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【北海道】胆振地方中東部での地震と苫小牧でのCO2地中圧入実験の関係は?(2019/2/21〜2/23)

北海道胆振地方での震度6弱の地震の後、現地では震度1〜3程度の小規模な余震が起きているようです。 地震発生直後から苫小牧で実施されている二酸化炭素(CO2)の地中貯留実験(CCS実験)との関連性がネットを騒がせています。 CO2を回収して地中深くに圧入・貯留する技術は大気中に放出されるCO2量を減らすことができるので、地球温暖化対策の切り札と言われています。 そこで、この実験施設の場所と震源との位置状況と深さを図にしてみました。 両地点の間には約20kmの距離があり、地震の震源の深さは30kmですが圧入地点は最大でも3km。深さはかなり違うことが判ります。 現時点において、苫小牧のCCS実験と胆振地方地震の関連性は極めて低いと思われます。 根拠としては、今年1/3に起きた熊本での震度6弱と2016年に起きた熊本地震(最大震度7)も震源の距離は20km程度離れていますが深さは同じにも関わらず、気象庁の見解は「別の未知の活断層が原因」としています(要は別の地震)。 今回話題になったCCS実験や地球深部探査船「ちきゅう」による調査など、地下や海底での探査に関する調査・開発においては、従来からいわゆる人工地震など、様々な憶測や陰謀論的な話題で盛り上がっているようです。 そのような話題を目にした際は、まずは科学的な根拠を当たっておきたいところです。世の中には現代科学では証明できないものもあるという見方もありますが、そうは言っても科学では実験・検証・考察がおこなわれるため、情報の信頼性の優先度はもっとも高いと言えます。 できる限り科学的な根拠に立脚して考えるべきでしょう。 余談ですが、米国では「シェールガス」を地中から採掘する産業があり、廃水や化学物質を高圧で地中に流し込む「水圧破砕法」という手法が採られています。近年、シェールガスの採掘地点周辺で地震が多発するようになり、震源の位置や深さは採掘地点とほぼ一致していることから、人為的な地震であるとの見方が固まりつつあります。 北海道胆振地方での地震の震源と苫小牧のCCS実験施設がある場所とで、従来は両地点を繋ぐ未発見の断層帯が今後発見され地震も増加したりする場合や、苫小牧周辺で震源の深さが10km以下の「ごく浅い」地震が増えていくようであれば、関連性を科学的に調べて欲しいところではあります。

【北海道】胆振地方中東部で震度6弱・M5.8の大きな地震(2019/02/21)

2019/2月21日、北海道胆振地方中東部で震度6弱・M5.8の大きな地震がありました。この付近を震源とする地震は比較的多めです。 2018年から2019年2月21日までの「震度4」以上をピックアップしてみたのがこの図です。震度4以上に限ると2018年9月6日以前は2017年7月、それ以前は2014年11月。やはり昨年の地震が際立ちます。 2月21日の夜時点で、北海道の厚真町では土砂崩れが発生しているとのこと。人命的被害が無いことを祈るばかりです。 また、北海道では千島海溝を震源としたM9クラスの巨大地震について、今後30年以内の発生確率が最大40%とされています。確率論ですので、30年以内に確実に来るという確証はありませんが、逆に言えば明日にも来る可能性もゼロではありません。 いわゆる「海溝型」の地震に関してはある程度の予測はしやすいのですが、内陸の断層型の地震については予測がかなり難しいのです。北海道胆振東部地震や熊本地震、大阪北部地震などが当てはまります。 これらのタイプの地震は、前兆無しにある日突然発生するのです。 また、北海道だけでなく、今後30年以内の巨大地震の発生が懸念されている地域は主に太平洋側で複数存在します。該当する地域にお住まいの皆さんにおかれましては、日頃からの備えをしっかりと。 確かに「いつも地震が起きているエリア」というのは多数存在し、いつも起きているのだから殊更に騒ぐのはおかしい、と感じるかたもいらっしゃるでしょう。 しかし、備えた上で何もなければそれがベストだと思います。怖いのは「いつものこと」と軽視して何も備えていなかったところに大きな被害が発生することです。ぜひ備えてみてください。

