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【関東】千葉・茨城・伊豆大島近海で地震多発(2019/10/下旬〜11/05)

ここしばらく全国的に地震が多発している印象が強めです。特に2019/10/下旬〜11/05あたりにかけて、千葉・茨城を中心に地震が続いています。 11/05には伊豆大島近海で4回の小規模な有感地震が発生。 また関東に限らず北海道〜九州にかけて全国的に地震多めとなっており、東北でも宮城沖あたりは活発・栃木や島根など通常は地震が少なめの地域でも発生しています。 特に、千葉県北西部・千葉県北東部・茨城県南部は中央構造線沿いで多発。 このあたりは太平洋プレートが北米プレートの下に沈むこむ領域でもあり、常に地震が多いエリアとなっています。 東北〜関東の日本海溝沿いでは、今後30年内にM7級の大地震の発生確率がかなり高いとされており、当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています。 東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。近年は地震だけでなく台風による被害も大規模化しています。 以前は家庭における備蓄は「家族人数分 ✕ 3日分」と言われてきましたが、今の推奨は「7日分」です。 2019年の台風15号による千葉県内の停電は2週間を超える地域も出てしまいました。 台風15号・19号の被災地ではいまだに復旧真っ最中ですが、場所によってはいまだに地中に水分を含んでいると思われます。 編集部スタッフの住まいの近所でも、普段は水が流れていない雑木林のある丘の下部から今も湧き水のように地下水が染み出してきている箇所があります。 こうした地盤状態で大規模な地震が起きた場合、土砂災害が発生する可能性もあります。 災害に対する備えにおける「絶対解」はありません。備蓄に関しても各種のガイドラインを参考にして最低限の分量を把握しながら、みずから考えて備える以外の方法は無いと心得ましょう。 その上で月に1度は、備災・防災用品の状態や備蓄品の消費期限を確認してみてください。 大規模災害時の停電と断水を想定したトイレ対策は、もっとも重要です。

台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12)

2019/10/12は非常に強い勢力の台風19号の上陸中に、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震がありました。震源の深さは約80km。 ITOITO-STYLEではこれまで、台風と地震の関係・関連の可能性について継続的にお伝えしてきましたが、現象としては台風通過中にその勢力圏内でM5.7の地震が発生した形となりました。 また、この日は午前中に茨城県沖でも震度1, M2.9の小規模な地震が起きています。 さらに10/14には大潮となる満月を迎えます。太陽と月が一列に並ぶこのタイミングでは潮汐力が最大となり、海では大潮が起きます。 昔から満月や新月の時期に地震が起きると言われますが、2016年に東京大学の研究チームによって大潮の時期=満月時に大地震の発生確率が上昇する(大きな潮汐応力が地震を誘発する)という研究結果が出ており、学術雑誌「Nature Geoscience」に掲載されています。 https://www.nature.com/articles/ngeo2796 台風と地震の因果関係についても、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した国内最大の科学技術情報プラットフォームである「J-STAGE」において学術的資料が公開されています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs/55/5/55_325/_pdf同様の研究は米国のマイアミ大学とフロリダ国際大学の研究チームによってもおこなわれており、大地震がおきたいくつかの被災地では地震発生前の4年以内に激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認しています。 AFP通信:『大地震は台風の後にやってくる、米大研究』 https://www.afpbb.com/articles/-/2844839 10/12の台風上陸とその勢力範囲で起きたM5.7クラスの地震の直接的な因果関係を証明することは現時点ではかなり難しいとは思いますが、それぞれが同時に発生した現象としては注目するに値するでしょう。 また台風の影響によって各地で大雨特別警報なども発令され、地盤が大量に水分を含み土砂災害の発生リスクも高まっています。 この状態で次に大きな地震が起きた場合、大きな被害が発生する恐れもあります。 2018/9/6に起きた「北海道胆振東部地震」では、前日に台風21号が北海道付近を通過したこともあり、この地域の火山灰を多く含んだ地層で大規模な土砂災害を引き起こしたことは記憶に新しいところです。 ともあれ台風19号による被害は拡大が見込まれるため、台風一過後の復旧復興が急がれると共に、土砂災害などの二次災害と大きな地震発生の可能性に関しても念頭に起き、個人やご家庭レベルでも今後の災害にしっかりと備えてください。

