トップ 2分で読む 北海道〜奄美大島にかけてM4以上含む活発な地震活動(2021/02/20)

北海道〜奄美大島にかけてM4以上含む活発な地震活動(2021/02/20)

2021/02/20は北海道〜奄美大島にかけて、複数のM4以上を含む活発な地震活動がありました。2/13の福島県沖でのM7.3以降、全国的に地震活動が活発化した状態となっています。福島沖でのM7.3もこれまでの地震研究の予測よりも相当に早いタイミングで発生したと考えて差し支えない地震であるため、「次の巨大地震が起きる前に備える」という発想に切り替えるべきでしょう。

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2021/02/20:北海道〜奄美大島にかけてM4以上含む活発な地震活動

2021/02/20は北海道〜奄美大島にかけて、複数のM4以上を含む活発な地震活動がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/02/20 23:38頃紀伊水道1M2.3約10km34.0, 135.1
2021/02/20 22:23頃北海道東方沖3M5.0約50km43.3, 146.9
2021/02/20 20:57頃茨城県北部1M2.7約10km36.8, 140.6
2021/02/20 12:26頃熊本県熊本地方1M2.5約10km32.7, 130.7
2021/02/20 10:17頃宮城県沖2M4.1約60km38.3, 141.6
2021/02/20 08:53頃福島県沖2M4.5約10km37.3, 141.6
2021/02/20 06:03頃奄美大島近海1M3.3約30km28.3, 129.6
2021/02/20 04:01頃福島県沖2M4.3約60km37.6, 141.7
2021/02/20 01:16頃青森県東方沖2M4.9約10km40.7, 142.8

2/13の福島県沖でのM7.3以降、全国的に地震活動が活発化した状態となっています。福島沖でのM7.3もこれまでの地震研究の予測よりも相当に早いタイミングで発生したと考えて差し支えない地震であるため、「次の巨大地震が起きる前に備える」という発想に切り替えるべきでしょう。

 

そして、この日の注目は北海道東方沖を震源とするM5.0の地震です。2017年12月の政府地震調査委の発表では、北海道の根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。

北海道沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。

 

自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。

 

これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。

 

とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。また、備災・防災用品の準備と使い方の確認や備蓄用の水・食料などの確保は何もない平時におこなっておきましょう。いざ大きな地震が起きた後では必要な物資を十分に確保できなくなります。

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