ITOITO-STYLE 編集部
【西日本】瀬戸内海中部でM2.8, M2.6の地震(2019/12/25)
2019/12/25は、瀬戸内海中部でM2.8とM2.6の地震がありました。いずれも最大震度1の小規模なものとなります。
【瀬戸内海中部】
2019/12/25 04:54頃, 震度1, M2.8, 深さ10km
2019/12/25 04:53頃, 震度1, M2.6, 深さ10km
このあたりで発生する地震は比較的少なめかつ小規模なもので、過去10年程度の期間で見てもM4を超える有感地震は2019年に入ってから1度だけ発生しています。今回も規模としては小さなものですが、南海トラフ巨大地震の想定震源域で起きているので気になるかたもいらっしゃるでしょう。
過去10年間における、瀬戸内海中部での有感地震は下記の通りです。
【瀬戸内海中部での過去10年間における有感地震】
2019/12/25 04:54頃, M2.8, 最大震度1
2019/12/25 04:53頃, M2.6, 最大震度1
2019/12/04 14:05頃, M2.8, 最大震度1
2019/12/04 13:40頃, M2.7, 最大震度1
2019/11/26 15:14頃, M3.1, 最大震度1
2019/11/26...
【北海道】根室半島南東沖で最大震度3・M4.8の地震(2019/12/24)
2019/12/24の23:37頃、根室半島南東沖で最大震度3, M4.8の地震がありました。深さは約90km。
北海道では同じ根室半島南東沖で12/18に最大震度3, M4.4、
12/12にも宗谷地方北部での震度5弱・M4.4、
12/16には胆振地方中東部で震度3・M4.3が発生しています。
【根室半島南東沖】
2019/12/24 23:37頃, 震度3, M4.8, 深さ90km
北海道のみならず、今年後半に入って日本各地で規模の大きめの有感地震が頻発している印象がありますので、特に真冬の大規模地震に対する警戒と備えが必要です。
ここで、今回の震源となった根室半島南東沖における近年の最大震度4以上の地震をピックアップしてみます。
【根室半島南東沖における近年の最大震度4以上】
2019/05/05 01:40頃, M5.3, 最大震度4
2019/03/02 12:23頃, M6.2, 最大震度4
2018/04/24 17:53頃, M5.3, 最大震度4
2018/04/14 04:00頃, M5.4, 最大震度5弱
2015/11/28 11:51頃, M5.5, 最大震度4
2014/08/19 22:26頃, M5.0,...
【関東・近畿】相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震(2019/12/24)
2019/12/24は、相模湾・栃木県北部・和歌山県北部で小規模な地震がありました。
それぞれ、
2019/12/24 09:11頃, 相模湾, 震度1, M1.9, ごく浅い
2019/12/24 10:58頃, 栃木県北部, 震度1, M2.4, 深さ10km
2019/12/24 19:44頃, 和歌山県北部, 震度1, M2.1, ごく浅い
となり、いずれも最大震度は1、マグニチュードも1.9〜2.4と小さなものでした。
相模湾での規模の大きな地震はあまり無く、今回の地震も有感地震としては今年5月以来。
また、近年における相模湾で最大震度4以上の地震は、2013/07/10 00:21頃に起きた最大震度4・M3.9のもの程度です。
栃木県北部に関しては、12/4に北部でM4.7・最大震度4を含めて、ほぼ同じ震源域で2度の地震が起きています。
栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」があります。
関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。
2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。
また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。
この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。少々気になるのは和歌山県北部。南海トラフ巨大地震の想定震源域内となります。
小規模な有感地震は頻繁に起きていますが、近年で最大震度4以上を観測したものは次の通り。
【和歌山県北部での近年の最大震度4以上の地震】
2013/06/08 20:39頃, M4.0, 最大震度4
2013/06/08 16:17頃, M3.9, 最大震度4
2011/08/10 08:13頃,...
【九州】鹿児島薩摩でM2.0、日向灘でM3.4の小規模地震(2019/12/23)
2019/12/23、鹿児島県薩摩地方でM2.0・日向灘でM3.4の小規模な地震がありました。
それぞれの詳細は次の通りです。
【鹿児島県薩摩地方】
2019/12/23 02:12頃, 震度1, M2.0, 深さ10km
【日向灘】
2019/12/23 08:46頃, 震度1, M3.4, 深さ30km
いずれも最大震度1となっています。
このあたりは地震の頻発地帯となっており、特に日向灘は南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端、以前より日向灘〜四国にかけてスロースリップと呼ばれる現象が継続的に観測されています。
なお気象庁による2019/12の発表では
「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」
となります。
【近年における日向灘で起きた最大震度4以上の地震】
2019/05/11 08:59頃, M4.9, 最大震度4
2019/05/10 08:48頃, M6.3, 最大震度5弱
2019/03/27 15:38頃, M5.4, 最大震度4
2017/03/02 23:53頃, M5.2, 最大震度4
2016/10/22 03:33頃, M4.4, 最大震度4
2015/08/26...