【関東】東京都23区内で最大震度3・M3.5の地震(2019/10/09)

2019/10/09は、東京都23区内で最大震度3・M3.5、千葉県北西部で最大震度2・M4.1の地震がありました。 東京都23区内での地震は比較的少なく、近年における最大震度3以上を観測したものは次の3件程度。 2019/10/09 16:48頃, M3.5, 最大震度3 2016/06/30 22:54頃, M3.4, 最大震度3 2010/05/09 13:33頃, M4.0, 最大震度3 そして気になるのが千葉県北西部。この震源付近を含めた千葉県内・千葉県沖での地震はかなり頻発しています。 近年での最大震度4以上に絞ってみましたが、次の6件程度がピックアップできます。 2018/01/06 00:54頃, M4.8, 最大震度4 2014/05/13 08:35頃, M4.9, 最大震度4 2013/11/16 20:44頃, M5.4, 最大震度4 2012/11/24 17:59頃, M4.9, 最大震度4 2012/05/29 01:36頃, M5.2,...

【東日本】太平洋側で活発な地震活動(2019/9/12〜9/16)

2019/9/12〜9/16は南海トラフ巨大地震の想定震源域内でも小規模ながら地震が連続していますが、それ以上に活発なのが東日本の太平洋側です。 南は千葉県南東沖〜北は青森県東方沖まで、平均マグニチュードは3.9、最大M4.6の地震が起きています。 東日本で起きた巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。 その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高い予測されています。 (当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています) 東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。 また地震でなくとも勢力の強い台風の上陸・通過によって大規模な停電が発生し、1週間経っても完全復旧できない状況となったのが台風15号が通過した千葉県での停電です。千葉県では9/16時点で停電が復旧した地域においても、コンビニなどでは台風の影響で入荷しない品物があることを確認しています(浦安市など)。 東日本大震災においても計画停電の対象地域があり、転電と断水を余儀なくされる生活が強いられる期間がありましたが、やはりまだまだ「次の災害にしっかり備える」という意識はどこか他人事なのでしょうか。 これは千葉県に限らず、どの地域でも大きな災害が起きた際に目立つのが「備えていなかった方々によるパニック」です。 逆に備えていた方々は粛々と備えを活用して発災後の生活を乗り切ろうとしている状況がネットなどを通じて把握することができます。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが何も無い平常な状態が続くとかつての災害の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。 いつ起きても対応できるように備えをしておきましょう。

【全国】2019/9/6〜9/11の間に起きた震度2以上と他注目した地震(2019/9/6〜9/11)

