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【全国】茨城県南部でM4.7、最大震度4の地震・他の地域も活発(2019/12/03)

2019/12/03は、午前中に茨城県南部でM4.7、最大震度4の地震がありました。震源の深さは約60km。 この地震では東北〜東海地方あたりにかけて、広い地域で揺れを観測しました。 この震源は、ちょうど中央構造線と柏崎千葉構造線の交差する領域あたりのようで、今後30年内の発生が予想されている首都直下地震の想定震源域(M7.9〜8.6)の北端あたりに位置します。 ちょうど、12/1〜12/8までの間はNHKスペシャルで 『体感 首都直下地震ウイーク』 と銘打ったドラマが放送されています。 ”12月2日 午後4時4分にマグニチュード7.3の地震が東京で発生したら…という想定で、その後何が起きるのかを、放送とデジタルサービス、イベント展開を交えた新しい形でお届けしていきます。 30年以内に70%の確率で起きるとされる震災を体感することで、防災減災の必要性を「自分ごと」としてとらえていただくことを目指します。"   とのこと。要チェックです。 また、12/1〜12/3にかけては他の地域でも比較的活発な地震活動が起きています。 ざっと震源位置を見ると、おおむね中央構造線沿いに発生していることがわかりますね。 岐阜県で起きている2度の地震は中央構造線と糸魚川静岡構造線が交わっている領域あたりに見えます。 東日本大震災は「1000年に一度」と言われますが、それはM9級の地震が起きると言う意味での1000年に一度。 M7〜M8クラスの地震として、改めて今後30年内の発生が想定されている地震が複数控えています。 【今後30年内の発生が想定されている地震】 ① 南海トラフ巨大地震 ② 首都直下型地震 ③ 北海道沖地震 ④ 東北〜関東の日本海溝沿いで起きるM7〜8の地震画像出典:Hi-net自動処理震源マップ 日本列島は、4枚のプレートがぶつかり合う場所に存在します。プレート自体は地球上に16枚あるとされ、そのうちの1/4の境界が日本の下に集中していることになります。 また、世界で起きる地震の約10〜15%が日本周辺で発生しており、M6以上に限れば20%が日本で発生。 人体で感じる有感地震は年に1,100回以上発生し、人体で感じないものまで含めれば1日に数百回起きています。 日本列島は太平洋の周囲を取り巻く火山帯である「環太平洋火山帯」に含まれますが、この環太平洋火山帯に沿って、ほぼ毎日大きな地震は発生しています。 発生した場所がたまたま日本で地震の規模が大きかった場合に、大きな被害が発生することになります。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。

【東日本】三陸沖でM5.5、最大震度3の地震(2019/11/29)

2019/11/29、三陸沖でM5.5、最大震度3の地震がありました。 東日本大震災以降、東日本の太平洋沿いでは地震活動が活発ですが、ここ最近は規模大きめの地震が目立つ印象があります。 11/22の05:23頃には、茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震が起きています。 「三陸沖」の範囲で括ると、過去の震度4以上の地震においてもマグニチュード的には大きなものが多い印象で、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いと予測されています。 【近年の三陸沖を震源とする最大震度4以上の地震】 2015/02/17 08:06頃, 三陸沖, M6.9, 最大震度4 2012/12/07 17:18頃, 三陸沖, M7.3, 最大震度5弱 2012/03/14 18:09頃, 三陸沖, M6.8, 最大震度4 2011/07/10 09:57頃, 三陸沖, M7.1, 最大震度4 2011/03/22 18:44頃, 三陸沖, M6.2, 最大震度4 2011/03/12 04:03頃, 三陸沖,...

