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【沖縄・九州】沖縄本島近海と奄美大島北西沖でM3.7〜M4.3の地震(2019/7/28〜7/29)
2019/7/28〜7/29にかけて沖縄本島近海と奄美大島北西沖でM3.7〜M4.3の地震がありました(いずれも深さ10km)。
また九州四国間の日向灘でもM3.0がは発生しました(深さ30km)。
沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM7.2・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスの大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。
【地震豆知識】
この沖縄の地震の10時間前、同じ環太平洋火山帯に属する南米チリにおいて、M8.8という巨大地震が発生しました。震源の深さは35km。
被害に関しては、死者は2010/03/04時点で800人超。一部地域では発生した津波が30m以上の高さに達したそうです。
この地震によりチリ沿岸の地盤が隆起し、チリの領土の面積が1.2平方キロメートル増加したとされています。
過去100年内あたりに沖縄周辺で発生した大規模な地震をピックアップすると、次のようなものとなります。
2011/11/08:沖縄本島北西沖, M7.0, 震度4
2010/02/27:沖縄本島近海 , M7.2, 震度5弱
2002/03/26:石垣島近海 , M7.0, 震度1
2001/12/18:与那国島近海 , M7.3, 震度4
2001/12/09:奄美大島近海 , M6.0, 震度5強
2000/10/02:トカラ列島近海, M5.9, 震度5強
1998/05/04:石垣島南方沖 , M7.7, 震度3
1966/03/13:与那国島近海 , M7.8, 震度5
1958/03/11:石垣島近海 , M7.2, 震度5
1947/09/27:与那国島近海 , M7.4, 震度5
1938/06/10:宮古島北西沖 , M7.7, 震度4
1926/08/07:宮古島近海 , M7.0,...
【沖縄】沖縄本島近海で連続した小規模な有感地震(2019/07/22)
2019/07/22は沖縄本島近海で小規模な有感地震が連続して発生しました。このあたりの震源で小規模とは言え1日に複数回の有感地震が発生するのは比較的珍しいかと感じます。
沖縄では巨大地震の記録が少ないものの、過去に遡ると沖縄本島と台湾の間にある先島諸島では約600年周期で巨大津波が発生したことを示す痕跡があるとのこと。
沖縄周辺は地震が少ないイメージをお持ちのかたも多いかと思いますが、琉球海溝沿いでは意外と活発な地震活動が見られ有感地震も多い領域です。
宮古島付近や西表島付近では、ときおり群発地震のような連続した地震が観測されています。
2018年2月には琉球海溝の東端に位置する台湾で「台湾花蓮地震」が発生し、大きな被害が出たことも記憶に新しいと思います。
地震予測に関しては、内陸直下の断層型の予測は困難ですが、海溝型はある程度の予測が可能と言われます。東日本大震災が起きた際も、震源の周辺海域では前兆となる小規模な群発地震が発生していました。
沖縄周辺での地震は意外と多いので、今後の動きは気にしておきたいところです。
【九州・沖縄】奄美大島沖でM5.9、与那国島近海でM5.4の地震(2019/7/12〜7/13)
2019/7/12〜7/13は全国的に概ね静穏な状況ではありましたが、その中でも注目した地震は奄美大島沖での深めのM5.9と与那国島近海でM5.4。
それぞれ最大震度は2および3と小規模ではありますが、地震そのもののマグニチュードは5を越えています。
2019年初頭には、奄美大島近海で地震が連続して発生しており、沖縄付近は地震が少ない印象がありますがこのあたりは意外と地震が多いエリアです。
奄美大島近海で近年で発生した大きなものは震度5弱・M5.1。このときは緊急地震速報が発表されました。
また2018年においては2月に大きな被害を出した台湾花蓮地震、そして続く3月には西表島での数十回の連続地震がありました。
琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。
宮古島北北西沖では1938年にM7.2、1947年と1958年にも石垣島北東沖でM7を超える地震が発生していますので、最近は大きな被害のある地震が無いからと言って安心するのであれば、相応に備えが必要です。
なお奄美地方は梅雨明けとのことですが、7/14の日曜日に大雨の地域がありそうです。
大雨が続いた地域では地盤が多量の水分を含んで緩んでいる可能性も考慮して、危険な場所には極力近づかないなどの注意をお忘れなく。
