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【南西太平洋→福島沖】ニューカレドニアでM4以上の連続地震後、福島沖でM5.1(2018/12/08)

2018年の12月に入り、南西太平洋・オーストラリアの東側では大きめの地震が相次いでおり、特にニューカレドニア付近では最大M7.5を観測する地震を含め、M5クラスの地震が群発化しています。 改めて12/2からのニューカレドニアでのM4以上の地震を改めてチェックしてみましたが、一応の収束化傾向とは言え、かなりの回数が発生していました。そして12/8の10:54頃には、日本でも福島県沖で震度4・M5.1という地震が発生しています。 環太平洋火山帯においては「震源は時計回り」という説があります。これに当てはめて考えると、まさにニューカレドニアを含めた南西太平洋→東南アジア→日本と回ってきた可能性も考えられます。 今後も南西太平洋での地震発生後は、インドネシア〜日本〜アラスカのラインにかけて影響があるかもしれません。 また最近の注目すべき現象としては、太平洋のど真ん中・ハワイのキラウエア火山が噴火活動停止した可能性が言われています。キラウエアはこれまで1983年から実に35年という年月に渡って活動してきましたが、今年3月からは溶岩流出が止まったとのこと。 ただ、火山活動自体は継続していることに変わりはありません。これまで供給されていたマグマやガスの流れが、地殻下においてどう変わっていくのか、今後も注視していくことにはなるでしょう。 地震や火山の活動は、日本列島だけに留まらない壮大な規模でおこなわれています。また、地球の歴史においては100年程度の期間は一瞬にも満たないことです。 そうした状況において、いざというときに私たち個人が何をどこまでできるのか、という点については若干不安になることもありますが、起きてしまう自然災害を人間の力で防ぐことはできません。その上で、備えるべきものを備え、個人間や地域内で助け合えるコミュニティを作っていくことが、今後重要になっていくと思われます。

【海外地震】南西太平洋・豪州付近で相次いだ大地震(2018/12/2〜12/3)

2018/12/2〜12/3にかけて南西太平洋・オーストラリアの東側では大きめの地震が相次ぎました。 しかし12/5に、ほぼ同じエリアにあるニューカレドニアで最大M7.5を観測する大きめの地震が発生、その後もM5クラスの地震が連続して発生しています。 特に、M6.0とM6.6というM6クラスの地震も1日内に発生しているのが特徴的です。日本への津波の影響は無いとのことですが、現地周辺では最大で72cmほどの津波が観測されています。 もともと、ニューカレドニアを始めとするフィジーやトンガなどがあるこのエリアはプレート境界に位置することもあり、以前から極めて地震活動が活発な場所です。M5クラスの地震はほぼ毎日発生していますが、今回の頻発に関しては少々珍しいケースに感じます。 かつて2009年3月に、このあたりでM7.7の地震が発生しましたが、そこから半年後の2009年9月にM8.1を記録した「サモア沖地震」が発生し、大きな被害が起きました。 そして「震源は時計回りに伝わる」とも言われますので、今後、日本でも地震または火山活動への何らかの影響があるかもしれません。 ただし現代の科学力をもってしても、いつ・どこで・どのくらいの大きさの地震が発生するのかを事前に余裕を持って高い確度で予測することは不可能というのが現状です。 いつどこに大きな地震が来ても、命さえ無事なら対応できるだけの備えをしておきましょう。もはや防災ではなく「備災」が重要な状況になっています。備えましょう。

【海外地震】南西太平洋・オーストラリアの東側では大きめの地震が相次ぐ(2018/12/03)

2018/12/03は青森県東方沖で震度3、和歌山県南部でも震度3が観測されていますが、12/2〜12/3にかけて、南西太平洋・オーストラリアの東側では大きめの地震が相次ぎました。 このあたりもプレート境界で、特にトンガプレート周辺では地震活動が非常に活発。フィジー諸島やニューカレドニア周辺では日々、大きな地震が発生しています。 トンガプレートはインド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界にある小さなプレートで、トンガ海溝に沿って太平洋プレートの下に沈み込み、ここでの地震の震源は時計回りに回っていると言われています。 2009年9月にはこのトンガプレートで「サモア沖地震」が発生し、M8.1、深さは18kmでした。太平洋プレート側に断層が生じて発生したプレート内地震でアウターライズ地震と推測されています。 この地震では津波が発生し、場所によっては3mを超えるものとなりました。サモアとトンガでの死者の合計は140人、70の村が壊滅し、数万人の人々が家を失うこととなりました。 環太平洋火山帯での各国で津波が観測され、日本では太平洋側全域で津波注意報が発令、岩手県久慈市で36cmの津波が観測されています。 サモア沖地震の起きる前に、この震源付近では1995年4月にM8.0、2006年5月にM8.0、2009年3月にM7.7という大型地震が発生していました。 ここ数日の日本国内での地震状況は比較的静穏なものとなっていますが、静穏な状況が続いた後に大きめの地震が発生することがあります。備えは日常生活の中に組み込んだ上で、発生しても慌てず対応できるようにしておきましょう。

