2021/01/27:北海道で最大M5.4、福島・和歌山・熊本でも少規模な地震が発生
2021/01/27は北海道で最大M5.4、福島・和歌山・熊本でも少規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
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2021/01/27 18:26頃 | 福島県沖 | 2 | M4.0 | 約60km | 37.3, 141.1 |
2021/01/27 17:45頃 | 内浦湾 | 3 | M2.8 | 約10km | 41.9, 141.0 |
2021/01/27 15:44頃 | 和歌山県北部 | 2 | M2.7 | 約10km | 34.3, 135.4 |
2021/01/27 15:29頃 | 熊本県熊本地方 | 2 | M3.3 | 約10km | 32.6, 130.7 |
2021/01/27 14:07頃 | 胆振地方中東部 | 4 | M5.4 | 約130km | 42.7, 142.0 |
注目はやはり北海道・胆振地方中東部を震源とする最大震度4・地震の規模を示すマグニチュードはM5.4の地震です。震源の深さは約130km。この震源では2018/09/06に最大震度7・M6.7という大きな被害地震「北海道胆振東部地震」が発生しています。このときの深さは約40kmでした。
胆振地方中東部では北海道胆振東部地震以降の2018年は余震が多発しましたが、2019年にも最大震度6弱・M5.8の地震が発生しています。
ここで胆振地方中東部を震源とする震度5弱以上の地震を見てみます。
【胆振地方中東部を震源とする近年の震度5弱以上】
発生日時 | 最大震度 | マグニチュード | 深さ | 北緯, 東経 |
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2019/02/21 21:22頃 | 6弱 | 5.8 | 約30km | 42.8, 142.0 |
2018/10/05 08:58頃 | 5弱 | 5.2 | 約30km | 42.6, 142.0 |
2018/09/06 03:08頃 | 7 | 6.7 | 約40km | 42.7, 142.0 |
2017/07/01 23:45頃 | 5弱 | 5.1 | 約30km | 42.8, 141.9 |
震度5弱以上でも4回も発生しています。
また北海道の太平洋側の沖合では北海道東部地域以外の海域で発生したものも含めると、これまでにも被害を及ぼす地震が多数発生しています。
発生年 | 震源域 | 規模 |
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1952年 | 十勝沖地震 | M8.2 |
1968年 | 十勝沖地震 | M7.9 |
1973年 | 根室半島沖地震 | M7.4 |
1993年 | 釧路沖地震 | M7.5 |
1994年 | 北海道東方沖地震 | M8.2 |
2003年 | 十勝沖の地震 | M8.0 |
2004年 | 釧路沖の地震 | M7.1 |
これらの中で、1993年の釧路沖地震と1994年の北海道東方沖地震は太平洋プレートそのものが破壊されるプレート内の地震となっています。
北海道の太平洋側の沖合には、沿岸に沿って青森県沖〜アラスカ方面にかけて「千島海溝」が走っています。東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の発生を受けて、この千島海溝沿いで発生する地震に関して最大クラスの地震についても検討がおこなわれました。
結果、政府の地震調査研究推進本部が2017年に公表した『千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)』によれば、今後30年以内にM8.8程度以上の地震が発生する確率が7~40%という結論に至っています。
北海道で過去に発生した地震に関する記録は、歴史上の古文書などの文献や資料があまり残っていませんが、地中に存在している津波による堆積物や火山の噴火による堆積物の保存状態が良いため地層の年代を調査しやすいとされています。結果、過去約6500年間で発生した超巨大地震はおよそ18回、もっとも新しい活動時期は17世紀前半。発生間隔は約340〜380年周期となっていますが前回の発生からはすでに400年以上が経過、いつ起きてもおかしくないとされています。
大きな地震が発生しても、特に被災地から離れた地域では報道などが薄れると「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言った状況になりがちです。しかしいざという時が来た場合、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。