【東日本】釧路沖で最大震度3, M4.8の地震(2019/11/27〜11/28)

2019/11/28の16:41頃、北海道の釧路沖で最大震度3, M4.8の地震がありました。震源の深さは約50km。 前日11/27にはやはり釧路沖で最大震度1, M2.9, 深さ50kmの地震発生。もう数日遡ると11/23に北海道東方沖で最大震度3, M5.6の地震がありました。 千島海溝沿いの釧路沖では小規模な地震は比較的よく発生していますが、千島海溝沿いの広い範囲では、今後30年内にM8〜9クラスの地震の発生が想定されています。 【釧路沖における近年の最大震度4以上の地震】 2018/05/18 03:42頃, 釧路沖, M5.8, 最大震度4 2011/06/14 21:49頃, 釧路沖, M5.0, 最大震度4 2010/09/04 06:15頃, 釧路沖, M5.0, 最大震度4 2010/04/09 03:41頃, 釧路沖, M4.8, 最大震度4 2009/04/28 20:21頃, 釧路沖, M5.6,...

【南海トラフ】瀬戸内海中部で最大震度4, M4.5を含め複数地震(2019/11/26)

2019/11/26は瀬戸内海中部を震源とした最大震度4・M4.5を中心に、中規模な地震が連続しました。南海トラフ巨大地震の想定震源域内であり、数日前には東海道南方沖や三河湾でも小規模な地震が発生しています。 【瀬戸内海中部を中心とした南海トラフ巨大地震想定震源域内での最近の地震】 2019/11/26 07:58頃, 瀬戸内海中部, 最大震度3, M3.8, 深さ10km 2019/11/26 15:09頃, 瀬戸内海中部, 最大震度4, M4.5, 深さ10km 2019/11/26 15:14頃, 瀬戸内海中部, 最大震度1, M3.1, 深さ20km 2019/11/26 15:43頃, 和歌山県北部, 最大震度1, M2.2, 深さ10km 2019/11/23 15:24頃, 三河湾, 最大震度1,...

【東日本】北海道東方沖で最大震度3, M5.6の地震(2019/11/23)

2019/11/23の21:58頃、北海道東方沖で最大震度3, M5.6の地震がありました。震源の深さは約40km。 10月半ばあたりから全国的に有感地震が活発で、特にここ数日は大きめの地震が相次いでいる印象があります。 北海道東方沖での有感地震はさほど頻度は高くなく、近年で起きた目立って規模の大きなものは2015年7月のM6.2(最大震度3)。 【北海道東方沖における近年の最大震度3以上の地震】 2019/11/23 21:58頃, M5.6, 最大震度3 2017/06/28 21:07頃, M5.7, 最大震度3 2017/05/22 20:00頃, M5.6, 最大震度3 2016/05/03 09:00頃, M5.7, 最大震度3 2015/07/07 14:10頃, M6.2, 最大震度3 2014/09/18 14:56頃, M4.7, 最大震度3 2013/02/17 07:17頃, M5.3, 最大震度3 2010/06/05 14:22頃,...

【九州】日向灘で最大震度3, M5.2の地震(2019/11/22〜11/23)

2019/11/22 18:05頃、日向灘で最大震度3, M5.2・および最大震度2, M4.4の地震がありました。いずれも震源の深さは約20km。 2016年の熊本地震以降、特に九州地方における中央構造線沿いでは比較的活発な地震活動が続いています。 このあたりは地震の頻発地帯となっていますが、過去10年間に起きた震度4以上の地震を見てみると、だいたい1〜2年に1回くらいの頻度で起きているようです。 【近年における日向灘で起きた最大震度4以上の地震】 2019/05/11 08:59頃, M4.9, 最大震度4 2019/05/10 08:48頃, M6.3, 最大震度5弱 2019/03/27 15:38頃, M5.4, 最大震度4 2017/03/02 23:53頃, M5.2, 最大震度4 2016/10/22 03:33頃, M4.4, 最大震度4 2015/08/26 07:51頃, M5.2, 最大震度4 2014/08/29 04:14頃, M6.1,...

