コンビーフの缶詰のメーカーとパックご飯のメーカーのwebサイトにもコンビーフ缶を使ったご飯のレシピが掲載されているほど、この組み合わせは比較的人気のあるレシピです。
もっとも簡単な「コンビーフご飯」は、炊きたてのアツアツご飯に缶から出したコンビーフを直接混ぜ込むだけ。今回はひと手間かけて、クッカーで炊き込んでいきます。最後には「一粒で二度美味しい」コンビーフ炊き込みご飯の備災メシ的な新たな食べ方もご紹介。
・「山クッカー角形3の大鍋(炊き込みご飯2人前用)」
・「esbit ポケットストーブ」
・固形燃料1個
・無洗米(1合:160g)
・水(220ml:炊飯用)
・コンビーフ(1缶の半分)
・スイートコーン(1缶の半分)
・コンソメ、黒胡椒、ガーリックパウダー
・乾燥ネギ(あれば)
「コンビーフ炊き込みご飯」をふだんの食事にするのであれば、炊きあがりにマヨネーズやバターを混ぜ込んで黒胡椒を多めに振り、仕上げにたっぷりの刻みレタスを加えていただくとさらに充実した美味しさ。毎日食べるわけでなければ、カロリーのことはいったん忘れましょう。
コンビーフは「牛肉の塩漬け」で、かつての大航海時代の保存食や軍需品として作られていました。元々は「ほぐし肉」ではなく、ブロック肉を塩漬けにしたものだったようです。日本国内で販売されているコンビーフは「台形の缶」で、面積が広い底面近くを付属の巻き取り式の開缶器具でクルクルと缶の側面を細く巻き取りながら開けるあの形状がポピュラーでしょう。
これは「枕缶」と呼ばれるもので底面から上面に向かって肉を詰めていくことで、製造過程で空気が缶内に残りにくくなり保存性が高くなるための形状だそうです。なお、毎年4月6日は「コンビーフの日」で、1875年にアメリカでコンビーフの台形の枕缶の特許が登録されたことを記念するものです。
長期航海中の船乗りや戦地における兵士が食べていたコンビーフ、まさに「備災」のための保存食品としてもピッタリ。ご家庭の備蓄品リストにも、いくつか加えてみてください。いざ震災となったとき、被災時の食生活を豊かにしてくれる食材の1つです。