2019/12/20:種子島近海・奄美大島近海でM4クラス
2019/12/20、鹿児島の種子島近海と沖縄の奄美大島近海でM4クラスの地震がありました。
それぞれ最大震度2・M4.5、最大震度3、最大震度3・M4.3となります。深さはどちらも30km。
併せて同日は長野県南部で最大震度1・M2.7と、静岡県中部で最大震度1・M2.6の地震が起きています。
【2019/12/20 19:00までに発生した地震】
■奄美大島近海
2019/12/20 18:31頃, 震度3, M4.3, 深さ30km
■静岡県中部
2019/12/20 14:09頃, 震度1, M2.6, 深さ30km
■長野県南部
2019/12/20 13:51頃, 震度1, M2.7, 深さ10km
■種子島近海
2019/12/20 05:28頃, 震度2, M4.5, 深さ30km
奄美大島近海は比較的地震が多く発生する震源域で、過去10年における目立った最大震度4以上の地震をピックアップすると次の通りです。
【奄美大島近海での近年の最大震度4以上】
2019/02/10 14:34頃, M4.8, 最大震度4
2019/01/08 10:01頃, M4.4, 最大震度4
2016/01/09 23:12頃, M5.5, 最大震度4
2015/05/22 22:28頃, M5.1, 最大震度5弱
2014/02/02 15:05頃, M4.6, 最大震度4
2013/06/21 16:31頃, M4.6, 最大震度4
2011/12/11 10:22頃, M5.4, 最大震度4
2010/01/07 16:11頃, M4.8, 最大震度4
比較的コンスタントに起きていることが判り、特に2015/05/22には最大震度5弱の大きめの地震が起きています。
種子島近海は発生頻度は高くもなく低くもなくといった感はあり、大きくても概ね最大震度3・M5前半程度までの地震が起きていますが、2019/01/08には珍しく最大震度4・M6.4が発生した記録があります。
このあたり、鹿児島〜台湾にかけての琉球海溝に沿った領域では地震が多く発生しており、沖縄周辺でも警戒が必要です。
特に12月前半は、既報の通り数多くの地震が起きています。
2019年の12月に入り、特に関東では北部を震源とする大きめの地震が頻発しました。
一部メディアでは研究者の意見として「首都直下型地震の前兆」の可能性を紹介しているようです。
いずれにせよ、災害を防ぐと書く「防災」とは言ってきたものの、実際には自然災害を防ぐことは不可能です。できることは、災害に備える「備災」です。
これまでに起きたいくつもの大きな震災も、事前にしっかりと予知予測できなかったという現代科学力の限界もあります。
そうした現実を踏まえた上で、「備え」は国や自治体だけに頼らずに個人やご家庭レベルでもおこなうことが必須と認識していきましょう。