【鹿児島・沖縄】奄美大島近海で連続する地震(2019/2/18〜2/20)

宮古島付近で地震が続いた後、2019/2/18〜2/20にかけて奄美大島近海で地震が連続して発生しています。 沖縄付近は地震が少ない印象がありますが、このあたりは意外と地震が多いエリアです。 奄美大島近海で近年で発生した大きなものは震度5弱・M5.1。このときは緊急地震速報が発表されました。 2018年においては、2月に大きな被害を出した台湾花蓮地震、そして続く3月には西表島での数十回の連続地震がありました。 琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。 また、宮古島北北西沖では1938年にM7.2、1947年と1958年にも石垣島北東沖でM7を超える地震が発生しています。 ---- 余談ですが、地震の規模を示す「マグニチュード」は、値が「1」上がると地震のエネルギーは約30倍になります(厳密には31.6倍)。 例えば、M6を「1」としましょう。M7〜M9を考えると、単純計算して M6:1 M7:約30倍 M8:約900倍 M9:約27,000倍 となるのです。 「地震が多発している場所では、エネルギーの開放が進んでいるのではないか?」 と思われるかもしれません。 東日本大震災では観測史上最大規模の「M9」が観測されましたが、例えばこの規模の地震のエネルギーをM6クラスの地震で開放しようと思ったら、乱暴に言ってM6クラスの地震が約27,000回以上起きる必要がある計算になります。 地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震が軽減されるだろうとは考えず、しっかりと備えることが必要です。

【沖縄】宮古島付近で連続する地震(2019/2/16〜2/18)

2019/2/16〜2/18に注目した地震は、宮古島北西沖で続くもの。琉球海溝と沖縄トラフに囲まれたエリアですが、2018年も活発に活動していました。 両海溝の西端にあたる台湾では2018/2/6に大きな被害を出した「台湾花蓮地震」が発生。西表島近海では、2018年の2月末から3月にかけて群発地震とも言える地震が発生。 また、2018年末〜2019年初にかけては口永良部島でも噴火が相次ぎました。 図では沖縄付近にフォーカスしていますが、より北東側(九州〜四国)では南海トラフの陸側でスロースリップの動きが継続しているという観測結果が報告されています。 こうした動きを踏まえつつ、いつどこで地震を始めとした大きな自然災害が発生したとしても、命さえ無事であれば何らかの対応ができるようにしておきましょう。 特に、都市部で働いていらっしゃる場合は自宅と職場の間に距離があることが多く、いざというときにはすぐに家族で集まることが困難な場合があります。 そうした場合を想定し、大災害直後の家族内での行動方針や集合場所の選定、スマホや電話が使えず連絡が取れない場合の対応手段などを、予め決めておくと良いでしょう。

【東京】伊豆大島近海で続く地震(2019/2/14)

2019/2/12に伊豆大島近海で小規模な地震がありましたが、2/14の午後にも短時間に連続した地震がありました。 遡って類似の状況を調べてみると、近年はおおむね毎年、短期間に複数回の小規模な地震が連続して起きている期間があります。 火山である三原山のある伊豆大島の周辺地域を観てみると、相模トラフ・駿河トラフ・糸魚川静岡構造線が交わる領域と併せて箱根山や富士山があり、いずれも火山です。 箱根山での有史以降の活動は、大涌谷周辺での水蒸気噴火に限られており、近年で一時的に活動が活発化したのは2015/5/6。6/30には小規模な噴火を起こしましたが、その後収束しています。 富士山に関しては、1990年代までの小学校などでは「休火山」と教えられていましたが富士山はいまだに活発な活動が観測されていることと、気象庁が「休火山」という区分を廃止したことにより、現在は「活火山」に分類されます。 図の下のほうはフィリピン海プレートで、ちょうどこのあたりはプレートが日本列島の下に沈み込んでいる部分であることからも、地殻の活動が活発であるということでしょう。 現状、特に噴火の兆候や危険性などの情報は発表されていません。今後、発生間隔が短くなったり地震の規模が大きくなるなどの場合は、より注目していきます。

