トップ 2分で読む 岩手沖・宮城北部でM4クラス、日向灘でM3クラスの地震(2020/11/20〜11/21)

岩手沖・宮城北部でM4クラス、日向灘でM3クラスの地震(2020/11/20〜11/21)

2020/11/20〜11/21にかけて岩手県沖・宮城県北部でM4クラス、日向灘でM3クラスの地震がありました。目立ったのは東北地方における有感地震。特に宮城県北部におけるM2以上の有感地震は2011年の東日本大震災以降、深さ60〜110km程度の深めの地震の発生頻度が高くなっているようです。

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2020/11/20〜11/21:岩手沖・宮城北部でM4クラス、日向灘でM3クラスの地震

2020/11/20〜11/21にかけて岩手県沖・宮城県北部でM4クラス、日向灘でM3クラスの地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/11/21 14:44頃岩手県沖1M3.4約40km39.9, 142.5
2020/11/21 07:20頃宮城県北部2M4.1約100km38.6, 141.0
2020/11/21 03:01頃岩手県沖2M4.4約30km40.2, 142.5
2020/11/21 02:54頃日向灘1M3.1約30km32.6, 132.0

目立ったのは岩手県沖で2回と宮城県北部、東北地方における2回のM4クラスを含む有感地震です。

 

特に宮城県北部のものは震源の深さ100kmと深めですが、この震源におけるM2以上の有感地震は2011年の東日本大震災以降、深さ60〜110km程度の深めの地震の発生頻度が高くなっているようです。

東北地方の巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災を引き起こした「東北太平洋沖地震」は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。

 

その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高いと予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)

 

東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。

 

環太平洋火山帯の範囲で見た場合はM4〜5クラスの地震が高い頻度で起きても、ある意味では「いつもどおり」とも言えますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えはしっかりと。
また月に1度は、備災・防災用品や備蓄品の使いかた・消費期限や入れ替え期限などを確認してみてください。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【石川県能登地方】
2020/11/21 21:06頃, 震度1, M3.0, 深さ10km, 北緯:37.2, 東経:136.7

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