トップ 2分で読む 【2分で読む】台風は地震を呼び、地震は台風を呼ぶ!?

【2分で読む】台風は地震を呼び、地震は台風を呼ぶ!?

南太平洋〜東南アジアの地底下のマグマが海水温を上昇させて台風を発生させ、貿易風と偏西風に乗った台風が日本へ。台風の低気圧は海面ごと海底を持ち上げ、地震を誘発する...つまり、地震が台風を発生させ、台風が地震を誘発する。という研究が進んでいるようです。

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地震と台風の因果関係?

異常な現象に関して科学的に解明されていないことは、遍くオカルト。という風潮もありますが、意外と説得力があるのが「台風(低気圧)と地震の因果関係」です。

地震活動が台風を生み出し、その台風が回り回って地震を誘発する。一見、滑稽な話にも見えますが、実際の状況に当てはめてみるとどうでしょうか。

日本を襲う台風が生まれる場所は、だいたい太平洋の北西部。フィリピンやインドネシアあたりの海域で発生します。

同時に、このあたりは太平洋プレートとインドプレートの境界に位置し、フィリピン海プレートも混在する地震の巣。海底下の地殻は活発に活動しており、常に地震も発生しています。

近年関心を集めている地震と台風の関係・メカニズム(の説)としては、かなり乱暴ですが

① この海域の海底下でのマグマ活動などにより海水温度が上昇、蒸発する海水と気温の影響で台風が発生
② 地球の自転と貿易風によって台風が西進北上、偏西風によって台風は東進、日本列島を縦断または上陸
③ 日本列島は4つのプレートがぶつかりあう場所の直上にあり、そもそも地震が多い
④ 台風は低気圧、それまで大気が押さえつけていた海水が台風の低気圧によって海底ごともちあげられる
⑤ 海水の圧力が減ることで海底以下の地殻に掛かるチカラが減少、地震が発生

というものです。

令和元年 台風19号と地震の関係

2019/10/12は非常に強い勢力の台風19号の上陸中に、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震がありました。震源の深さは約80km。

また、この日は午前中に茨城県沖でも震度1, M2.9の小規模な地震が起きています。
さらに10/14には大潮となる満月を迎えました。太陽と月が一列に並ぶこのタイミングでは潮汐力が最大となり、海では大潮が起きます。

平成30年 台風24号(平成30年台風第24号)と地震の関係

台風24号は、2018年9月30日に和歌山県に上陸。遡ること9月18日にマリアナ諸島付近で発生。このあたりも地震が頻発している海域です。9月中旬は、南太平洋〜東南アジアにかけてのプレート境界での地震が多い日でもありました。M5クラスの地震が連日発生しています。

日本での地震を見てみると、台風24号の上陸と前後して、9/30には北海道胆振地方で震度4(M5.0)、10/1にも北海道胆振地方で震度4(M4.9)の地震が起きています。

そして、その数日後である10/4には千葉県東方沖で震度4(M4.6)、10.5には北海道胆振地方で震度5弱(M5.2)の地震も発生。

平成30年 西日本豪雨(平成30年7月豪雨 )と地震の関係

確かに、今年は南太平洋〜東南アジアのプレート沿いにかけてM5以上の大きな地震が活発に起きており、2018年6月下旬〜7月上旬にかけて発生した「西日本豪雨(平成30年7月豪雨 )」の原因となった「台風7号」が発生した時期、インドネシア周辺ではM4〜M5クラスの地震が頻発しています。

そして、台風が日本上陸した時期、6/29には千葉県南東沖で震度3(M4.4)、7/1には大阪府北部でも震度3(M3.6)。さらに7/2には青森県東方沖で震度4(M4.8)の地震が発生しています。

台風と地震の因果関係に対し、科学的根拠は?

現状、まだ科学的に台風と地震の因果関係が証明されたわけではなく、「オカルト」と言う見方も多根強いでしょう。しかし現象としては関連があるようにしか考えらないというのも事実。

そして、マグマの動き→海水温上昇→台風発生→低気圧の影響→地震発生という一連の流れも、それなりの説得力を感じます。昔から、海の漁師の間では「低気圧になると地震が起きる」という言い伝えがあると言います。

そして台風や低気圧が来ると気圧配置が変動して地面を動かし、気象変動の激しい寒冷前線の接近や横断時に地震活動も活発になるとされています。

 

この台風と地震の因果関係についても、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した国内最大の科学技術情報プラットフォームである「J-STAGE」において学術的資料が公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs/55/5/55_325/_pdf

 

同様の研究は米国のマイアミ大学とフロリダ国際大学の研究チームによってもおこなわれており、大地震がおきたいくつかの被災地では地震発生前の4年以内に激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認しています。

AFP通信:『大地震は台風の後にやってくる、米大研究』
https://www.afpbb.com/articles/-/2844839

 

2019/10/14付けで地球物理学の専門誌「Geophysical Research Letters」に掲載された論文では、巨大な嵐の猛烈なエネルギーから生じた地震波のパルスが数千kmにわたり大陸中に伝わる可能性があるとのこと。

ナショナル ジオグラフィック:『嵐が引き起こす地震「ストームクエイク」を発見』
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/101800602/

 

地震大国である日本、そして近年は特に地震だけでなく火山の噴火も繰り返されています。

「そんな馬鹿なことがあるわけがない」と思うか「備えあれば憂いなし」と思うか。

こうした自然現象の関連をオカルトと片付けず、「自然災害から身を護るためのキッカケ」として十分に活用したいものです。

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