大の有感地震は根室半島南東沖における最大震度4・M5.4のもの。他の震源も、近年活発に地震が発生している領域となります。

注目したのは千葉県北西部、青森県東方沖、根室半島南東沖。
それぞれの近年の最大震度5弱以上の地震を確認してみると次のようになります。

千葉県北西部における近年の最大震度5弱以上の地震
2018/01/06 00:54頃 M4.8 最大震度4
2014/05/13 08:35頃 M4.9 最大震度4
2013/11/16 20:44頃 M5.4 最大震度4
2012/11/24 17:59頃 M4.9 最大震度4
2012/05/29 01:36頃 M5.2 最大震度4
2012/02/18 14:13頃 M4.2 最大震度4

青森県東方沖における近年の最大震度5弱以上の地震
2019/12/19 15:21頃 M5.5 最大震度5弱
2014/08/10 12:43頃 M6.1 最大震度5弱
2012/05/24 00:02頃 M6.0 最大震度5強

根室半島南東沖における近年の最大震度5弱以上の地震
2018/04/14 04:00頃 M5.4 最大震度5弱

青森県当方沖では過去10年程度の間に3度の最大震度5弱が起きています。
根室半島南東沖で過去10年程度の間に起きた最も大きな有感地震は2018年の最大震度5弱。
ただ、いずれの震源域でも今後30年内に巨大地震の発生が懸念されている領域となるため、継続的な警戒が必要です。

千葉県北西部は、千葉県とは言え震源の位置としては東京湾に面した場所で規模的にも小規模ですが比較的地震が少なくない震源位置です。
かつての関東大震災の震源からは少々離れていますが、1703年に起きた元禄関東地震(震度7・M8以上)の震源域の端に合致します。

東京湾周辺を震源とした地震で近年目だったものは、2015/09/12の震度5弱。突き上げるような揺れは「首都直下型地震の前兆か」と首都圏に住む多くの人々を不安にさせました。

いわゆる「首都直下型地震(南関東直下地震・東京直下型地震・相模トラフ巨大地震などを含む)」の発生予測が長らく言われてきました。
特に「相模トラフ」の周辺ではM8クラスの巨大地震が200〜400年周期で発生しており、有名なものでは

1703年:元禄地震(元禄関東地震):M8.1〜M8.5
1923年:関東大震災:M7.9〜M8.3

が該当します。

また、相模トラフからさらに北側を含めると、M6〜M7クラスの大地震が平均して数十年周期で発生しています。

1855年:安政江戸地震:M6.9〜M7.4
1894年:明治東京地震:M7.0

などです。

安政江戸地震は断定できないものの隅田川河口付近の活断層が震源として推定され、明治東京地震の場合は直下型かプレート境界型かは特定されていません。

今後発生すると想定される、いわゆる首都直下型地震も同様のパターンで来る可能性がありますが、震源が海底でない場合、緊急地震速報発信がS波到達の後になることが想定されます(S波は最初のP波より遅く伝わる)。
つまり実際に首都直下型地震が起きて揺れている最中に緊急地震速報が鳴るということです。現代の科学技術をもってしても緊急地震速報の仕組みではこれが限界となります。

「その瞬間」をいかにして生き延びるか、生き残るかはその場面に遭遇した私たち個人個人に委ねられ、生き延びる事ができたときは、備えの有無がその後の生活の質を左右します。
首都直下型地震のレベルの地震が実際に派生した場合、日本の政治や経済の中枢機能が大きなダメージを受けることが想定され、復旧復興には想定以上の長い時間が掛かるかもしれません。

都内にも被災地ができ、様々な地域で孤立する方々が多数発生するでしょう。持てる者・持たざる者との格差も発生し、警察や消防もうまく機能せず、自衛隊の対応も十分に届かないケースも容易に想定できます。
そのために、常日頃からの備えが重要です。まずは個人や家庭レベルでの備えがあれば「自助」が可能です。自助できる人々が集まれば「互助・共助」が可能となります。

そう考えると、やはりこれからは「防災」ではなく「備災」という考え方が重要になってきます。
みなさんも、無理なく可能な範囲で「備災」をおこなってください。そして日常に取り入れられる備災訓練(防災訓練)の1つとして「キャンプ」がオススメです。

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