トップ 2分で読む 【全国】関東地方を中心に全国的に小規模な有感地震多め(2020/3/7〜3/8)

【全国】関東地方を中心に全国的に小規模な有感地震多め(2020/3/7〜3/8)

2020/3/7〜3/8は関東地方を中心に、全国的に小規模な有感地震が多めとなりました。ここ2日間で特に集中したのは、千葉・茨城・群馬・長野。このあたりは中央構造線・柏崎千葉構造線が交差する領域となっています。

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2020/3/7〜3/8:関東地方を中心に全国的に小規模な有感地震多め

2020/3/7〜3/8は関東地方を中心に、全国的に小規模な有感地震が多めとなりました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【群馬県南部】
2020/03/08 12:22頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:36.5, 東経:139.4

【茨城県北部】
2020/03/08 11:07頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:140.6

【父島近海】
2020/03/08 06:40頃, 震度1, M4.9, 深さ420km, 北緯:28.0, 東経:141.3

【千葉県東方沖】
2020/03/08 01:18頃, 震度1, M3.6, 深さ40km, 北緯:35.8, 東経:141.0

【茨城県南部】
2020/03/07 20:57頃, 震度2, M3.7, 深さ50km, 北緯:36.0, 東経:140.3

【択捉島南東沖】
2020/03/07 14:02頃, 震度1, M4.7, 深さ130km, 北緯:44.6, 東経:148.1

【長野県北部】
2020/03/07 08:07頃, 震度1, M2.9, 深さ20km, 北緯:36.8, 東経:138.6

【沖縄本島近海】
2020/03/07 04:15頃, 震度2, M3.5, 深さ20km, 北緯:26.4, 東経:128.1

【岩手県沖】
2020/03/07 00:26頃, 震度1, M3.9, 深さ30km, 北緯:40.2, 東経:142.4

 

ここ2日間で特に集中したのは、千葉・茨城・群馬・長野。このあたりは中央構造線・柏崎千葉構造線が交差する領域となっています。

 

茨城県内でも南部・北部ともに小規模な地震が起きていますが、茨城県内は地震の多いエリアで、特に南部で発生する地震は震源の深さが50〜60kmのものが多いのです。この茨城県南部の地表下50〜60kmあたりは、フィリピン海プレートが沈み込んだ先の先端部分にあたります。

太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。

 

茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。

 

もとより茨城県内は「中小規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけはしっかりと。

 

2019年後半から茨城県での地震活動の活発化を感じさせるような動きがありますが、同様の活動例はこれまで全国各地で見られます。こうした動きが次の巨大地震などの前兆かどうかは、現代科学の力では残念ながら確度の高い予測としては判断できない現実があります。

 

昨年末に茨城県と栃木県では連動するかのように大きめの地震が発生し、これに関して一部のメディアが首都直下型地震の前兆の可能性的な報じ方をしたこともありますが、必要以上に不安に感じる必要はありません。

「正しく恐れ、備える」

ということが重要で、これは日常の生活の一部として取り入れておく要素でもあります。首都直下型地震や南海トラフ巨大地震がいつ起きるのか、という点を気にするよりも、次の大きな自然災害が起きた時に、命さえ無事ならその後を乗り切っていくための備えがあるかどうかが重要です。

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