2019/9/6〜9/11の間に起きた震度2以上と他、注目した地震です。この数日間でも日本全国で有感地震が数多く起きていることが判ります。 そして09/08〜09/09には台風15号が首都圏を直撃、特に千葉県を中心に大規模な停電発生しました。台風通過時〜直後にはおよそ80万戸を超える停電となり、千葉県内では君津市で大型の送電線の鉄塔が2基倒壊。 また千葉県市原市内では、ダムの水面を使った国内最大規模のメガソーラー発電所のパネルが火災を起こし、同市内でゴルフ場のネットが支柱と共に140mに渡って倒れ民家10棟を直撃するなど大きな被害が発生。 停電に関しては9/11の19時に至っても未だに40万戸を超えるお宅で電力が復旧していなと言う、深刻な状況となっています。 ここで思い出されるのは2018/09/06に発生した「北海道胆振東部地震」です。 このとき、日本海を北上した「台風21号」が地震発生前日の9/5朝にかけて北海道付近を通過、暴風により道内で負傷者が出て建物の損壊や鉄道が運休し、停電も発生。 特に道内全域で停電するブラックアウトが発生し、1951年の北海道電力創設以来、初の大規模停電となりました。今回の台風15号通過後は震災クラスの大きな地震は起きていませんが、いつどこで発生するか予測困難なのが巨大地震。その巨大地震だけでなく台風による停電でも、日常生活に大きな支障をきたすほどの停電や断水、そしてスマホを使うためのネットワークインフラが止まってしまうことも現実のものとして起きました。 そして想像してみてください。 台風15号の通過直後に、もし首都圏付近を震源とする巨大地震が発生していたら。 千葉県を含めた南関東は「首都直下型地震」の想定震源域です。 台風15号による停電では、千葉県内の役所機能が一部麻痺した状態になりましたが、首都直下型地震が起きた場合は関東一円の自治体機能だけでなく、おそらく政府機能や警察・消防などの機能も大きく低下するはずです。 災害発生直後の救助救出作業は、災害規模が大きければ大きいほど迅速には機能しづらく、政府や自治体による対応も後手に回りがちです。 今回は「イザという時」が実現した事例となりますが、やはり残念ながら日頃からの備えが十分ではなかった方々が、だいぶ不便な生活を強いられる状況となっているのが現実です。他の地域のお住いの方々も、決して他人事や対岸の火事ではありません。 地震は常に発生しており、台風は毎年やってきます。近年は豪雨による土砂災害や浸水被害なども大規模化・深刻化してきています。 個人や家庭レベルでもいかに日頃から備えておくかが極めて重要です。 防災は災害を防ぐと書きますが、地震や台風などの自然災害を防ぐことは現実的に不可能です。 であれば「防災から備災へ」です。 日頃から備える人たちを増やすことで、いざ大きな災害が起きたときの被害を減らす「減災」へとつなげることが大切です。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、ぜひ、今こそ備えてください。▶キャンプや災害時に有益な「ポータブル電源」を備えよう! ▶北海道で震度7の大地震。次の震災を乗り越えるための必須アイテム! ▶災害・キャンプに、小型ポータブル電源&ソーラーチャージャーを備える!

【関東】千葉県東方沖でM4.6・震度3、神奈川・茨城で小規模地震(2019/7/28〜7/29)

2019/07/28〜7/29にかけて関東では千葉県東方沖・茨城県南部・神奈川県西部で地震があり、特に千葉県東方沖はM4.6・最大震度3という規模でした。 この震源付近では約1年前の2018/07/07にもM6.0、最大震度5弱という大きな地震が起きています。 また神奈川県西部での小規模な地震は、1923年の関東大震災の震源に近い場所で起きていることと、このあたりは1703年の元禄地震の震源域の西端に位置します。 茨城県南部では最大震度4程度は比較的多めですが、2011年以降は1〜2年ごとにM5級で最大震度5弱の地震が発生していますが、前回2016/05/16のM5.5・最大震度5弱からはすでに3年以上が経過。警戒・備えをしておいて損はないでしょう。   ■千葉県東方沖を震源とする、近年の大きめの地震 2018/07/07 20:23, 千葉県東方沖, 震度5弱, M6.0 2012/03/14 21:05, 千葉県東方沖, 震度5強, M6.1 2011/04/21 22:37, 千葉県東方沖, 震度5弱, M6.0 2011/04/12 08:08, 千葉県東方沖, 震度5弱, M6.3 2011/03/16 12:52, 千葉県東方沖, 震度5弱, M6.0 ■茨城県南部を震源とする、近年の大きめの地震 2016/05/16 21:23, 茨城県南部, 震度5弱,...