【東日本】北海道・渡島地方北部でM4・震度3の地震、他(2019/12/22)
2019/12/22は北海道・渡島(おしま)地方北部でM4・最大震度3の地震がありました。この震源での有感地震は2014/09/15以来、およそ5年3ヶ月ぶりとなります。
また12/22は東日本では岩手県沿岸南部でM3.4、秋田県沖でもM3.3、西日本では日向灘でM4.1の地震が発生しています。
■12/22 17:00までに発生した有感地震
【渡島地方北部】
2019/12/22 14:24頃, 震度3, M4.0, 深さ10km
【岩手県沿岸南部】
2019/12/22 13:41頃, 震度1, M3.4, 深さ80km
【秋田県沖】
2019/12/22 07:54頃, 震度1, M3.3, 深さ10km
【日向灘】
2019/12/22 13:44頃, 震度1, M4.1, 深さ20km
中でも渡島地方北部での有感地震は珍しく、気象庁の公開観測データを確認しても、記録が残っている1929/01/21〜前回2014/09/15の期間で発生した地震は10回となっています。
また、渡島地方での震源は北部・東部・西部の3つとなりますが、すべて合わせてもM4以上の地震が起きたのは2008/01/13以来のおよそ12年ぶり。
渡島地方で過去にもっとも規模が大きかった地震は、1992/08/24 15:59頃に発生したM6.1・最大震度4のものとなり、M4は帯広市で観測されています。
12/19には青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱、12/12には北海道宗谷地方北部でM4.2・最大震度5弱の大きめの地震がありましたが、ここ数ヶ月、M4以上の地震が全国的に頻発傾向にあるように感じられることと、特に関東〜東北における地震活動が活発になっています。
12/22は日向灘でもM4.1(最大震度1)の地震があり、ここは南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端あたりに位置する震源ですが、地震頻発地帯でもあるので大きな心配は不要でしょう。従来より使われてきた「防災」という言葉と考え方ですが、意味は文字通り災害を未然に防ぐために行われる取り組みです。被災から復旧までを含める場合もあります。
ただ大震災クラスの大規模自然災害となると、防ぐというよりは「発生とその後に備える・起きる被害を減らす」といった方向への考え方のシフトが必要でしょう。個人レベルで実践できるのは災害に備える「備災」であり、装備(備蓄)に関しては、食料よりも「水とトイレ」の確保が優先度高めです。
大震災直後はほぼ間違いなく断水することになるので水洗トイレが使用不能になりますが、地震で建物内の配管が破損・破壊されている可能性が考えられるため、上水道が復旧したとしても安易に水洗トイレを流すことは危険です。
基本は簡易トイレを利用し、排泄物はすべて「燃やすゴミ」として1〜2週間程度は自宅敷地内で保管することを認識しておきましょう。
この「簡易トイレを利用する」という点においては、意外と精神的なハードルが存在します。
具体的には「ウンチ」をゴミ袋にした後、それを水で流さずに自分の手でゴミ袋の空気を抜き、防臭袋に入れ、保管用容器へ入れるという行動になります。
これは平時に1度くらいは体験しておきましょう。
編集部でも、水道・トイレの無い場所へ簡易トイレを持ち込んだ「備災キャンプ」で、大も小もガチ体験してきましたので、そのレビュー記事も併せてご覧ください。
関連記事:『実践・野外でポータブルトイレを「大」を含めて実際に使う!』
【東日本】宮城沖でM4クラス、八丈島近海でM5クラス(2019/12/21)
2019/12/21は、宮城県沖でM4.0とM4.1、八丈島近海でM4.6とM5.3の地震がありました。また、秋田県沿岸北部でもM2.9の地震が発生。
12/19には青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱という大きめの地震が発生したばかりであり、宮城県沖を含めて東北地方の太平洋側では依然として活発な地震活動が続いています。
■2019/12/21の20:00までに発生した主な地震
【秋田県沿岸北部】
2019/12/21 07:44頃, 震度2, M2.9, 深さ20km
【宮城県沖】
2019/12/21 12:00頃, 震度1, M4.1, 深さ40km
2019/12/21 00:22頃, 震度1, M4.0, 深さ40km
【八丈島近海】
2019/12/21 05:54頃, M4.6, 深さ23km
2019/12/21 04:40頃, M5.3, 深さ10km
米USGS発表情報では、八丈島近海でもM4.6とM5.3の地震が起きています。
八丈島付近での大きめの地震としては、
2009/08/13 07:49頃, 八丈島東方沖, 震度5弱, M6.5
というものが起きており、この時は遠く青森県でも震度1が観測されています。
2009/08の前半を見てみると、興味深い地震がいくつか起きています。
2009/08/09 19:56頃,...