【東京】伊豆大島近海で震度1〜2が3回続く(2019/2/12)

2019/2/12の午後に、伊豆大島近海で規模としては小さいながらも地震が3回ありました。 伊豆大島と言えば三原山の噴火が30〜40年周期で起きており、全島民が1万人が島外への一時的避難となった1986年11月の噴火から2019年までに32年ほどが経過。 2018年11月には「NHK NEWS WEB」でも『東京で噴火再び!? その時、どうする…』というタイトルで次の噴火の懸念が報じられており、「周期から考えるといつ噴火してもおかしくない」とされています。 東日本大震災の約2ヶ月前にも伊豆大島近海で震度4・M4.1の地震が発生しており、東日本大震災以降は島西方沖及び北部で地震活動が活発化したとのことです。 2008年あたりからの伊豆大島近海での地震発生状況を見ると比較的コンスタントに震度1〜2、M2クラスのものは発生していますが、傾向的に2014年あたりからは地震の発生回数は増え、地震も規模の大きなものが起こるようになってきた印象があります。 次の噴火をあらかじめ想定した備えが必要かもしれません。 ------ 関連リンク 『伊豆大島・三原山噴火は30〜40年周期、次の噴火は数年内!?』 https://itoito.style/article/5122

【国内】地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフのプレート境界面の掘削調査断念

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」による、南海トラフのプレート境界面の掘削調査が2018年より続けられていましたが、目標としていたプレート境界断層への到達は不可能である見込みとなり調査断念とのこと。 -------- ■JAMSTEC公式『プレート境界面に向けた超深度掘削』 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/j/nantroseize/ キャッシュ:http://archive.fo/CvVkp ■日経新聞『南海トラフ調査、プレート境界の掘削断念 海洋機構』 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4109541008022019000000/ キャッシュ:http://archive.fo/wExHO ■朝日新聞『南海トラフ掘削、5200m到達は断念 探査船ちきゅう』 https://www.asahi.com/articles/ASM276DSBM27ULBJ00Z.html キャッシュ:http://archive.fo/1vbaD ■産経新聞『巨大地震に迫る海底下5千mの岩石採取断念 海洋機構の南海トラフ調査』 https://www.sankei.com/photo/daily/news/190208/dly1902080017-n1.html キャッシュ:http://archive.fo/uguB4 -------- 南海トラフで繰り返される巨大地震の仕組みを調べるために、地球深部探査船「ちきゅう」で海底下約5,200mのプレート境界から岩石などを採取するためのプロジェクトです。 1月には海底下約3,260mまでの掘削に成功していましたが、複雑な地層による掘削孔の歪みやライザーパイプが抜けなくなるなどの状況により予定通り掘削を進めることができなくなったとのこと。 とても残念ではありますが、お疲れ様でしたと言いたいところです。 今年に入り、1月から南海トラフ巨大地震の想定震源域では「スロースリップ(プレート境界面でのゆっくりすべり)」が継続しています。昨年12月にはM6.0の規模の短期的なスロースリップが発生しています。 気象庁の発表資料に基づき、スロースリップの発生エリアや「ちきゅう」の調査地点を図に起こしてみました。 海洋機構によれば、今の技術で今回の複雑な地層を掘削することは不可能との見解がでています。今後は、別のアプローチによる調査で、南海トラフ巨大地震の発生予測につながるような情報収集ができればいいですね。 なお「ちきゅう」には「人工地震を起こして大震災を誘発させている」という説をはじめとした「いわゆる陰謀論」がネット上にありますが、少し調べれば判るようにデマであり風評被害と言って問題無いでしょう。 科学では説明のつかない現象もあるなどとも言われますが、まずは科学的な根拠に基づいた検証と判断が何よりも重要です。 陰謀論も話のネタとしてはとても楽しめるものではありますが、根拠無く流布されている情報に関してはまずは「そういう話しもある」といった接し方で十分でしょう。