【千葉】千葉県東方沖で最大震3、M5.3の地震(2019/07/25)

2019/07/25は午前中に千葉県東方沖で最大震3、M5.3の地震がありました。千葉県周辺は比較的地震が頻発する領域です。 千葉県東方沖で発生した大きめの地震で近年のものは、東日本大震災直後の2011/3/16〜2012/3/14あたりに起きた最大震度5弱〜5強でM6.0〜M6.3が5回ほど発生。以降、M5以上はそう多くありません。 また、東京湾に近い千葉県北西部や相模トラフ沿いの千葉県南東沖でも小規模な有感地震は多く発生しています。 このあたりは、かつての関東大震災と元禄地震の震源域に概ね含まれます。 よく揺れる場所でもあり、つい慣れてしまいがちですが、いつもとは異なる少し強い揺れのときなどは備災・防災用品のチェックを。 備蓄品の消費期限や懐中電灯などのライト類のバッテリー残量チェック、緊急連絡先を最新の情報に更新するなどの「備えるキッカケ」として使える機会です。 実際に大きな地震が発生して停電になった場合、特にスマホのバッテリー残量は気になるもの。 iPhone・Androidともに「低消費電力モード」があるので、設定方法をあらじめ把握しておくと良いでしょう。日常使いすると日々のバッテリーの持ちを多少伸ばすことができます。 また、スマホにも懐中電灯機能が付いています。こちらも併せて使い方を確認されてみてください。 過去の震災の例では、停電してもインターネットはほぼ繋がる状況で、twitterなどが情報のライフラインとして活用されたのは御存知の通り。使うためにはバッテリー残量があること。別途モバイルバッテリーがあると、さらに安心感が得られますね。

【千葉】千葉県沖で連続したM3.4〜4.2の複数地震(2019/7/22〜7/23)

2019/7/22〜7/23は、千葉県沖で有感地震としてはM3.4〜4.2の複数の地震がありました。 北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートが重なり合う場所の近くでもあり、このあたりは小〜中規模の地震の頻発地帯です。中央構造線の東端や相模トラフ沿いでよく揺れています。 千葉県南東沖では6/24にM5.5という規模の地震が起きています。 また2012年には房総沖に2つの大活断層(300km以上と160kmの長さ)が発見され、最悪の場合M9の地震を起こす可能性が日経新聞などで報じられました。 これらの大活断層に関してはその後の情報はあまりありません。研究機関からの続報を期待します。 なお、図だけご覧いただくと多数の地震が発生しており、今後起きるかもしれない巨大地震の前兆のように感じるかもしれませんが、基本的に日本列島と周辺では日々この程度の有感地震はよく発生しており、体に感じない小規模なものはさらに数多く起きています。 言うなれば「通常運転」と見るともできますので、必要以上に不安に感じる必要はありません。 ただし過去の例を振り返っても、大地震・大震災は突如として発生するものです。 備えだけはしっかりとしておきましょう。 そろそろ梅雨明けが近づいてきました。一時は今夏は冷夏という予測もありましたが、最新の予報では梅雨明けとともに猛暑という話も出ています。 そして今の日本にお住まいの方々は「真夏の大震災」まだ経験がないのが実情。 断水・停電はもとより、自治体によるゴミ収集などの停止により猛暑下の衛生環境が一気に悪化するなどによって、危険な状況に陥る可能性も想定しなければなりません。 猛暑・酷暑の中で大規模災害が起き、停電・断水・都市ガスの供給停止などが起きたらどうなるのか、事前にどのような備えができるのかという点を、ご家庭でも話し合ってみてはいかがでしょうか。

【千葉】千葉県北西部で最大震度2・M3.7の地震(2019/07/19)

