トップ 読み物 突然の災害やパンデミックに対する「家庭備蓄」できてますか?

突然の災害やパンデミックに対する「家庭備蓄」できてますか?

スイッチ1つで部屋を明るくしたりエアコンや温かいお湯が使えたり、調理家電で様々な料理を簡単に作れる現代社会。何気なく使っている水洗シャワートイレは快適そのものです。近所のスーパーやコンビニではいつでも好みの食品が入手できるのが当たり前の社会。しかし、もしその「当たり前」が壊れてしまったとき、対応できますか?

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危機に対して脆弱な現代社会と備蓄の重要性

私たちの生活は電気・ガス・上下水道などの社会インフラや日々の買い物をするための商店・物流サービスなど、様々な便利なモノで成り立っています。しかもそれは空気のように「当たり前に存在する」ものとして、普段は便利という意識すらしないでしょう。

 

しかし現代社会は意外と脆弱(ぜいじゃく)です。震災や豪雨災害によって、電気・ガス・水道などの生活インフラが止まり、それまでの快適な生活から一転して不便な生活を余儀なくされる場合があることはご存知のとおりです。

 

また新たに懸念されているのは、新型インフルエンザや新型コロナウイルスという感染症のパンデミック。特に2020年初から、中国の武漢を「震源地」とする新型コロナウイルスが世界的に拡散しており、日本国内でも死者と多数の感染者を確認する状況となっています。

 

特に新型コロナウイルスによる爆発的な感染が拡大している中国では、各地で交通規制や外出制限が実施される事態となっています。
(外務省・海外安全ホームページ「中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その10)」)

 

日本国内においても災害時に備えるだけでなく、すでに「新型インフルエンザ」のパンデミックを想定して感染を避けるために不要不急の外出をしないという前提において、食料備蓄ガイドが農林水産省から公開されています。

こうした備蓄は、もし新型コロナウイルスによる国内感染が多発した際にも感染リスクを小さくして自分自身と家族の生活を守るためにはとても重要です。

備蓄はそのまま、災害時に備えるためにも活用できます。

自然災害によるインフラ停止と備えない人々

2010年あたりからの状況で見ても、日本は東日本大震災をはじめとして多くの大地震や豪雨災害などに見舞われてきました。

 

いくつかの震災と豪雨災害において電気・ガス・水道のインフラが受けた被害状況と復旧までの期間を見てみましょう。

期間はさまざまですが、かなり長期間にわたって使えなくなる場合があります。災害による被害が大きいほどそれは顕著であり、同時に交通網の麻痺や寸断・道路の破壊などによって物流が止まり、買い物すらできない状況となります。特に、最初の数日〜1週間は水・食料が入手困難となるため、備蓄がないと健康や生命に影響が出る可能性があります。

そして、平成29年(2017年)11月に内閣府がおこなった「防災に関する世論調査」の結果が公開されています。

 

これによれば、「大地震が起こった場合に備えて食料や飲料水、日用品などを準備している」人の割合は、まだ 45.7% しかありません。つまり、災害に対する備蓄をおこなっている方々は国民の半数にも満たないことになります。

画像出典:内閣府「防災に関する世論調査」

さらには、同調査で「特に何もしていない」と答えた人の割合も 10.4% あるのです。

 

つまり大災害が起きた場合、水も食料も備えていないために被災生活が困窮したり最悪の場合は健康や生命に危険が及ぶ可能性のある人たちが、全国民の1割もいることになります。

備えがあれば憂いは低減

昔から「備えあれば憂いなし」「転ばぬ先の杖」などと言いますが、備蓄を日常生活の一部に取り入れておくことは、自然災害大国である日本に住む以上は必須事項と言えます。まずは「自助」です。災害やパンデミックが起きた場合、自助ができている人たちの間でこそ「共助」が成り立ちます

 

自治体や政府・国などの公的機関による「公助」は、災害の規模が大きくなるほど初動に遅れが生じます。阪神淡路大震災では、各地で生じた火災なども消火が間に合わない・消防車が来ないという状況が大量に発生しました。東日本大震災や豪雨災害による河川決壊による水害などを思い起こしても明らかですが、大規模災害時では公助機能が限界に達しやすいのです。

 

しかし倒壊した家屋からの救出が地域住民の手によっておこなわれたり、備えていた人々が自主的に被災生活を乗り切るためにみずから考え行動したり、助け合ったりしたことも事実。

『公助が機能し始めるまでの間を、自助と共助で乗り切る』

という考え方が重要になってきます。

あらためて「家庭備蓄」を!

まず備蓄の基本は「水と食料」です。備蓄の入門編とも言えます。
基本的に何を備えておけばよいか、というのは農林水産省が公開している資料にも明記されています。

まずはこれを基準として備えてみましょう。

 

しかし、本格的に備えるにはこれでは不十分です。感染症対策としての備蓄は、電気・ガス・水道が停止しない前提です。災害時に備える場合、これらのインフラも停止する前提で備えなければなりません。

 

災害時を想定して「最低限、これだけは用意しておくべき備蓄品」は次の通りです。

① 飲料水と水汲み容器
② 食料:保存食と備蓄可能な野菜類
③ 簡易トイレ・トイレットペーパー・防臭袋
④ ウェットティッシュ・除菌用アルコール・ゴミ袋
⑤ LEDヘッドライトやランタン
⑥ ポータブルラジオ
⑦ カセットコンロ・カセットガスボンベ
⑧ モバイルバッテリー・ポータブル電源
⑨ 軍手や使い捨てのビニール手袋
⑩ 毛布類やその代わりになるもの
⑪ 新生児や要介護者がいる場合は紙オムツ、女性の場合は衛生用品
⑫ 救急セットと常備薬

これらの備蓄品に関しては次の記事でそれぞれ詳しくご紹介していますので、ぜひ「何も無い平時に」早めの備蓄をおこなっておきましょう。

 

次の写真は、編集部スタッフが実際に備えている備蓄品の中から食料品と燃料のごく一部です。

水・食料に加えて各種燃料に簡易トイレ・消耗品や電源類など、電気・ガス・水道が停止し、孤立しても最低2週間は支援無しでもなんとか生活できることを想定し、様々な備蓄を実践しています。

 

いままで備蓄を意識していなかった場合、新たに日常生活の中に備蓄とローテーション消費を加えていくのは不慣れなことも多いですが、シンプルに考えれば「日常生活に必要なものが、常に一定期間ぶんストックされている」というだけのことです。

 

初期は備蓄がつねに目につく場所にあるようにして、毎月賞味期限をチェックして期限が来たら消費する、ということを意識付けるようにすれば期限が切れる前に対応できますし、慣れてしまえば家の中の複数箇所に分散してストックしても巧くローテーション消費できるようになります。

 

まだ備蓄をされてない場合は、まず始めてみましょう。すでに備蓄されている場合は、過不足をチェックして最適化を。

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