トップ 2分で読む 【全国】茨城沖でM5.5、釧路沖でM4.3・岩手,宮城,千葉,伊予灘でもM3級の地震が相次ぐ(2020/5/11〜5/12)

【全国】茨城沖でM5.5、釧路沖でM4.3・岩手,宮城,千葉,伊予灘でもM3級の地震が相次ぐ(2020/5/11〜5/12)

2020/5/11〜5/12にかけて茨城でM5.5、釧路でM4.3・岩手,宮城,千葉,伊予灘でもM3級が相次ぎました。茨城県沖を震源とするM5.5の地震が発生していますが茨城〜千葉周辺はご存知の通り中規模地震の巣とも言える地震頻発領域。特に茨城県南部の地表下50〜60kmあたりはフィリピン海プレートが沈み込んだ先端部分。

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2020/5/11〜5/12:茨城沖でM5.5、釧路沖でM4.3・岩手,宮城,千葉,伊予灘でもM3級の地震が相次ぐ

2020/5/11〜5/12にかけて、茨城沖でM5.5、釧路沖でM4.3・岩手,宮城,千葉,伊予灘でもM3級の地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【宮城県沖】
2020/05/12 21:51頃, 震度1, M3.5, 深さ60km, 北緯:38.7, 東経:142.0

【岩手県内陸北部】
2020/05/12 19:02頃, 震度1, M3.2, 深さ90km, 北緯:40.1, 東経:141.4

【釧路沖】
2020/05/12 11:44頃, 震度3, M4.3, 深さ50km, 北緯:42.9, 東経:145.5

【千葉県東方沖】
2020/05/12 09:15頃, 震度1, M3.5, 深さ40km, 北緯:35.6, 東経:141.0

【茨城県沖】
2020/05/11 08:58頃, 震度3, M5.5, 深さ50km, 北緯:36.4, 東経:141.1

【伊予灘】
2020/05/11 02:23頃, 震度2, M3.8, 深さ60km, 北緯:33.8, 東経:132.2

 

今回は茨城県沖を震源とするM5.5の地震が発生していますが、茨城〜千葉周辺はご存知の通り、中規模地震の巣とも言えるような地震頻発領域となっています。特に茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。

太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。

 

今回、今後30年内に発生が予測されている大規模地震に関しては、

① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%)
② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%)
③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%)
④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%)

 

特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。

 

2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。

 

もし次の巨大地震が発生した際に、一般市民レベルにおいては最悪の場合、発災直後の1週間〜1ヶ月程度は国や自治体による「公助」は期待できず、初動を自力で乗り切らねば文字通り命に関わることになります。「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを頭の片隅に置いておいてください。

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