【静岡】静岡県中部で震度3・M4.1(2019/2/8)

2/8に注目した地震は、06:34頃の静岡県中部を震源とする震度3・M4.1のもの。 このあたりを震源とする体感する震度1以上の地震は多くはありませんが、震度2以上に限ると昨2018年は1回、一昨年の2017年も1回でした。2016〜2015年には震度2以上は発生せず、2014年に6回程度です。 この震源よりも西側の中央構造線沿いとなる静岡県西部を震源とする震度2以上の地震のほうが多めのようです。 このあたりは南海トラフ巨大地震の想定震源域内であり、なおかつ「固着域」。特に静岡県中部には強い固着域が存在していますが、この地震が何か特別危険なものであったり、大きな地震の前兆であったりという情報は発表されていません。 特に静岡にお住まいの皆様は、数十年前から来るぞ来るぞと言われ続けていると思いますので、釈迦に説法かとは存じます。 中央構造線などの主要な大規模断層帯沿いでは体感しない規模の小さな地震は連日多数発生しており、これはプレートの動きによる通常のものと捉えて良いかと思います。 2/7に公表された気象庁による「南海トラフ地震に関連する情報(定例)」も通常どおりですので差し迫った危険は無いと言えますが、いつ何どき起きるか判らないのが自然災害。 備えをしっかりした上で、何か起きたときにはすぐに対応できるようにしておきましょう。

【熊本】熊本で大きめの地震→阿蘇山活発化→別府温泉で蒸気量が一時減少(2019/1/31〜2/6)

2019年1〜2月は九州での地殻活動が活発傾向です。1月に熊本で震度5弱〜7弱の地震がありましたが、2月に入って阿蘇山で一時的に火山活動が活発化。 1/13〜1/5にかけては、大分の別府では泉源から供給されている蒸気の量が減少。それにより地獄蒸し工房が一時営業を停止することになりました。 蒸気の量が減少した原因は不明とのことです。 報道リンクをいくつか記載します。 大分合同新聞より『蒸気減り臨時休業 原因不明、調理できず 別府「地獄蒸し工房鉄輪」』 https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/02/05/JD0057756886 大分合同新聞より『蒸気不調の別府「地獄蒸し工房鉄輪」 6日から試験的再開』 https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/02/06/JD0057760237 NHK NEWS WEBより『蒸気の量戻る 「地獄蒸し」施設 あす再開へ 大分 別府』 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190205/k10011804791000.html 日本経済新聞より『別府「地獄蒸し工房」蒸気減り営業時間を短縮』 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO40965240W9A200C1LX0000 NHKの報道(2/5 19:38)によれば、別府市が配管などを調節して5日の夕方に蒸気の量が戻り温度も上がったとのことですが、地元紙の大分合同新聞の報道(2/6 03:00)によると、蒸気量は回復していないが蒸し時間を長くして釜の温度を上げるなどの対応とのことです。 いずれにせよ地殻活動によるものとは考えられますが、1地方での現象に特定せず、九州全体だけでなく日本列島を含めた環太平洋火山帯の規模で捉えていく必要がありそうです。 大きな自然災害を事前に止めることはできませんが、いつどこで起きても命さえ無事ならその後の対応ができるような備えが必要です。「防災」から「備災・減災」へ、ということですね。 自分自身と自宅が無事なら、まずは在宅避難による自助。「備え」があれば、そこから近隣地域における互助・共助につなげることができます。

【全国】日本の沿岸で深海魚である「リュウグウノツカイ」の発見・水揚げ相次ぐ(2019/1〜2)

