トップ 2分で読む 日向灘でM4.9、茨城沖でM4.8、岐阜飛騨・福島中通りでも小規模な地震(2023/07/22)

日向灘でM4.9、茨城沖でM4.8、岐阜飛騨・福島中通りでも小規模な地震(2023/07/22)

2023/07/22は日向灘でM4.9、茨城沖でM4.8、岐阜飛騨・福島中通りでも小規模な地震が発生。注目は日向灘。南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端、発生時期は科学的に高確度の予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内で70%、さらに50年以内なら90%という予測値です。

116

2023/07/22:日向灘でM4.9、茨城沖でM4.8、岐阜飛騨・福島中通りでも小規模な地震

2023/07/22は日向灘でM4.9、茨城沖でM4.8、岐阜飛騨・福島中通りでも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/07/22 21:14頃日向灘4M4.9約40km32.6, 132.2
2023/07/22 16:00頃岐阜県飛騨地方1M3.0約10km35.9, 137.4
2023/07/22 13:44頃岐阜県飛騨地方2M3.7約10km35.9, 137.4
2023/07/22 10:52頃茨城県沖4M4.8約50km36.5, 140.8
2023/07/22 01:37頃福島県中通り1M2.8約10km37.2, 140.1

注目は日向灘。南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端にあたります。南海トラフ地震の発生時期に関しては現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

 

直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。

 

江戸時代に起きた「宝永地震」では、その49日後に富士山の大規模噴火である「宝永大噴火」を誘発しました。次に起きる南海トラフ巨大地震でも、同様に富士山の大噴火に連動する可能性も想定しておくべきでしょう。

南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。

 

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

 

いざ大震災規模の災害が起きた際に防災用品や備蓄食料などの備えが無い場合、直後の被災生活が大変厳しいものになることは、地震のみならず近年の豪雨被害や台風被害に遭われたかたであれば身に沁みて理解されているはずです。

 

南海トラフ巨大地震の想定震源域では着々と「歪み(ひずみ)」は蓄積され続けていることに変わりは無いので、(緊張感を常に持続することは困難ですが)各ご家庭でもしっかりと備えていただきたいと思います。備えた上で、平穏な状況が長く続くことが望まれます。

いま備えておくべき「備災アイテム」をamazonで見る!

このサイトや記事が気に入ったらシェアしましょう!