【海外地震】アラスカでM7.0の大きな地震。活発に動く環太平洋火山帯(2018/11/28)

2018/11/28に青森県東方沖でM5.9の地震があり、11/29に中米コスタリカで噴火、11/30には諏訪之瀬島・口永良部島でも火山噴火がありましたが、12/1にはアラスカでM7.0の大きな地震がありました。 出された津波警報は解除されましたが、道路や建物に被害が出ており余震も続いているようです。アラスカは米国になりますが、こうやって地図上で見ると北海道ともそう遠くない位置にあるように感じますね。 環太平洋火山帯の括りにおいては日本と繋がっている状態であり、地図上の黄色い点で示される地震発生位置(USGSによる震源位置表示)がプレート境界に沿って多発していることがよく判ります。 日本での直近での大きめの地震は、前述した11/28の青森県東方沖でM5.9です。ちょうど日本海溝と千島海溝の境界あたりに近い位置ですが、プレート沿いでの地震という点ではアラスカとも通じるものがあります。 今回特に記載していませんが、図の右下あたりはちょうどメキシコの「ココスプレート」で、2017年のメキシコの大地震でプレート全体が破壊されたという研究結果が出たプレートになります。 ただ、日々活発に動く環太平洋火山帯ですから、必要以上に不安になったり怖がることはありません。地震は体感しないものを含めれば毎日あちこちで大量に発生しています。 これからは「正しく恐れ、適切に備える」ことが重要です。

【東京】伊豆大島・三原山噴火は30〜40年周期、次の噴火は数年内!?(2018/11/29)

2018/11/29付の「NHK NEWS WEB」で「東京で噴火再び!? その時、どうする…」という記事が公開されましたが、伊豆大島(の三原山)の大規模噴火が間近に迫っている可能性を示唆するものでした。 ちょうど、2018/11/27の22:16頃、伊豆大島近海では震度2・M3.0・深さは「ごく浅い」地震が起きていたばかりです。 このあたりの地震で近年の震度3以上のものをピックアップすると次のような状況となります。 2018/01/15 03:12, 伊豆大島近海, 震度3, M3.5 2018/01/06 05:47, 伊豆大島近海, 震度3, M4.6 2017/09/24 06:08, 伊豆大島近海, 震度3, M4.1 2016/07/24 13:54, 伊豆大島近海, 震度3, M3.8 2016/07/24 02:44, 伊豆大島近海, 震度3, M3.4 2016/07/24...

【茨城】茨城県南部での震度4・M5.0は中央構造線沿い(2018/11/27)

2018/11/27の8:33頃に、茨城県南部を震源とする震度4・M5.0の地震がありましたが、中央構造線の東端に近い部分のようです。 具体的には、中央構造線と柏崎・千葉構造線が交差する領域の若干北側でしょうか。また近年は、この中央構造線沿いの地震が関東〜近畿あたりでかなり活発化している印象があります。 今年前半には九州地方での火山の噴火が相次ぎましたが、これらの火山も中央構造線沿いに位置しています。 今回の震源となった茨城県南部を含めた地面の下では関東地方の下に、フィリピン海プレートと太平洋プレートが重なり合いながら沈み込む構造になっています。 茨城県内には目立った活断層はありませんが、有感地震は比較的多い場所です。これは前述のプレートの動きによるものです。 過去に被害を出した地震としては次のようなものがあります。 2005年:茨城県南部の地震(M5.3) 1983年:茨城県南部の地震(M6.0) 1930年:那珂川下流域の地震(M6.5) 1921年:竜ケ崎付近の地震(M7.0) 1895年:霞ケ浦付近の地震(M7.2) また、図では茨城県南部で東日本大震災後に起きた震度4以上をまとめてみました。震度5弱も1〜2年程度の間隔で発生しています。前回の震度5弱は2016年5月。 もし仮に規則性があるとすれば、次の震度5弱はそろそろ発生してもおかしくないだけの時間は経っています。 震度5弱程度になると相応の被害も発生する可能性があるため、しっかりと備えたいところです。

【徳島】徳島県南部で震度3・M4.1の地震、震源的には揺れの増加傾向?(2018/11/25)