【全国】種子島近海・奄美大島近海でM4クラスの地震(2019/12/20)
2019/12/20、鹿児島の種子島近海と沖縄の奄美大島近海でM4クラスの地震がありました。
それぞれ最大震度2・M4.5、最大震度3、最大震度3・M4.3となります。深さはどちらも30km。
併せて同日は長野県南部で最大震度1・M2.7と、静岡県中部で最大震度1・M2.6の地震が起きています。
【2019/12/20 19:00までに発生した地震】
■奄美大島近海
2019/12/20 18:31頃, 震度3, M4.3, 深さ30km
■静岡県中部
2019/12/20 14:09頃, 震度1, M2.6, 深さ30km
■長野県南部
2019/12/20 13:51頃, 震度1, M2.7, 深さ10km
■種子島近海
2019/12/20 05:28頃, 震度2, M4.5, 深さ30km
奄美大島近海は比較的地震が多く発生する震源域で、過去10年における目立った最大震度4以上の地震をピックアップすると次の通りです。
【奄美大島近海での近年の最大震度4以上】
2019/02/10 14:34頃, M4.8, 最大震度4
2019/01/08 10:01頃, M4.4, 最大震度4
2016/01/09...
【東日本】青森県東方沖でM5.5, 最大震度5弱の地震(2019/12/19)
2019/12/19の15:21頃、青森県東方沖でM5.5・最大震度5弱の地震がありました。
また、同日09:23頃には茨城県沖でM4.2・最大震度3、
同日の04:15頃には青森県西方沖でM3.7・最大震度1の地震が起きています。
気象庁の発表によれば、これは太平洋プレート内での地震で東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震と考えられ、余震自体は収まってきているが周辺での地殻活動はむしろ活発化しているとのことです。
青森県東方沖を震源とする近年の地震をピックアップしてみると次の通りです。
【青森県東方沖での近年の大きな地震】
2019/12/19 15:21頃, M5.5, 最大震度5弱
2018/07/02 02:27頃, M4.8, 最大震度4
2018/01/24 19:51頃, M6.2, 最大震度4
2015/06/23 00:35頃, M4.4, 最大震度4
2015/06/08 15:01頃, M5.5, 最大震度4
2014/10/11 11:35頃, M6.1, 最大震度4
2014/08/10 12:43頃, M6.1, 最大震度5弱
2013/11/15 11:00頃, M5.2,...
【北海道】根室半島南東沖で最大震度3, M4.4の地震(2019/12/18)
2019/12/18の20:54頃、根室半島南東沖で最大震度3, M4.4の地震がありました。震源の深さは約100km。
北海道では先日12/12にも宗谷地方北部での震度5弱・M4.4、12/16には胆振地方中東部で震度3・M4.3が発生しています。
北海道のみならず、今年後半に入って日本各地で規模の大きめの有感地震が頻発している印象がありますので、特に真冬の大規模地震に対する警戒と備えが必要です。
ここで、今回の震源となった根室半島南東沖における近年の最大震度4以上の地震をピックアップしてみましょう。
【根室半島南東沖における近年の最大震度4以上】
2019/05/05 01:40頃, M5.3, 最大震度4
2019/03/02 12:23頃, M6.2, 最大震度4
2018/04/24 17:53頃, M5.3, 最大震度4
2018/04/14 04:00頃, M5.4, 最大震度5弱
2015/11/28 11:51頃, M5.5, 最大震度4
2014/08/19 22:26頃, M5.0, 最大震度4
2014/06/26 14:47頃, M4.7, 最大震度4
2013/07/16 23:09頃,...
【九州沖縄】沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震(2019/12/18)
2019/12/18、沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震がありました。震源の深さは約40km。
この付近における有感地震の発生頻度はさほど高くはありませんが、月に1〜数回程度で起きています。
また、2019/12前半だけでも琉球海溝に沿った有感地震が数多く発生していますので、継続的な警戒と備えが必要でしょう。
琉球海溝の東端は、そのまま南海トラフへとつながっていきます。
直近の11月・12月で見た場合は次の通り。
2019/12/18 08:35頃, 震度4, M5.0, 深さ40km
2019/12/05 11:14頃, 震度1, M3.0, 深さ30km
2019/12/04 08:59頃, 震度1, M2.7, 深さ20km
2019/11/19 02:38頃, 震度1, M3.9, 深さ40km
沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。沖縄本島近海における近年の最大震度4以上をひと通りピックアップすると次のようなものになります。
2019/12/18 08:35頃, M5.0, 最大震度4, 深さ40km
2016/09/26 14:19頃, M5.6,...