2019年1月〜2月初旬にかけて、日本の沿岸で深海魚である「リュウグウノツカイ」の発見・水揚げが相次ぎました。 そこで、この期間のリュウグウノツカイ発見のニュース記事のリンクを集めてみました。画像出典:Wikipedia 「リュウグウノツカイ」より、1996年にアメリカ西海岸に漂着した個体   【2月1日:富山県】 富山湾の定置網二カ所で、リュウグウノツカイが一匹ずつ発見。 富山湾では1月19日にも新湊沖と滑川市の海岸で1匹ずつ見つかったばかり。 ・中日新聞より『リュウグウノツカイ 続々確認 富山湾で2匹 魚津水族館「海水温に変化か」』 ・上記URLのキャッシュはこちら 【1月31日:石川県】 石川県七尾市沖で、定置網にダイオウイカとリュウグウノツカイが掛かる。 ダイオウイカは全長3m22cm、リュウグウノツカイは全長3m84cm。 ・広島ホームテレビより『“ダイオウ”“リュウグウ” 3メートル超が同時に』 ・上記URLのキャッシュはこちら 【1月30日:鳥取県】 鳥取県境港市の境漁港で、ダイオウイカ1匹が水揚げ。 体長は7~8メートルと推測される。 ・産経新聞より『体長7~8メートル、ダイオウイカ水揚げ 鳥取』 ・上記URLのキャッシュはこちら 【1月28日:沖縄県】 読谷村の都屋漁港から約2.5kmの沖合に設置した大型定置網に、「リュウグウノツカイ」2匹が生きたまま水揚げ。 体長4メートルと3.6メートルの2匹。 ・琉球新報より『読谷漁師「初めて見た!」 幻の深海魚・リュウグウノツカイ水揚げ』 ・上記URLのキャッシュはこちら 【1月23日:兵庫県】 兵庫県豊岡市竹野町の海岸に近い定置網にリュウグウノツカイが掛かる。水揚げの時は死んでいた。 体長4メートル42センチ、重さ32キロ。 ・産経新聞より『深海魚「リュウグウノツカイ」、豊岡沖で捕獲 城崎マリンワールドで冷凍標本公開へ』 ・上記URLのキャッシュはこちら 【1月14日:京都府】 京都府舞鶴市の海に仕掛けられた定置網に、リュウグウノツカイが生きたままかかっているのが見つかり水揚げ。 体長が3メートル50センチほど。 ・ABCニュースより『ギョッ!?体長3.5メートルの深海魚が網にかかる』 ・上記URLのキャッシュはこちら   従来、リュウグウノツカイなどの深海魚の沿岸での発見や、いわゆる地震雲などの出現に関しては「大地震の前兆」と言われ、過去の大震災の前にもあったと言われていますが、現在までのところ、こうした「宏観異常現象」は地震予知には繋がらないというのが結論です。 科学的に信頼できるだけの根拠が無く、また統計的にも論拠に値するだけのデータの積み重ねが無いというのが理由です。 とは言え、政府系機関の「国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST)」による公開資料 『地震時の宏観異常情報収集 ・処理システムの試験運用結果 とその課題』 では、宏観現象に関する情報収集をおこなうシステムを試験運用したことが記載されており、国としても地震予知の一貫として調査はおこなってきたようです。 歴史上の資料では各地で過去の大きな災害の前兆として、自然における異常現象や動物の異常行動などの記録が残されています。 科学的に根拠が無いとは言え「備えるためのキッカケ」としては十分活用できるのではないでしょうか。 日本海側では地震が少ない印象がありますが、 2007年:新潟県中越沖地震(新潟県中越地方沖でM6.8) 1993年:北海道南西沖地震(北海道沖の日本海でM7.8) 1964年:新潟地震(新潟県の粟島南方沖でM7.5) などの大きな被害を出した地震が発生しています。 リュウグウノツカイ水揚げなどのニュースなどがあったら、備災・防災用品や備蓄品のチェックや家族との連絡手段や避難ルートなどの確認をおこなうキッカケにしてみてはいかがでしょうか。