【異常震域発生】東海道南方沖で最大震度1, M4.9の地震(2019/11/22)

2019/11/22の07:32頃、東海道南方沖で最大震度1, M4.9の地震がありました。 震源の深さは約410kmとなる「深発地震」で、なおかつ震源から遠く離れた栃木県宇都宮市で最大震度1を観測、これは「異常震域」に該当します。 【東海道南方沖で発生した近年の地震】 2019/11/22 07:32頃, 震度1, M4.9, 深さ410km 2018/12/24 04:22頃, 震度1, M3.5, 深さ43km 2018/12/10 00:21頃, 震度2, M5.2, 深さ367km 2018/12/06 04:48頃, 震度1, M4.2, 深さ41km 2018/01/27 15:00頃, 震度1, M4.3, 深さ24km 2017/09/25 05:45頃, 震度1,...

【関東】茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震(2019/11/22)

2019/11/22の05:23頃、茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震がありました。 その約2.5時間前には東京湾を震源とする地震、日付が11/22に変わった直後にも茨城沖でM3.4・宮城沖でもM4.0が発生。 茨城は地震が頻発しているエリアです。 主に関東地方東方沖合・相模湾〜房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近・陸域の深い場所で発生する地震が主だったもの。 茨城県南部では最大震度5弱以上の地震も多めで、近年のものをピックアップすると次のようになります。 2016/05/16 21:23頃, M5.5, 最大震度5弱 2014/09/16 12:28頃, M5.6, 最大震度5弱 2013/11/10 07:37頃, M5.5, 最大震度5弱 2011/07/15 21:01頃, M5.5, 最大震度5弱 2011/04/02 16:56頃, M5.0, 最大震度5弱 2011/03/24 08:56頃, M4.9, 最大震度5弱 概ね数年単位で発生・最大震度4以上で見るとさらに多めであり、関東における地震頻発地帯の1つです。 過去『茨城県南部地震』と呼ばれる大規模地震は、1895/01/18(明治28年)に起きた茨城県の南部、霞ヶ浦周辺を震源とするM7.2・最大震度5の地震。 この地震では死者6人、建物の全壊52棟、半壊76棟という被害が出ています。 文明開化期の明治時代、現在のような最先端の地震研究や災害対策ノウハウも無かった時代の真冬に発生した大地震からの復旧復興には相応の労力と時間が掛かったことが想像できます。 また、茨城県南部同様に地震が多いのが茨城県北部。 近年で注目できる大きめの地震は 2016/12/28 21:38頃, 茨城県北部, M6.3, 最大震度6弱 というものです。このときの地震では負傷者2名などの被害が出ています。画像出典:政府...

【全国】全国的に活発な地震活動(2019/11/19〜11/21)