2019/07/19は千葉県北西部で最大震度2・M3.7の地震がありました。 千葉県とは言え震源の位置としては東京湾に面した場所で、規模的にも小規模ですが比較的地震が少なくない震源位置です。 かつての関東大震災の震源からは少々離れていますが、1703年に起きた元禄関東地震(震度7・M8以上)の震源域の端に合致します。 東京湾周辺を震源とした地震で近年目だったものは、2015/09/12の震度5弱。突き上げるような揺れは「首都直下型地震の前兆か」と首都圏に住む多くの人々を不安にさせました。 いわゆる「首都直下型地震(南関東直下地震・東京直下型地震・相模トラフ巨大地震などを含む)」の発生予測が長らく言われてきました。 特に「相模トラフ」の周辺ではM8クラスの巨大地震が200〜400年周期で発生しており、有名なものでは 1703年:元禄地震(元禄関東地震):M8.1〜M8.5 1923年:関東大震災:M7.9〜M8.3 が該当します。 また、相模トラフからさらに北側を含めると、M6〜M7クラスの大地震が平均して数十年周期で発生しています。 1855年:安政江戸地震:M6.9〜M7.4 1894年:明治東京地震:M7.0 などです。 安政江戸地震は断定できないものの隅田川河口付近の活断層が震源として推定され、明治東京地震の場合は直下型かプレート境界型かは特定されていません。 今後発生すると想定される、いわゆる首都直下型地震も同様のパターンで来る可能性がありますが、震源が海底でない場合、緊急地震速報発信がS波到達の後になることが想定されます(S波は最初のP波より遅く伝わる)。 つまり実際に首都直下型地震が起きて揺れている最中に緊急地震速報が鳴るということです。現代の科学技術をもってしても緊急地震速報の仕組みではこれが限界となります。 「その瞬間」をいかにして生き延びるか、生き残るかはその場面に遭遇した私たち個人個人に委ねられ、生き延びる事ができたときは、備えの有無がその後の生活の質を左右します。 首都直下型地震のレベルの地震が実際に派生した場合、日本の政治や経済の中枢機能が大きなダメージを受けることが想定され、復旧復興には想定以上の長い時間が掛かるかもしれません。 都内にも被災地ができ、様々な地域で孤立する方々が多数発生するでしょう。持てる者・持たざる者との格差も発生し、警察や消防もうまく機能せず、自衛隊の対応も十分に届かないケースも容易に想定できます。 そのために、常日頃からの備えが重要です。まずは個人や家庭レベルでの備えがあれば「自助」が可能です。自助できる人々が集まれば「互助・共助」が可能となります。 そう考えると、やはりこれからは「防災」ではなく「備災」という考え方が重要になってきます。 みなさんも、無理なく可能な範囲で「備災」をおこなってください。そして日常に取り入れられる備災訓練(防災訓練)の1つとして「キャンプ」がオススメです。

【千葉】千葉県南東沖でM5.5の地震(2019/06/24)

6/24の午前9時過ぎに、千葉県南東沖でM5.5の地震がありました。 千葉県南東沖では東日本大震災の1ヶ月前頃にもM5クラスが発生し、2012年あたりまでは活発でしたがその後、有感地震としての大きなものはやや収束傾向でした。 しかし昨年あたりから再び活発になってきており、特に今年は6月に入りM3〜M4クラスが複数回起きています。 大きな範囲で見ると先日の山形沖でのM6.8の地震もおそらく無関係ではないとも考えられ、「フォッサマグナ」の東縁部としては同じ構造線に沿った領域です。 近年はこのフォッサマグナの東側〜東縁部あたりの動きが活発化している印象があります。 6/22〜6/23あたりは環太平洋火山帯でも広い範囲で活発な地震活動や火山の噴火が起きています。 しかし過去の観測データから次の巨大地震を科学的に高確度で予測することがかなり難しい状況である以上、「次はいつ・どこで起きるのか」を気にするよりも、次の巨大地震が起きた時に命さえ無事なら乗り切るための備えがある、という状態にしておきましょう。 特に大きめの地震が起きると、ネット上では「xx月xx日にどこそこで巨大地震が発生する」といった根拠の無いデマが飛び交いがちですが、ある意味で発生タイミングを指定した地震発生を予測することができているのは現状、緊急地震速報が限界です。 地震災害だけでなく、何らかの大きな自然災害が起きるたびに流布されるネット上の情報に触れた際は、安易に拡散せずにまずはその根拠に目を向けるようにしたいものです。