「コンビーフの缶詰」。店頭では見かけるけど好んでは買わない、という方も多いのではないでしょうか。長期保存の利く肉類として便利で美味しい素材です。
合わせる素材としてはキャベツなどがポピュラーですが、野菜だけでなくジャガイモ等の炭水化物との相性も良いので今回は備蓄品としても便利な「乾燥マッシュポテト・フレーク」と、スイートコーンの缶詰を使ったポテトサラダを作ってみます。
いずれも長期保存のできる備蓄品として適した食品ですが、基本は材料を混ぜるだけ。簡単に作れるので平時であれば晩酌時のビールやワインのお供にもバッチリな一品となりますよ。
特にクッカーは必要ありません。マッシュポテトを作るためのお湯を沸かす器と熱源となるバーナーがあればいいでしょう。
・カルビーポテト「じゃがマッシュ」(1袋)
・コンビーフ缶(半量)
・スイートコーン缶(半量)
・乾燥タマネギ(あれば適量・無くても可)
・10種ミックス(あれば適量・無くても可)
・マヨネーズ、黒胡椒、顆粒コンソメ(適量)
材料です。左上は乾燥オニオン。左下は10種類の豆&穀物ミックスでそのまま使えるドライパック。彩りや食感が楽しめます。
今回の三大主役の中から、コンビーフとスイートコーン。1人前の場合はそれぞれ半分程度の量で十分です。
残る主役のマッシュポテト、乾燥フレーク状のものです。カルビーポテトの「じゃがマッシュ」はジャガイモ2個分のマッシュポテトができる量で、ちょうど1袋で1人前です。
単なるポテトフレークではなく、マッシュポテトに必要な材料と調味料がすべて入ったオールインワン。便利ですよ。山メシにも活用できます。
こちらは乾燥オニオン。玉ネギのみじん切りです。水で戻せば生タマネギのみじん切り状態になり、様々な料理に活用できるスグレモノ。
では、コンビーフから使っていきましょう。馬肉が含まれた安価なものも売ってますが、できれば100%ビーフのものがオススメです。
今回は1人前ですので、コンビーフは半缶、スイートコーンも半缶です。2人前ならそれぞれ1缶づつにして「じゃがマッシュ」を2袋に。
コンビーフとスイートコーンを混ぜ合わせます。ここにたっぷりの黒胡椒を加えるだけでもいい酒の肴になってしまいますが、ガマンガマン。
乾燥玉ねぎをヒタヒタのお湯で戻し、顆粒コンソメを小さじ1程度入れます。これは無くても大丈夫ですし、もちろん生タマネギのみじん切りやスライスなら、なおさらOK。
沸騰した120mlのお湯に、じゃがマッシュを投入して混ぜ合わせるだけの簡単なお仕事です。これだけでも美味しいですよ。
そこにマヨネーズを適量投入。2回しくらい入れてよく混ぜ、味を見て足りなければ調整してください。
マヨネーズを入れたところに、戻した乾燥タマネギを入れて混ぜ合わせます。
そして黒胡椒。多めが美味しいです。
満を持して、コンビーフ&スイートコーンの登場です。全量投入してよく混ぜ合わせてください。
仕上げはこちらの「10種ミックス」。豆と穀物を合計10種類ブレンドしたもので、栄養だけでなく見た目も触感もよくなります。もちろん、これは無くてもいいですし他の素材に置き換えてもいいです。
できあがり。ご飯のお供と言うよりは、ビールやワインのお供に最高です。備災メシとしては贅沢品、アウトドアや山メシ的にも「酒の肴」といった側面が強いです。キャンプや登山の際にもぜひお試しください。
(ノザキの)コンビーフの缶詰めは、3種類ほどあります。中央が昔からあるノーマルなもの、左は脂肪分を50%カットしたヘルシーなもの、右は牛肉と馬肉をブレンドしたリーズナブルなものです。オススメはノーマル缶ですが、カロリーが気になるなら脂質カット缶でもいいでしょう。
マッシュポテトは、ご存知の通り加熱したジャガイモをマッシャーで潰して牛乳・バター・塩コショウで味付けをしたもので、欧米ではとてもポピュラーなもの。ドイツ起源説とロシア起源説などがあります。グレービーソースをかけて食べたり、肉料理の添えものとしてもよく使われますね。
ジャガイモ自体は南米のアンデス山脈あたりの標高の高い地域が原産で、雨があまり降らない痩せた土地でも育つ植物です。特に欧州では主食として食べられていますが、南米から欧州に持ち込まれた当初は観賞用で、食用として多用しはじめたのはドイツでした。ソーセージ&ポテトとビールの相性の良さは誰もが認めるところでしょう。バターなどの油脂類を加えなければ、同じ炭水化物系のお米よりも低カロリーかつビタミンCとカリウムが豊富な食材なので、体重や高血圧が気になる方にもオススメ。
生のジャガイモからマッシュポテトを作るのはちょっと手間ですが、今はこうした便利な素材が手軽に購入できます。シンプルなものが欲しければ、ジャガイモを乾燥後にフレーク状にしただけのものもあります。いずれにせよお湯を加えるだけで主食にも副菜にも使えて長期間保存が効くので、備蓄食材や備災メシの素材としても最適です。
もともと肉料理と相性の良いマッシュポテトですから、コンビーフとの相性ももちろんバッチリ。アウトドア料理や山めしのレパートリーとしても十分活用できます。ふだんの食事に使う場合は、脂質オフのコンビーフを選びマヨネーズの代わりに酢を使えばカロリーも気になりません。