2019/11/19〜11/21にかけて、北海道〜沖縄まで全国的に比較的活発に有感地震が起きています。 特に集中したのは北九州の中央構造線周辺。南は沖縄でM3.9、西表島付近でもM3.8が発生。 南海トラフ巨大地震の想定震源域である和歌山でM2.3。 柏崎千葉構造線の北端側の新潟でもM3クラスが2度発生し、北は青森沖でM3.6、択捉島付近でM4.6が起きています。 千島海溝をロシア方面へ辿った先のサハリン近海では、11/20にM6.2という規模の大きな地震が起きていますが、490kmという深さであるためか最大震度は1。 ロシアと言えば、2019/11/11にユーラシア大陸最高峰である「クリュチェフスカヤ火山」で噴火が起きたばかりです。 反面、通常活発な岩手・宮城・茨城・千葉沖あたりは珍しく?静穏な状況となっています。 今回、今後30年内に発生が予測されている大規模地震の想定震源域もマッピングしてあります。 ① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%) ② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%) ③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%) ④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%) 特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。 ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。 2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。今はちょうど11月の満月〜新月の期間に入っており、ここでは潮汐力の影響で地震が起きやすいとされています。 加えて、11/20にはフィリピンの東で台風27号「フォンウォン」が発生、11月に台風が5個以上発生するのは1991年以来とのこと。 米軍合同台風警報センター(JTWC)の進路予測では日本方面へやってきそうな進路が伺えます。 画像出典:JTWC 台風と地震の関係も研究が進んでおり、強い低気圧の地面・海水の吸い上げ効果によって地震が誘発される可能性があります。 記録として、2019/10/12には台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震が発生しています。 季節は冬本番へ向かいますが、阪神淡路大震災が起きたのは真冬の1月です。 仮に真冬に大規模な地震が発生し、停電と都市ガス供給が止まったらどうなるでしょうか。 もしそうなった場合でも暖が取れるような備えが無いと、命に関わる状況となってしまいます。 2019年の台風では、被災地では雨漏りを軽減するためにブルーシートが活用されましたが、ブルーシートは使い方に寄っては風よけにもなりますし、キャンプなどを嗜む方であれば「簡易テント」のように使う方法もあります。 阪神淡路大震災ではドラム缶で焚き火をして暖を取る方々がいましたが、アウトドア用の「焚火台」を用意しておけば、比較的安全に焚き火で暖を取ることも可能です。 寒い時期の大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の願いとは関係なく起こるのが自然災害です。 「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを頭の片隅に置いておいてください。【関連リンク】 ・台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12) ・枯れ木や薪が燃料の「ウッドストーブ(焚き火台)」を備えよう! ・【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)

【関東】茨城県周辺で続く小規模な地震(2019/11/16〜11/18)

2019/11/16〜11/18にかけて、茨城県周辺で小規模な地震が続いています。 また前日11/17から伊豆大島近海で続いていた地震も11/18 00:55頃に再度小さなものが発生。 鹿児島県の霧島連山・新燃岳では11/17からの火山性地震の増加に伴い、11/18に噴火警戒レベルが2の「火口周辺規制」に引き上げられました。 東日本大震災以降、東北〜房総あたりにかけての地震活動が活発に続いており、茨城もその範疇に含まれます。 特に福島・茨城の県境付近や千葉県沖では顕著な活動が見受けられ、比較的に浅い地殻内での地震として、太平洋プレートやフィリピン海プレートの上面付近での集中も見られるようです。 このあたりで頻発する地震は、震源の深さが10〜20kmとかなり浅い傾向にありますが、茨城県周辺で起きているものは50〜60kmの深さのものが多く見受けられます。 震源の位置としては中央構造線が太平洋へ抜けるあたりとなっていることと、中央構造線と柏崎・千葉構造線が近接している領域にも位置しています。 東日本大震災は、ここ数十年における地震の中でも非常に大きな規模の地震であったため、現在においてもあの地震によって誘発された小規模・中規模な地震が日本列島のかなり広い範囲で発生し続けています。 そして、太平洋プレートと、東日本〜東北地方のプレート境界では大規模な「余効変動」が続いています。この「余効変動」とは、大地震が起きた後に長期に渡ってゆっくりと進行していく地殻変動のことで、スロー地震(スロースリップ・深部低周波微動など)の一種です。 震源域の断層周辺・広範囲のプレートが長期間・ゆっくりと滑り続けることで発生します。 この余効変動は、今後も10年スパンの長い期間を使って続いていく可能性があります。 かつてより「地震大国」を自認する日本、小規模な地震は意に介さず、中規模な地震が起きると「お、ちょっと揺れたかな」と感じ、特に被害がなければそれなりの大きな揺れでも平然とやりすごしてしまう傾向があるように思います。 しかし、これまでに起きた大震災クラスの地震は予知できませんでした。 多くの死者を出すような巨大地震も、いつ何どき発生するかは最先端の科学技術をもってしても正確には誰にも判りません。 だからこそ「普段からの備え」をする人々が増えていく必要があるのです。 「次の大地震はいつ起きるのか」を心配するよりも、「起きたときに備えはあるか」という発想に切り替えていきましょう。 「その日」は明日かもしれないのですから。