今回のレシピで使うものたち。これらプラス、醤油か濃縮麺つゆもご用意ください。
まずはクッカーに無洗米、水を投入したら、アサリ水煮缶の汁をすべて無駄なく入れます。今回のアサリ水煮缶は内容量130g・固形量65gですので汁量は65g。米1合(160g)に対して、水+汁=220ml(220g)になるようにします。
醤油または麺つゆを大さじ1追加します。濃い目の味付けが好みなら、もう少々。
ヒジキのドライパックを全量投入して、ざっくり軽くかき混ぜます。
炊飯開始。esbitポケットストーブに固形燃料をセットして着火し、材料を入れたクッカーを載せます。火加減の必要はなし、火が消えるまで自動炊飯です。
固形燃料の火が消えたら炊飯自体は完了。蒸らす前にアサリの水煮を入れるため、いったん蓋を外します。ここからの作業は手早く。
汁を使った後のアサリの水煮を投入します。
さっくり混ぜます。あまり混ぜるとアサリの身が崩れるので注意。
刻み生姜(おろし生姜)を小さじ2〜3入れて軽くまぜます。
最後に乾燥ネギを好みの量を振り入れます。
フタをして10分ほど蒸らせば完成。キッチンペーパーは無くても可です。蒸らす間は、クッカーをタオルでくるんでしまいましょう。
「備災メシ」の定義からは外れますが、ネギを生鮮品の小ネギやワケギを刻んだものに変えても当然美味しいです。
「アサリの水煮」「ひじきのドライパック」・・・日頃あまり買うことのない食材かもしれませんが、備災メシとしてもアウトドアメシとしても手間なく簡単に活用でき長期保存も可、原材料もシンプルで栄養価が高く健康にも良く、なおかつ美味しいという良いとこ揃いの素材です。特にアサリには貧血予防になるビタミンB12、疲労回復のためのタウリン、代謝機能に役立つ亜鉛などが豊富に含まれています。
ひじきのドライパック、ドライパック製法(高真空密封製法)は、素材の栄養と美味しさをそのまま保存する技術です。ひきじにはカルシウムとマグネシウムが最適に近いバランスで含まれており、他にも特筆すべき栄養素がたっぷりで低カロリー。普段の食事にもぜひ活用したい食材です。
備災メシは、災害が起きた時に初めて作るものではなく普段の生活に楽しみながら取り入れるものです。日常の食卓にはもちろん、アウトドア・レジャーに取り入れるのもいいですし、休日の「ベランダメシ」などで慣れ親しんでおけば、いざというときでも美味しく栄養ある食事を維持することができます。何よりも、おいしい食事は次の行動への活力となります。「備災メシ」で利用している備蓄向きの食材とレシピを、日常の食卓でもぜひ試してみてください。