2018/11/25の18:19頃、徳島県南部で震度3・M4.1の地震がありましたが、南海トラフ巨大地震の想定震源域内とは言え南海トラフの固着域の範囲外、これまで起きているスロースリップ領域にも該当せず、徳島での活断層帯にも該当しない模様ですが、この10年間で今回の震源では年に数回程度の地震はコンスタントに発生しています。 直近では11/23に、2ヶ月ぶりの地震として震度1・M2.7が発生しています。 強いて言えば中央構造線に近いという点でしょうか。中央構造線に近い地震と言えば、11/23から続く長野と岐阜の境界近く、中央構造線と糸魚川静岡構造線の交差領域の西側での地震です。 ただ、2018年においては徳島県南部での地震は例年に無く発生回数が増えています。今年は九州四国にかけて、南海トラフ周辺でのスロースリップも多く観測されているので、その影響もあるのでしょうか。 この震源付近では、2015/2/6に震度5弱・M5.0(深さ10km)の比較的大きな地震が起きており、その際には緊急地震速報も発令されています。 南海トラフ巨大地震の想定震源域では着々と「歪み(ひずみ)」は蓄積され続けていることに変わりは無いので、(緊張感を常に持続することは困難ですが)各ご家庭でもしっかりと備えていただきたいと思います。備えた上で、平穏な状況が長く続くことが望まれます。

【長野】長野で震度1が群発地震化?中央構造線・糸魚川静岡構造線の交差域付近(2018/11/25)

2018/11/23から長野県中部、中央構造線と糸魚川・静岡構造線が交差する領域の西側で発生している連続地震は、この投稿時点では11/25の15:44が最後となっていますが、今後どのように推移しているかが気になるところです。 今年の前半には沖縄近海で数日間に20回以上も地震が連続していたこともありますが、沖縄付近で大きな被害が出るような地震の発生には至りませんでした。 また2018年の秋には東海〜近畿地方において、中央構造線沿いの地震が頻発しています。 ただし、このあたりは前述の通り中央構造線と糸魚川・静岡構造線が交差している領域になり、プレートとしては北米プレートとユーラシアプレートがぶつかり合う場所でもあります。 11/20の国際研究チームによる「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊」という発表にもありましたが、プレート境界で発生した大地震により大規模なプレート破壊が実際に起こることが判った今、日本列島全域が4プレートの境界にあることを考えるとこうした小さな地震が群発化した後に大きな地震が発生する可能性も考えられます。 逆に、熊本地震や大阪府北部地震、北海道胆振東部地震などの場合は前兆無しに発生していますので、今後いつどこで大きな地震が起きるかは「神のみぞ知る」と言う他ないという現実もあります。 いつどこで起きても生き残っていればなんとか対応できるように、備えだけは無理のない範囲でしっかりとしておきたいところです。

【福島】依然として地震が頻発する福島沖で震度4(2018/11/23)

2018/11/23の23時30分頃に福島県沖で震度4・M5.0(深さ50km)の地震がありました。 三陸沖〜房総沖あたりはいまだに地震が多発していますが、今回の震源付近も比較的発生率の高い場所です。 今回の震源より少し陸側では、昨年10月6日に震度5弱・M5.9が発生しています。 週末や祝日などがあれば、備災・防災用品の使い方の確認や備蓄食料の賞味期限チェックとローテーションと入れ替え、いざというときの避難場所や集合場所などのチェックなどもお忘れなく。 いよいよ冬本番ですので、石油ストーブをお使いの方は灯油の残量などもご確認ください。カセットコンロをお持ちの方はカセットボンベの備蓄や、カセットボンベが使える暖房手段の1つとして「カセットガス・ストーブ」もオススメです。 万が一の停電時には、エアコン暖房などの電気を使う暖房手段は利用できませんし、都市ガスをご利用の場合も当然、ガス給湯器やガスを使った暖房などもストップしてしまいます。 冬の被災時には、いかにして公共インフラが無くても暖を取れる手段を確保できるかが文字通りの死活問題となります。 (カセットガス・ストーブのレビュー記事はこちらです: https://itoito.style/article/4199 )

【海外地震】京大防災研発表「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊」

2018/11/20付で京都大学防災研究所を含む国際研究チームから少し気になる発表が出ました。 「2017年メキシコ沖巨大地震がプレート全体を破壊したことを解明」 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/181001_3.html 本記事は、京都大学防災研究所を含む国際研究チームによる発表資料を参考に、ITOITO-STYLE編集部で独自に構成したものです。ここで中米の太平洋側を震源とする過去の地震で「M7.0を超えるもの」をいくつかピックアップしてみます。 2018年02月17日 08時40分頃, メキシコ、オアハカ州, M7.2 2017年09月20日 03時14分頃, メキシコ中部, M7.1 2017年09月08日 13時49分頃, メキシコ、チアパス州沖, M8.2 2016年11月25日 03時44分頃, 中央アメリカ沖, M7.2 2014年10月14日 12時52分頃, 中央アメリカ沖, M7.4 2014年07月07日 20時24分頃, メキシコ、チアパス州沿岸, M7.1 2014年04月18日 23時27分頃, メキシコ、ゲレロ州, M7.2 2012年11月08日 01時36分頃, メキシコ、チアパス州沿岸,...