【九州・四国・沖縄・台湾】九州四国沖縄で小規模地震、台湾でM4.8(2019/05/23)
5/23は四国(伊予灘)・九州(日向灘,福岡,奄美大島)で小規模な地震が相次ぎました。
特に中央構造線沿いの伊予灘に関しての有感地震は今年01/03以来。
緯度経度で見る限り伊方原子力発電所のすぐ沖合のようです。場所が場所だけに気になりますね。
今回の規模は最大震度1・M3.4と小規模ですが、5年前の2014/03/14には最大震度5強・M6.2と大きめの地震が起きています。
(この時の震源は、伊方原発からは45km程度離れていました)
同日の国内での有感地震は他に、富山県西部で震度1・M2.3、長野県北部で震度1・M2.0とごく小規模なものが発生しています。
また、5/23は台湾東部でも14時過ぎに最大震度5、M4.8の規模が発生。
午前中にも花蓮市でM3.6の地震がありました。
今後数十年内に、再び複数の大規模震災が起きる可能性が極めて高いと見られている状況ですが、地震の予知が難しいものであることは周知の通りです。
「いつ起きるか」を気にするよりも「起きたときに命さえ無事ならその後を乗り切る備え」を考えていくべきでしょう。
【台湾・沖縄】台湾東部でM6.4の後、琉球海溝沿いで続く地震(2019/04/21)
2019/04/18に台湾でM6.4(国内報道ではM6.1)の地震がありましたが、約1年2ヶ月ほど前の2018/2/6に起きた「台湾花蓮地震」はM6.0でした。
今回の台湾での地震は、マグニチュードでは昨年のものをやや上回ったことになります。
台湾も日本同様に環太平洋火山帯に沿って位置しており、台湾国内では42の活断層が特定されています。
これまで台湾で観測されている地震の多くは台湾東方沖で発生しており被害は軽微なものが多かったのですが、台湾直下で起きたものは規模に比例して被害も大きくなっています。
琉球海溝や沖縄トラフに沿った沖縄周辺でも最近地震が多かったこともあり、今後の動きも気になります。
4/21は沖縄本島近海、奄美大島近海、トカラ列島近海で地震が起きています。
特に、琉球海溝の東端はそのまま南海トラフに接続しています。
地震情報に関しては、スマホに天気情報系のアプリや「強震モニタ」などのアプリを入れておくと日頃からチェックできますので、関心のあるかたはぜひそうしたアプリを入れて、日頃の防災・備災に役立ててみてください。
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【沖縄】沖縄本島周辺で連続する地震(2019/04/13)
【沖縄】奄美大島近海で連続する地震(2019/2/18〜2/20)
https://itoito.style/article/5358
【沖縄】宮古島付近で連続する地震(2019/2/16〜2/18)
https://itoito.style/article/5354
【沖縄】活発化する沖縄本島近海での地震(2018/09/16)
https://itoito.style/article/4951
昨年3月頃にも西表島付近で群発地震的な連続した揺れが発生していました。
今月に入ってからは規模の大きな地震は多くなく、概ね静穏な状態になっている感もありますが、このような状況がしばらく続いた後に大きな地震が発生することもあります。
日頃の備えは怠らず、今後の情報に注意しておきたいと思います。
なお強震モニタはスマホ用のアプリとして複数作品がリリースされており、どなたでもダウンロード・利用できますのでiPhoneユーザーのかたはAppStoreから、Androidユーザーの方はGooglePlayストアから入手してみてください。
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【沖縄・台湾】沖縄本島付近と台湾南東沖でM5以上の地震(2019/04/08)
2019/4/8は、沖縄本島近海の琉球海溝沿いでM5.5、その後に台湾南東沖でもM4.6〜M5.1の地震がありました。
琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの過去に遡ると、沖縄本島と台湾の間にある先島諸島では約600年周期で巨大津波が発生したことを示す痕跡があるとのことです。
沖縄周辺は地震が少ないイメージをお持ちのかたも多いかと思いますが、琉球海溝沿いでは意外と活発な地震活動が見られ有感地震も多い領域です。
宮古島付近や西表島付近では、ときおり群発地震のような連続した地震が観測されています。
2018年2月には琉球海溝の東端に位置する台湾で「台湾花蓮地震」が発生し、大きな被害が出たことも記憶に新しいと思います。
地震予測に関しては、内陸直下の断層型の予測は困難ですが、海溝型はある程度の予測が可能と言われます。東日本大震災が起きた際も、震源の周辺海域では前兆となる小規模な群発地震が発生していました。
