トップ 2分で読む 奄美沖でM5.3、岩手沖でM4.1、石川能登で2連続、福井・上川でも小規模(2022/8/28〜8/29)

奄美沖でM5.3、岩手沖でM4.1、石川能登で2連続、福井・上川でも小規模(2022/8/28〜8/29)

2022/8/28〜8/29にかけて奄美沖でM5.3、岩手沖でM4.1、石川能登で2連続、福井・上川でも小規模。奄美大島の周辺は琉球海溝と沖縄トラフに挟まれた弧状の列島「南西諸島」の範囲にあり、南西諸島海溝の北端は、南海トラフと繋がっています。このあたりは地震活動の活発な地域でもあります。

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2022/8/28〜8/29:奄美北東沖でM5.3、岩手沖でM4.1、福井嶺北・上川北部でも小規模な地震

2022/8/28〜8/29にかけて奄美北東沖でM5.3、岩手沖でM4.1、福井嶺北・上川北部でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/08/29 22:41頃石川県能登地方1M2.9約10km37.5, 137.2
2022/08/29 22:25頃石川県能登地方1M3.2約10km37.5, 137.2
2022/08/29 21:19頃奄美大島北東沖1M5.3約70km28.9, 130.7
2022/08/29 09:09頃上川地方北部1M1.6ごく浅い44.8, 142.1
2022/08/29 04:16頃福井県嶺北1M2.6約10km36.1, 136.3
2022/08/28 12:04頃岩手県沖2M4.1約60km39.8, 142.0

注目は奄美大島北東沖。奄美大島の周辺は琉球海溝と沖縄トラフに挟まれた弧状の列島「南西諸島」の範囲にあり、南西諸島海溝の北端は、南海トラフと繋がっています。このあたりは地震活動の活発な地域でもあります。

 

奄美大島付近の地震活動として過去に目立ったものは、地震の規模を示すマグニチュードが6を超える地震が連続して発生したケースが2例存在します。

 

1901/06/24:M7.5およびM6.5(←連続)
1923/11/04:M6.8
1923/11/06:M7.1
1923/11/07:M6.5

過去数十年程度の範囲で見た場合でも、被害を発生させた奄美大島付近での地震には次のようなものがあります。

 

1970年01月01日(昭和45年)04時01分 奄美大島近海
記録より『奄美本島の名瀬市・大和村に被害が多く、本島で傷者5、崖崩れ4、徳之島伊仙町で崖崩れ、全体で住家一部破損1,462、水道関係32ヶ所、土木関係14件の被害あり名瀬港埠頭のコンクリートに亀裂生ず。』

 

1995年07月30日(平成7年)20時51分 奄美大島近海
記録より『名瀬市で、陳列棚から商品が落下して破損するなどの被害があった。』

 

1995年10月18日(平成7年)19時37分 奄美大島近海
記録より『奄美諸島を中心に南部から沖縄諸島の広い範囲で有感となり、喜界島で震度5を観測した。また、また、この地震により津波が発生し、九州から伊豆大島までの各地で12~24cmの津波を観測した。この地震による被害は主として喜界島の南部で、軽傷者1名、崖崩れ7箇所、石垣の崩れ91箇所など。気象庁の現地調査によると、喜界島で津波の遡上高は約2.7mと推定される。但し、翌日(19日)の地震によるものとの分離は困難だったが目撃証言などのよれば18日の地震による津波が若干大きかった。』

 

1995年10月19日(平成7年)11時41分 奄美大島近海
記録より『奄美諸島を中心に広範囲で有感となり、喜界島で再び震度5を観測した。この地震により九州の東岸から八丈島、父島で3~11cmの津波を観測した。この地震による被害は、前日の被害によるものとの分離が困難。』

 

2000年10月2日(平成12年)16時44分 奄美大島近海
記録より『悪石島で震度5強を観測。落石1箇所、水道管破裂1箇所、小中学校校舎壁面亀裂等亀裂2箇所の被害があった。人的被害はなかった。』

 

2001年12月9日(平成13年)05時29分 奄美大島近海
記録より『住用村で震度5強を観測。住家一部破損1棟、非住家公共建物に1棟(天井パネル落下)、文教施設に2棟等の被害があった。人的被害はなかった。』

※情報出典:名瀬測候所ホームページ「奄美地方における過去の被害地震」より
https://www.jma-net.go.jp/naze/shosai/kako_jishin_tsunami.html

 

南沙諸島の特に沖縄周辺では地震が少ない印象がありますが、M4〜5クラスの地震は比較的頻度高めで発生しており、奄美大島周辺でも過去100年程度で見た場合、被害を発生させた地震の記録は複数存在することが判ります。

 

今後、より大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えを進めておきましょう。

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