トップ 2分で読む 北海道・鳥島近海・種子島で中規模地震、紀伊水道・豊後水道でも小規模地震相次ぐ(2021/2/8〜2/9)

北海道・鳥島近海・種子島で中規模地震、紀伊水道・豊後水道でも小規模地震相次ぐ(2021/2/8〜2/9)

2021/2/8〜2/9にかけて北海道・鳥島近海・種子島で中規模地震、紀伊水道・豊後水道でも小規模な地震が相次ぎました。全般的にM5クラスの有感地震が目立った2日間となっています。注目は鳥島近海を震源とするM5.3の地震です。このあたりは最大震度は小さめながら、震源が深めの中規模以上の深発地震の発生頻度が高めとなっています。

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2021/2/8〜2/9:北海道・鳥島近海・種子島で中規模地震、紀伊水道・豊後水道でも小規模地震相次ぐ

2021/2/8〜2/9にかけて北海道・鳥島近海・種子島で中規模地震、紀伊水道・豊後水道でも小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/02/09 16:08頃鳥島近海1M5.3約20km31.4, 140.8
2021/02/09 14:36頃豊後水道1M3.5約30km33.2, 132.4
2021/02/09 12:39頃種子島南東沖1M4.7約10km29.9, 131.3
2021/02/09 07:35頃北海道東方沖2M4.0約70km43.4, 146.7
2021/02/09 01:58頃台湾付近1M5.5約30km24.3, 122.1
2021/02/09 01:56頃台湾付近1M4.5約70km24.4, 122.3
2021/02/08 23:24頃釧路沖2M4.9約50km42.6, 144.9
2021/02/08 17:23頃択捉島南東沖1M5.0ごく浅い44.1, 148.0
2021/02/08 05:07頃紀伊水道1M2.8約10km34.1, 135.1
2021/02/08 02:26頃紀伊水道2M3.7約50km33.8, 135.2

全般的にM5クラスの有感地震が目立った2日間となっています。注目は鳥島近海を震源とするM5.3の地震です。このあたりは最大震度は小さめながら、震源が深めの中規模以上の深発地震の発生頻度が高めとなっています。

 

ここで鳥島近海における近年のM6以上の地震を見てみます。

【鳥島近海を震源とする近年のM6以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2019/06/04 13:40頃46.1約440km29.1, 139.8
2016/08/26 02:04頃26.1約490km30.5, 138.3
2016/02/15 03:09頃26.2約430km30.4, 139.3
2013/09/04 09:18頃46.9約400km29.8, 139.0
2013/04/21 12:22頃26.7約450km29.9, 139.6
2012/01/01 14:28頃47.0約370km31.4, 138.6
2010/05/03 19:28頃26.1約50km29.8, 141.6

少なくない発生頻度と見て差し支えないでしょう。

このあたりは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下へ沈み込んでおり、太平洋プレートはおおむね年間で4cmほどの速さで移動しています。
伊豆・小笠原海溝は、接合するマリアナ海溝と合わせて伊豆・小笠原・マリアナ海溝(IBM海溝)とも呼ばれており、最深部は海面下9,780m。すぐ近くにある母島の南東に、やや浅い部分「母島海山」が存在しますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界と位置づけられています。

 

そして伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレートは伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を形成する動きを持っています。
このように「環太平洋火山帯」に属する日本列島周辺では常に活発なプレートの活動が続いており、何年も前から環太平洋火山帯は活動期に入ったと考えられています。いずれ発生するであろう巨大地震発生時には、行政レベルだけでなく国レベルで機能麻痺に陥り、公的な救援・支援活動そのものが受けられないケースも想定しなければなりません。

 

その上で、私たち一般庶民レベルでもできうる限りの備えをしておく必要があります。まず基本は自助、それから互助・共助・公助です。

房総沖巨大地震・首都直下地震・北海道沖(根室沖)巨大地震・そして南海トラフ巨大地震と、今後30年内に高確率での発生が想定されている巨大地震は複数ありますが、それが妄想や絵空事でないことは、これまでに起きた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震・大阪府北部地震・阪神淡路大震災などが証明しています。

平時からの備えが、イザという時に命さえ無事なら役に立ちます。備災・防災用品や備蓄品の準備は日常生活の中に組み込んでおきましょう。

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