沖縄周辺での地震はほぼ海溝型なので、今後の動きは気にしておきたいところです。
【九州・沖縄】九州〜沖縄あたりで複数の小規模な地震(2019/03/19)
2019/03/19は九州〜沖縄あたりで小規模な地震があり、前3/18は東北〜関東でも小規模な地震が相次いでいました。
奄美大島近海は今年に入りやや活発化、特に2月は多かったようです。近年では2015/5/22に最大震度5弱・M5.1、マグニチュードの大きなものでは2011/12/11にM5.4と2016/1/9にM5.5が起きています。
種子島近海は目立って活発感は無いものの、2019/1/8にはM6.4の地震が起きています。最大震度は大きいものでも3程度のようですが、震度3でもマグニチュードは4〜5以上になった地震が複数回、過去に発生しています。
沖縄周辺は地震が少ない印象がありますが、沖縄本島南方の琉球海溝沿いに、海溝型の巨大地震を引き起こすプレート間の「固着域」が2018年に発見されています。
先の東日本大震災でも固着域の一気破壊があったと見られ、また、今後想定される南海トラフ巨大地震でも同様に固着域の破壊が見込まれています。
沖縄本島南方の沖合では過去・1791年に海溝型の大きな地震が発生し、11mの津波が沖縄本島を襲ったとされていますが、2018年に発見された琉球海溝沿いの固着域はこのときの震源域と重なっているということです。
今まで長年地震が無かった領域で今後もずっと地震が起きないとは限らないことは、熊本地震など前兆らしい前兆が無かったいくつもの大地震が証明しています。
「防災」とは災害を防ぐと書きますが、自然災害を防ぐことはなかなかできません。であれば災害に備える「備災」から、備えることで発災後の被害を減らすための「減災」へといかに繋げるかが重要になるでしょう。
【鹿児島・沖縄】奄美大島近海で連続する地震(2019/2/18〜2/20)
宮古島付近で地震が続いた後、2019/2/18〜2/20にかけて奄美大島近海で地震が連続して発生しています。
沖縄付近は地震が少ない印象がありますが、このあたりは意外と地震が多いエリアです。
奄美大島近海で近年で発生した大きなものは震度5弱・M5.1。このときは緊急地震速報が発表されました。
2018年においては、2月に大きな被害を出した台湾花蓮地震、そして続く3月には西表島での数十回の連続地震がありました。
琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。
また、宮古島北北西沖では1938年にM7.2、1947年と1958年にも石垣島北東沖でM7を超える地震が発生しています。
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余談ですが、地震の規模を示す「マグニチュード」は、値が「1」上がると地震のエネルギーは約30倍になります(厳密には31.6倍)。
例えば、M6を「1」としましょう。M7〜M9を考えると、単純計算して
M6:1
M7:約30倍
M8:約900倍
M9:約27,000倍
となるのです。
「地震が多発している場所では、エネルギーの開放が進んでいるのではないか?」
と思われるかもしれません。
東日本大震災では観測史上最大規模の「M9」が観測されましたが、例えばこの規模の地震のエネルギーをM6クラスの地震で開放しようと思ったら、乱暴に言ってM6クラスの地震が約27,000回以上起きる必要がある計算になります。
地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震が軽減されるだろうとは考えず、しっかりと備えることが必要です。
【沖縄】宮古島付近で連続する地震(2019/2/16〜2/18)
2019/2/16〜2/18に注目した地震は、宮古島北西沖で続くもの。琉球海溝と沖縄トラフに囲まれたエリアですが、2018年も活発に活動していました。
両海溝の西端にあたる台湾では2018/2/6に大きな被害を出した「台湾花蓮地震」が発生。西表島近海では、2018年の2月末から3月にかけて群発地震とも言える地震が発生。
また、2018年末〜2019年初にかけては口永良部島でも噴火が相次ぎました。
図では沖縄付近にフォーカスしていますが、より北東側(九州〜四国)では南海トラフの陸側でスロースリップの動きが継続しているという観測結果が報告されています。
こうした動きを踏まえつつ、いつどこで地震を始めとした大きな自然災害が発生したとしても、命さえ無事であれば何らかの対応ができるようにしておきましょう。
特に、都市部で働いていらっしゃる場合は自宅と職場の間に距離があることが多く、いざというときにはすぐに家族で集まることが困難な場合があります。
そうした場合を想定し、大災害直後の家族内での行動方針や集合場所の選定、スマホや電話が使えず連絡が取れない場合の対応手段などを、予め決めておくと良いでしょう。