トップ 2分で読む 【東日本】茨城・栃木で連続する中規模な地震(2019/12/04)

【東日本】茨城・栃木で連続する中規模な地震(2019/12/04)

2019/12/04は茨城・栃木で中規模な有感地震が連続して発生しました。特に茨城では最近地震が頻発しています。12/3〜12/4にかけては北部・南部で複数回。栃木でも12/4に北部でM4.7・最大震度4を含めて、ほぼ同じ震源域で2度の地震が起きています。

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2019/12/04:茨城・栃木で連続する中規模な地震

2019/12/04は、茨城・栃木で中規模な有感地震が連続して発生しました。
特に茨城では最近地震が頻発しています。12/3〜12/4にかけては北部・南部で複数回。
栃木でも12/4に北部でM4.7・最大震度4を含めて、ほぼ同じ震源域で2度の地震が起きています。

12/4を中心に、ここ数日で起きている目立った地震は下記の通りです。

【茨城県北部】
2019/12/04 10:38頃, 震度4, M4.8, 深さ10km
2019/12/04 10:50頃, 震度2, M3.5, 深さ10km
2019/12/04 12:01頃, 震度1, M2.6, 深さ10km
2019/12/04 17:57頃, 震度1, M3.2, 深さ10km

【茨城県南部】
2019/12/04 18:13頃, 震度3, M4.0, 深さ50km
2019/12/03 10:18頃, 震度4, M4.7, 深さ60km
2019/12/02 20:14頃, 震度1, M3.2, 深さ50km

【栃木県北部】
2019/12/04 13:27頃, 震度3, M3.7, 深さ10km
2019/12/04 19:35頃, 震度4, M4.7, 深さ10km

【千葉県北西部】
2019/12/03 20:02頃, 震度2, M3.8, 深さ90km
2019/12/03 20:02頃, 震度2, M3.8, 深さ90km

今までにあまり無かったパターンに感じますので(一概にパターン化できるものではありませんが)、今後の情報に注意しつつ備災・防災の用品や備蓄品などをご確認ください。

「確実に活断層である」とされるものが無い茨城で頻発する地震

地震の多い茨城県内においては、意外なことに「確実に活断層である」とされるものはこれまでに知られていません
日本有数の大断層である「棚倉断層」は存在していますが、これは活断層ではないのです。
(棚倉断層:茨城県常陸太田市と福島県棚倉町の間を北北西から南南東方向へ通る約60キロメートルの横ずれ断層)

棚倉断層は棚倉西縁断層と棚倉東縁断層から構成されていて、その中間に破砕帯があります。これらを含めて「棚倉構造線」も呼ばれ、従来は東北日本と西南日本の境界線と考えられてきました。
(別途、東北日本と西南日本の境界線は利根川構造線であるという見解もあります)

また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。
東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。

栃木県内での断層における地震発生確率の長期評価は0%

栃木県には福島県との県境から那須野原の西縁に沿って延びる活断層である「関谷断層」と、中禅寺湖の南東には「内ノ籠(うちのこもり)断層」があります。

関谷断層の地表で認められる長さは約38km、地震発生確率の長期評価は0%。
関谷断層の長期評価としての将来的な地震発生確率はほぼ「0%」ですが、これまでの大阪府北部地震や北海道胆振東部地震の震源付近の断層の評価も同様であったことを考えると、100%の楽観視はできないでしょう。

2つの断層の間では過去に大きな地震が複数発生した記録はあり、特に1683年にはM6.3〜M7.0と推定される地震が発生しています。

また、1949/12/26には現在の日光市(当時の今市市)付近で内陸直下型地震となる「今市地震」が発生し、このときはM6.2が起きた8分後にM6.4の地震が続けて発生しました。余震は翌年3月下旬まで続いたそうです。
この地震による死者は10名、負傷者は163名とのこと。

このあたりは柏崎千葉構造線に沿っており、現在でも比較的活発な地震活動が続いています。

関谷断層に関する地震発生確率の長期評価は0%だとしても、今後、相模湾〜房総半島南東沖で発生する地震による被害を受ける可能性があるということですので、付近にお住まいの方は備えだけはしておきましょう。

日常の備えがいざというときに生活の質を左右する

東日本大震災以降、活発化していると言われる日本列島における地震活動。今や日本のどこにいても地震に対して安全な場所は無く、次にどこに大地震が発生してもおかしくないと考えて備えるべきでしょう。

「まだいいや」と考えて先送りにするのか、それとも「今、備える」のか。その差は実際に大地震が起きてしまった時に如実に現れてしまいます。

ぜひ、明日にでも、今この後にでも、無理の無い範囲で必要なものを備え始めてください。

一気に備えなくても大丈夫です。少しづつでも大丈夫です。大切なことは備える意識を持ち、行動することです。起きてからでは遅いのです。

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